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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第3章 風の谷、ナウ危機!
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最後の訓練



ぐだぐだと年寄りの話を聞いてるうちに交代時間が来た。おじいちゃんたちは夕方に寝て、真夜中に起きて、また寝るって体調悪くならないかな?寝に入ったところで


“赤魔法Lv.1入眠スリープ3時間後に叩き起こしてやって!”


交代要員が、剣の稽古をしだす前に、大きな燻製窯に薪を追加してもらう、あ、いっぺんに大量に入れると火力が強くなりすぎるからちょっとでよござんすよ!


「おー、スネーク、まだ寝ないのか?それはそうと腹減ったんだが、何か食いもんないか?」


そう言えば、ここのグループはだれが飯の準備をするんだ?ボルちゃんか?食べるもの持ってるのかな?栗とかしか持ってなかったような・・・我、小さい燻製窯につれて行く・・・蓋を開けなせぃ!


「ん?これ貰っていいのか?」


自分ばっかり食ってないで、3人分テーブルに持って行けよ!ヴェヒター君はそこら辺にあった鍋でお湯を沸かしてますな・・・それじゃ茶葉でも使いなせぃ!我、湯呑み茶碗を土魔法で作成・・・これもたくさん作っとくか!あとはティーポット。全部白磁製にした。お茶の葉を金魔法で乾燥させて、これをポットの中に入れて、あとはお湯をその中に入れなせい!軽い朝食をとってる間に、ボルちゃんが二人に冒険者リュックを渡した。


「君ら二人に餞別だ。リュック自体は私が作ったが、中にたくさん入るようにしたのはスネークがやった。これで有意義な冒険者生活を送ってくれ。確か、見た目の50倍は入るんだよな?」


そそ、重さは五十分の一、袋に入れたら時間経過が五十分の一になりまっせ。


「その中に皮ベルトがあるから、腰に巻いて剣を差しておくとよい。最初は木剣を使った方がいいかもな」


「それは何でですかよぅ?」


「新人冒険者が分不相応なものを腰にぶら下げていたら、高い確率でからまれるからな。そのリュックも内緒にしておきなさい。なかなかない代物だからな。なかに、長剣・短剣・解体用ナイフと・・・後は何を入れたんだ?」


確か、ハンナちゃんが調味料の入った小袋、エマさんが燻製肉をたくさん入れてた・・・我も料理セット入れたはず。


「・・・だ、そうだ。かわいい弟弟子のために泣く泣くニクを入れたそうだ」


ニヤリと笑うボルちゃん。


「なんだよ、弟弟子って!・・・まあ、礼は言っとく」


「あの肉好きな人が・・・あとでお礼言っとくよぅ」




「さて、軽く食べたら、最後の訓練だ」


二人とも頷く。


「今後は、最初君ら二人で冒険者をするつもりだろう?そしたら、二人でトレーニングして切磋琢磨した方がよいだろう。お互いがお互いの長所と短所を知っておけば、そこを伸ばしあい、ミスをなくしあうことができる」


なるほど。


「そこで、二人に模擬戦を見せてもらいたい。まあ短い付き合いだったがなんとなく二人の性格は把握した。この二人でどんな試合を見せてくれるかな?二人とも村では練習相手をしていたのだろう?木剣は使っていたのか?」


「いや、二人の時は木の棒でやってたな・・・危ないから使わせてくれなかった」


あー、もうだいたいどんな結末かわかるわ。ヴァッへ君が突っ込んで、ヴェヒター君がいなして、疲れたところにヴェヒター君が一撃だな。我、テーブルで寝とこう!おやすみ・・・





カンカンカン!カンカカン!ヴァキッ!


「あ、スネークのやつ、寝てやがる!」


カン!コンココン!カン!


「よそ見している余裕があるのかよぅ!」


ギリギリギリギリッ!カン!カンカンカンカン!


「お前の攻撃なんか当たらねーよ!」


ガキッ!


「そうか、よぅ!」



目を瞑って寝ようとしてたけど、カンカンうるせーの!喋ってる余裕があるんかい!それと・・・意外とヴァッへ君が粘ってるね!


「目の前の人物は知らない相手だと思え!そして自分の長所を相手にぶつけろ!ヴァッへの突撃はわかる!ヴェヒター!お前の長所は何だ!考えろ!闘いながら考えろ!」


「そらそら!教官から言われてぜ!」


「うっさいんだ、よぅ!」





「よし!止めっ!」


ボルちゃんの掛け声で、一旦休憩。しょうがない、寝ないで水を出してやるか。ジョッキに水魔法でぴゃー、ぴゃー、ぴゃー。それ、これを飲みなせい!


「お前。途中寝てただろ?」


いや、起きてましたけども?目は瞑ってたけどさ!


「稽古中にケガしたらどうするつもりだったんだ?ちゃんと手当てしてくんねーと!」


いやいや。普通は稽古中に怪我したらそれで終わりなんだけど?試合とかでもおんなじだし、ましてや絶賛魔物に襲われ中だったら死ぬで!


「・・・死ぬで!と言ってるな。まあ、スネークの言い分もわかる。本来なら回復魔法の使い手がいないとこんな稽古はできないからな・・・お前は寝なくていいのか?」


あ、我、昼間ずっと寝てたから大丈夫かも知れない・・・


「それじゃあ、最後に私との一対一の試合だ。スネーク、二人に回復をしてやってくれ」


アイアイ。


“光魔法Lv.1癒し”


「あー、体が軽くなるな・・・」


「回復魔法ってすごいんだなー」


試合はいいが、起きてきた人たちの飯の準備と化しなくていいのか?あ、それはハンナちゃん達にやってもらうのか・・・じゃあ飯ができるまでやるか。さて、何回光魔法を使うことになるのやら?



具合が突然悪くなってしまいました・・・orz


本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
[一言] >具合が突然悪くなってしまいました・・・orz 新型コロナとかが国内に入ってきてるようですし、くれぐれもお大事に
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