男は酒で語るもの
誤字報告、ありがとうございます。ご指摘を受けて修正?いたしました。
交代要員のじじい達が起きだしてきた。ハンナちゃんが夜食代わりのしっとり燻製肉と黒パン、ポテトチップスを大量に作った後、エマさんと一緒に寝に行った。
”赤魔法Lv.1入眠!6時間後に起きるように”
じじい達は篝火に薪を追加して回って、そのあとテーブルに座って飲みだしたよ。君たち、見張りはしなくていいのかよ?
「なんかさぁ、寝てたらとんでもなく地面が揺れた感じがしたんだが、地震でも起きなかったか?」
気のせいでしょ!あ!我、こいつらと話ができないじゃんか!通訳がいないと我から話ができな~い!
「お?スネークよ、何だか焦ってるな!さては、話ができな~い、とか思ってるだろ!」
おぅ?よくお分かりで^^。
「短い付き合いじゃが、それくらいわかるわ!まあ飲め!」
飲めって、我が作ったお助けイモ酒じゃないか。しかも我が作ったジョッキにいれとる。まあええか、飲んでみます・・・うん、普通にアルコールと、アルコールを水と炭酸ガスに分解したときにできた炭酸が効いていますな。あとこれに少し糖と、レモン汁を入れれば美味しくなるよ。我、おえっとレモンを出した。
「これを絞って入れたらもっとおいしくなるって言ってるだろ!」
ポルちゃんがレモンを3分割して、我のジョッキにレモンを絞ってくれた。ご苦労!
「しかしお前はやっぱり変な奴だな。手もないのにどうしてこんな飲み方を知っているんだ?あ、詳しいことは喋れないんだったな、ヘビだけに!」
そう言えば、飲んだらすぐに酔うというジョッキは結局どうするんだ?我は、村長を見ながらジョッキを突く。
「スネーク殿に作ってもらった、飲むとすぐ酔える祝福ジョッキをどうするかといってるのかの?飲んでも酔えない呪いのジョッキと対になっていた方が、お偉方に献上しやすいのだよ。呪いや祝福というものは、鑑定士にしか鑑定できないのじゃ。勘のいい奴は魔力がモノについているとわかるのだが、それが何なのかまではわからない。そこで」
村長、ジョッキのお酒を一口あおる。
「そこでじゃ、鑑定士に鑑定をしてもらうことで、その物は安心ですよ、との鑑定証を貰うことができる。面倒くさい事じゃが、そうした方が、安心して献上できるんじゃ」
ちょっと待て!今、さりげなく、村長が大事なことを言ったぞ?鑑定士、鑑定士がおるんかい!あーん、気になる~!
「鑑定は冒険者ギルドにもあるから、そこで鑑定してもらうのがいいだろう。お前さんも冒険者ギルドにいってみたいだろう?」
ウム!行ってみたい!でもその前に、町に入らないといけないじゃないか?我、ボルちゃんの従魔ということになっとるが、大丈夫かな?
「なに、エルフ族の従魔ならそう邪険にもされんじゃろうて。ものめずらしい目で見られるとは思うがの」
「なー、ランドルフ。久しぶりになんか依頼を受けてから帰ろうぜ」
「お前なぁ、スネーク殿に作ってもらったものを売り掛けた後の代金をそのまま持って依頼を受けるのか?ワシは嫌だぞ」
「売上げ金なんか、どうせ借金返済ですぐなくなるだろ?」
「はぁ、お前というやつは・・・いいか?このジョッキ、呪いも祝福もついてないこれだけだって相当の価値が付くんだぞ!よく見ろ、これだけ透明なものがこの世にどれだけあると思ってるんだ。これ一個で豪邸が買える値段かもしれんのじゃ!」
「ふ~ん、そんなもんかねぇ?ま、確かにきれいじゃあるけどな?でも村にたくさん残しているだろ?」
「今回持ってきたのは半分は王家に、もう半分は領主に献上する。その方が、どちらにもけん制が効くじゃろうよ。ああ、献上する前に値段を決めないといけないけどな」
「誰が値段を決めるんだ?」
「そうだな、商人ギルドに行って相談だな・・・スネーク殿に作ってもらった酒や糖、塩、その他いろいろ貰った器もそこで決まるか・・・ジョッキは時間がかかるかもしらんが」
「へぇ、これがねぇ」
我も同じ感想だな、へぇ、これがねぇ・・・ならもっと作っとくか?どうせならとんでもなくでかいやつ・・・なんかの試合で優勝したら、両手に持ち上げるようなトロフィーとか!いいね、それ!
土魔法Lv.13土石変換土から水晶石に変換
土魔法Lv.18石細工巨大なクリスタルカップ、持ち手二つにしゅっとした我の姿!
巨大クリスタルカップの完成です!
ま、物がでかいからこれだけ目立てば他の二つは目くらましになるじゃろ・・・やたらと赤青魔法使うのも善し悪しなんだな・・・ついでに、これを入れるくらいの箱も大理石でつくった・・・いきなり魔法を使いだしたと思ったら、どでかいクリスタルカップを見て腰を抜かしとるのかね、君たち!ついでにクリスタルジョッキも献上用にドーンと作ってやるわい!
・・・
勢いに任せて200個ばかし作ってやった。半分は王様のところに、もう半分は領主様のところにもっていきなせい!
「もう荷馬車の空きがあまりないのだが・・・」
ほうそうかい!しかし、二人とも、その眼をよーく開いてみなせい!これぞ、ボルちゃん作成の冒険者用リュックじゃ!ほれほれ、この中にできたものをぽいぽい入れていきなせぃ!
「・・・このリュックはボルドウィン殿が作っていたやつだな!これ、使わせてもらっていいのか?」
よかよか、どんどん使え!
「お―う、これ面白れーな!物がどんどん入っていくぞ!数が7つあるから、俺らにもくれるのかな?」
たぶんそうだと思うよー、コクコク!
「どのくらいはいるのか確かめてみようぜ!酒の入った壺―!あ、入った!この石のテーブルは・・・入らないな!薪ー、ぽいぽい入るなぁ!おー、どんどん入るぞ!・・・あ、入らなくなった。そんじゃあ取り出してみるか・・・めんどくせーな!・・・一泊野営が1ヶ月持つぐらいか!」
「おい、余計なのもを詰め込むな!馬のことを考えて、重くて大きなものを詰めろよ!」
「そりゃ明日でいいんじゃないか?今は酒を飲む時間だろーが!」
「今は見張りをする時間じゃ!」
こうして夜が更けていくのであった・・・特に中身のあることは語ってないが、鑑定士が気になるスネークなのであった・・・




