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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第3章 風の谷、ナウ危機!
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新たな門出に乾杯!

本作品で初感想いただきました!ありがとうございます。個別に返信しておきました。人が少ないから個別返信ができる^^。不人気者は幸いなるかな・・・なってみたいよ、人気者!



「今日の夕食はベアニクのスープとボアニクのステーキですよ~、あと黒パン!」


「スネーク様、お飲み物は?出来上がりましたでしょうか?」


“あっちの方に一斗壺で作っといたから、飽きるだけ飲んでください!”


ポルちゃん一斗壺を難なく運んでおりまする。


「さすが、スネーク様・・・おありがとうー!ヒャッハー!酒だ酒だー!」


「ヴァッへにヴェヒターよ、明日っからお前らも冒険者だ。自分の進むべき道は自分で切り開け。そして・・・飽きるまで冒険したらうちの村に戻ってきてもよい」


「そんときゃ家族もつれて来いよ!」


「あ、ポルティエさんが珍しくいいこと言った!」


「なんでぃ!珍しく、とは?いつもいいこと言ってるだろうが!」


「よくわからないことはよく言っているよぅ!」


「ボルドウィン殿から何かあるかね?」


「この3日間で随分力をつけた。だが、世の中は広い。おごることなくひるむことなくこの世を見回って来い・・・これは私が軍隊に入る直前に家族に言われたことだ。鍛えた年数は違うが、私も同じことを言わせてもらう。そして・・・敵としてか味方としてかはわからないが、どこかで会えることを楽しみにしているぞ!それまで壮健でいてくれ!」


「そんじゃ、乾杯しますか!ほら、ランドルドが音頭取れ!一番年寄りなんだから!」


「一番年寄りなのはお前だろうが!そんじゃ、スネーク殿のつくったジョッキで乾杯するか!新しい冒険者たちの門出を祝って、乾杯!」


「エルフさん達の任務の成功を祝って、乾杯!」


「皆の健康と、シュタイルハング村のますますの発展を祝って、乾杯!」


結局、三人が乾杯の音頭をとったようだ!村長はあのジョッキは使わなかったみたいですな。使うのも無粋だしね・・・




「ボアニクのステーキがおいしいのはわかっていましたが、ベアニクスープもなかなかいけますねぇ!あ!あたしもジョッキで飲みますよ~!」


「ヴィンにはすまないが、まだ酒はダメだな」


「はい~わかってますよ。スネークちゃんに新しい飲み物を作ってもらいましたから」


そうなのだ!我、糖とレモン汁をジョッキに入れて、糖を半分ほど水と炭酸ガスに分解して炭酸ジュースをつくったのだ!甘くて酸っぱくってさわやかな飲み物。大人になったらこれにアルコールを入れてお飲みなせい!このジョッキに糖と水を入れたら糖の半分は分解して水と炭酸ガスになるように祝福を施しといたから、それはハンナちゃん専用ね!


「ハンナちゃんばっかりにいろいろあげてませんか~?あたしもなんかください~!」


よし!エマさんには無理偏に拳骨げんこつをくれてやる!


「む~、何だかよからぬ感じがしますよ~相撲関係なんですかね~?」


へへっ、察しがいい!ところでハンナちゃんは綱を編んだことはあるかい?


「綱ですか?それはありますけど・・・?」


“麻の繊維で綱を編める?エマさんようにプレゼントするのだ!なるべく太く!”


「わかりました!内緒なんですね!」


額金を使っている時点で内緒ではないのだが・・・そう言うことにしておこう!


“で、エマさんは個人的に欲しいものがあるのか?”


「ん~~~、そう言われてみればないかも~」


欲のないやっちゃな!


「あたし~、オニクが食べられれば、それでいいんですよねぇ・・・」


そうかい、まだまだあるからオニクたんとお食べ!ちょっとだけ味を変えるとまた食も進むぞ!唐辛子とかを刻んでかけてみ?あ、ニンニク・・・クノープラウホも一緒に使うとおいしいぞ!


「あ~クノープラウホは食べた後匂いがしますのでやめときます~」


うーん、それじゃ、燻製肉を自分で作れるセットを作るか・・・エマさんなら自分で持ち歩けそうだしな・・・


“ボアの革でリュックをつくるか?“


ボルちゃん!どうしたんだ突然!


“先ほど、スネークがヴィンの小袋に付加をかけていただろう?あれを見てポーチ以外にリュックでも作れそうだなと思ったのだ。あいつら二人と我ら三人分なら十分に可能だ”


わかった、そんじゃあできたらそれに魔法をかければいいんだね。





エルフ三人と額金で話をしているとき、基本人族4人はすでに出来上がっていた・・・


“もう若者はつぶれているのか・・・何杯飲ませたんだろう?”


「・・・と聞いておりますが、どんな感じなんでしょう?」


「んーーーそうじゃな、3杯まではいけた感じだな。まだまだこれからじゃな!」


「村長さん達はどれくらいまでいけますか~?」


「ランドルド、エマ嬢ちゃんはすごいぞ!オレと同じくらい飲んでも平気だった!」


「お前はな~夜営中に酒を飲むなよなぁ。なんかあったらどうするんだ!」


「なんもなかったからいいじゃないか~よう!」


「ヴェヒターの口真似をするな!バウアー嬢、こいつを見習っちゃいけないからな!」


「見習ってはないですよ~!」


「あれだけ飲んで、まだ飲めたと?」


「なんだか飲めば飲むほど強くなる気がしますよ~!」


ええっ?みな目をぱちくり!酔拳的ななにかか?飲めば飲むほど強くなる・・・酔えば酔うほど無敵になる的な?4杯飲んで倒れてるやつらとは何かが違うな!



若手門番ズ改め、ご新規冒険者ズが酔いつぶれたので夕食はお開きとなった。たんと食ったことだしいいか!そんじゃ野郎どもは寝てください!


赤魔法Lv.1入眠スリープ!村長とポルちゃんは3時間後に、ヴァッへ君とヴェヒター君は6時間後に目覚めるように!


あと、ボルちゃんは・・・


「私は作業をしてから寝るから、その時に頼む」


ああ、リュックを作るんだったね。


それじゃあ残ったエマさんとハンナちゃんで、まずはニクを燻製にしましょうかね。




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