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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第3章 風の谷、ナウ危機!
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朝だ徹夜だ!昼寝よう!

なんとか体調元に戻った・・・しかし体がきしむ・・・orz




空が明るくなり、小鳥が鳴きだしても、木剣の叩き合う音は聞こえる。怪我するたびに、我が光魔法で回復させると、ついでに疲労も取れるので、ヴァッへ君とヴェヒター君は元気いっぱいで動き回れるのだが、息も乱れずに稽古を続けるボルちゃんはもっとすごい!我、結局100回まで光魔法を使ったのは数えていたが、それ以上は無駄と知り数えるのを止めた・・・最初のうちは1分と持たなかったようだが、皆が起きたころには5分は持たせられるようになったみたいですね。皆が起きだして、エマさんとハンナちゃんが朝食の用意をしている頃、おじいちゃん達はこの稽古を寸評してた。


「あいつら、剣の腕前が上がっとるな・・・」


「ああ、あれなら登録してぽっと死にはすまい。よくここまで鍛えてくれたものだ」


「それにしても、たった3日だぜ。しかも一日中やってたわけもない、実質12時間くらいだ。一人前とは言わないが、半人前よりはましなくらいになってるぞ。俺たち、体力づくりしかやらせてなかったよな?」


「ああ、その辺は考えていたわい。何をやるにも体力だからな。そして冒険者に登録したらまずは採取をやれ、と言おうとしとった・・・だが、あれなら、低位魔物ならすぐ討伐できそうだ・・・ま、採取をやれ、とは言うがな」


「・・・あ!ヴェヒターが!惜しかったな。剣でフェイクを入れて、反対の手で相手の利き手を殴りに行ったんだが・・・狙いはいいが読まれていたな」


「ああ、次はヴァッへか・・・ん?スネーク殿が光っとるな、回復させているのか・・・」


「いや、ただの回復じゃねーな・・・元気になっとる!あいつ、初めて会ったときは、飛び跳ねるだけかと思わせといて、とんだ食わせ者だったな!」


「ああ、ワシの時もそうじゃった・・・だが、彼らを受け入れたおかげでワシら大儲けができそうじゃ!感謝せんとな!」





「はいはーい、皆さん、朝食の用意ができましたよー」


今日の朝食は、大きい燻製窯で作ったベア燻製肉と赤根、花芽菜、龍の髭菜を茹でたもの、小皿にマヨ、ワサビのすりおろし、そして黒パンだった。飲み物はゴボウ・・・あ、これってクレッテて言うんだっけ・・・の乾物を軽く炙って煮出したやつ・・・あまり信用されてないようなので、試しに飲ませてみましたよ。



若者の反応;

「これは好みがわかれそうですねぇ・・・私はちょっと」


「オレもヤダな!」


「うーん、飲みつければいい感じがするんだけどもよぅ・・・」


騙されたと思って飲み続けてみなせい!あ、若者にはあまり効果がないのかも知らん。



年寄りの反応

「ほぅ、これはなかなか・・・白湯なんかすするよりよほどいいわ」


「酒じゃない飲み物としては、上出来だぜ。緑色のアレは高くって飲ませられないからな、うちのやつにも勧めとく」


あ!緑色のアレってお茶のことじゃろ?貯水池のところに茶の林を作っといたからそこから葉を毟ってくれ。


「お茶の木はスネークちゃんが貯水池のところにたくさん植えたそうですよ。無理してこれを飲む必要はありませんが・・・本当に体に良いものなのでしょうか?」


何を言っとる!ゴボウ茶の効果を知らんのか!女性なら美容と健康に、お年寄りなら免疫力アップに、若者なら・・・なんだろ?若さを維持?よりどりみどりだぞ?きっと・・・見た目がずっと若々しいエルフ族には関係がないのかも知らんが!まあじじい共はたんとお飲み!


「・・・たんとお飲み!といってますが・・・」


「普段から飲むようにクレッテの乾燥したやつもらえるかの?」


「あ、オレにも!あいつにも飲ませてやりたいからな」


谷底に結構生えてたから時々採取しに行くといいよ。村の土壌で栽培するのは・・・ちょっと厳しいかもしんない!




大きな燻製窯で作った燻製肉はちゃんと乾燥できたようだ。これはここに置いとくから、帰りに村に持って帰ればいい・・・小さい燻製窯は3時間しか薪を入れなかったので、しっとり燻製肉になった。これはこれで新機軸だと思う。ワサビやニンニクをすりおろしたものと一緒にお食べなせい!あ、ワサビも谷底の、水が新鮮で流れている場所に生えてるから、そこで採取して。これも村では無理な作物ですな。



朝食を終えて、皆で片づけをして最中に村長が今日の予定を話した。


「ここからふもとの町まではすぐじゃて。坂道を下りたら1時間ぐらいで町の門に着くのじゃが、ここで町に入りたい連中があふれているのでな…並んで街に入る順番が来るのを待たないといけない。どれくらいになるかそこについてみないとわからんが、いつもだと昼はとうに過ぎると思う。そこで、腹が減るかも知らんので、皆はすぐに食べられるものを持っていてくれ。飲むものは・・・近くに水の壺を置いといてくれ」


トイレとかはどうするんだろうね?何時間も待ってたらオシッコ行きたくならないのかな?


“その時は、皆、列を離れるんだ。道から外れて用を足しに行く”


女性が用を足しに行ったら、良からぬ奴らがでてこないか?


“まあ、そう言うやつらもいないわけじゃないが・・・見てたらすぐにわかるからな!そして返り討ちにされるのさ!”


へぇ、そーなんだ!


“かよわい女子供はまとまって用を足しに行くし、強い女性は、返り討ちにできる自信があるから一人で行く”


良からぬ奴らが複数で襲ってきたら?


“そのときは、大声をあげるさ!そんなくだらないことをしていることがばれたら二度と街には入れないからな”


野外のおトイレ事情でした。




“そう言えば、ふもとの町はなんていう名前なん?“


「あー何と言ったか・・・村長殿、町の名前は何でしたかな?」


「ああ、メルゼブルグという。あそこはゲロ辺境伯の領都じゃよ」


!今、なんか言ったか?ゲロに気をとられて街の名前がすっぽり抜け落ちた!


“ゲロ辺境伯の領都だそうだ。名前はメルゼブルグ”


辺境伯って何なん?貴族の爵位かいな?


「王国には王族と貴族、そして平民がいるのは知ってるかな?そのうちの貴族にも位がわかれているのだ。一番偉いのが公爵、その次が侯爵といわれているが、国境の守備に当たって強大な武力を兼ね備えていないといけない場合がある。そう言う貴族には辺境伯といって時には公爵並みの権限を持つ例があるのだ。ここの辺境伯はどうか知らんが」


ゲロに気をとられ過ぎた。領都ってことは結構繁盛してるのかな?


”まあ繁盛してるから”門でも行列ができるんだろうな“





「町に入ったら、まず冒険者ギルドに行く。そして・・・嬢ちゃんたちも登録するんだったな?4人の冒険者登録をしよう。ボルドウィン殿はブラックベアの買い取りをしてるとよい。ワシは鑑定士にあってくる。そのあとは別行動をしよう。ワシは商人ギルドへ行ってくる。そこで商品を撃った後、領都一の馬を3頭買ってくる。その間に今後の旅に必要なものを取り揃えておくとよい。今日は街の宿で一泊されて英気を養われるとよいぞ。明日の朝、また冒険者ギルドで別れることになるな」


「わかった、そうさせてもらいます」


片付けが終わり、いらない物はここへ置いて出発です。帰りに村長たちが来るので一石(180Lくらい?)入る水瓶に川の水を入れておくことにした。おぇええぇええぇえぇええ!

これはゲロではないんだからね!我の“ためる”という技能なんだからね!誤解しないでよね!



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