表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我はツチノコ  作者: あいうわをん
第3章 風の谷、ナウ危機!
167/786

女は拳で語るんや!

朝の投稿・・・



それでは、エマさんにぴったりな武器を作ってさしあげましょう!ちょっと両手を見せて!おお、意外とごつい手ですなぁ!ぶっとい指ですなぁ!


「子供の頃から農作業やってましたからねぇ!鍬とか鎌とかは得意なんですけど、それを人に向けるのは嫌なんですよ~」


あー、わかるぞ!うんうん!人を幸せにする道具が人を不幸にするなんて、あっちゃいかんことや!だが安心しろ!貴様の武器はその拳を補強するもんや!賢明な方ならもうお判りでしょう!我がエマさんに与える武器!


土魔法Lv.13土石変換アーストゥストーン

土魔法Lv.18石細工ストーンワークス


親指以外の四本が第ニ関節と第三関節にすっぽり入る筒を作り!握り込んだ拳を保護する厚さの板を作る!そう、カイザーナックル!あるいはメリケンサックともいう!メリケンだとアメリカ人が使ってそうだ!カイザーの方がかっこええから、カイザーナックルと呼ぼう!片方は大理石、片方は黒曜石にした。これに


“青魔法Lv.4祝福セレブレーション

“プップ~”

“どのような祝福を施しますか?”

“持ち主はエマさん限定、強度・高度を鉄器の50倍増し、握り込んでも痛みがないようにオナシャス!”

“パヤヤヤ~ン”


こうして、エマさん限定の武器ができた!今のところ一番強い武器なんじゃないかな?

エマ・ナックルと呼ぼう!


“でけた~!会心の作品やで!これ、はめてみ?”


「えっと~、穴に指を通せばいいんですかねぇ?」


エマさん両手にエマ・ナックルをはめる。両の拳同士を合わせるようにガツンとあわせる・・・よし!物は試しじゃ!崖に向かって・・・利き手どっち?右?それじゃあ、マイガール!右拳に全体重を乗せるようにして、鉄砲の要領で、右拳を放つんじゃーーーー!


ガツーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!

バラバラバラバラッーーーーーーーーーー!


大きな大きな穴が開きました。それはもう、馬車が入れるくらいの大きさです。崖には巨岩ができました・・・作業中だったボルちゃんとハンナちゃんがびっくりした顔でやってきたした!


「なんだ今の轟音は!敵襲か!」


「な、な、なんなんですか?このたくさんの岩石は?上から落っこちてきたのですか?」


“あわてることはない。これはエマさんの破壊力をテストしただけジャ!”


「テストしただけじゃって・・・これはバウアーがやったのか?」


「なんだか何とかナックルというのを付けさせられて、これで崖を殴ってみろって言われて・・・」


エマさん、何事が起きたかわからずオロオロしてますな・・・まずは道に落ちている石を片づけるか・・・我が丸呑みすればすぐ終わります。丸呑み丸呑みっと。よく口が裂けませんなぁと思われるかもしれませんが、口と頭回りは無魔法Lv.2で体を柔らかくしてLv.3でゴム化をおこなっているのです。あっーちゅう間にかたづきました。


「フム・・・これがバウアー専門の武器というわけか・・・」


「エマさんかっこいいですね!私にもなんか武器、ちょーだいちょーだい!」


ハンナちゃんはお料理専門だからなぁ・・・武器なら短剣渡したでしょ?


「私に見合った武器です!何がイイですかね?鞭とかどうですか?」


なんだか鞭に振り回されて、その挙句、拘束されてる絵が見えました・・・やめとけ。道中に考えときましょ。それよりまずはエマさんや。エマ・ナックルがあれば剣も止められると思うんだけど、それの技量が今はないよなぁ・・・あ、ボルちゃんはリュックはできたのか?


「うむ。満足いく仕上がりだ!」


それじゃ、ちゃっちゃと完成させますか。みんなで石テーブルに乗ったリュックを品評する。


「うわぁ、いい出来ですね。背中に背負ってもずれ落ちないように皮のベルトで調整できるようになってるんだ」


あ、ちょっと待ってね。我、青魔法をかけます。


“青魔法Lv.4祝福セレブレーション

“プップ~”

“どのような祝福を施しますか?”

“容量を五十倍増し、重量五十分の一に減少、時間経過五十分の一でお願いします”

“パヤヤヤ~ン”


できましたな。それじゃあ、ヴァッへ君とヴェヒター君用に作ったやつに、黒曜石の長剣と短剣、クリスタルの解体・調理用ナイフ、皮製ベルト、頑丈な木剣3本・・・あと何入れる?調味料として塩・・・そのまま入れるとまずいので、土魔法で蓋つきの小瓶をたくさん作る・・・そして、塩を砕いていれてあげましょう。あとは唐辛子、ショウガ、ニンニクの乾燥したやつを一瓶ずつ。調理用の鍋とまな板、スプーンにフォーク、持ち手つきのカップもサービスで作ってあげましょう。なかに入れても大した邪魔にもなりませんしね。エマさんは、何か入れる?


「仕方ないですね~、かわいい弟弟子たちのために、あげますか!」


エマさんがポーチから燻製肉を取り出した。ボアニクとディアニク、そしてガルスニクだ。気前よくあげてるように見えるが、我にはわかる。新しいのをあのポーチに入れる気だな!


「ま、こんなところだな・・・よし、スネーク。私に睡眠魔法をかけてくれ。もう寝るぞ、あとはよろしく・・・」


ボルちゃんが石部屋に戻りしばらくしてから赤魔法をかける・・・


“赤魔法Lv.1入眠スリープ!あと少しで交代が来るから・・・3時間20分後に起きるようにして!”


さてと、あとは交代時のために片づけておくか、綱はまた明日だな・・・燻製窯の方は・・・火が消えてますな・・・昨晩は3時間も火を点けてなかったから、今晩は倍の6時間にしてみるか?エマさん、薪を追加して。チップは、中にまだ残ってるね。それじゃあチップは補充なしで。大きい窯にも薪たしといて。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ