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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第3章 風の谷、ナウ危機!
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やり残したことはないか?



さて、今日の御晩飯はベア肉ですかな?ハンナちゃんはどう料理するのかと思ってたら


「スネークちゃーん、これどうやって料理しましょう?」


丸投げでした。うーん、我も熊肉は食べたことないんだよねぇ、失敗するかもしらんからボア肉を焼いとき?ボア肉をニンニク・・・あ、こっちではクノープラウホていうんだっけ?それとタマネギニンジン・・・丸根と赤根を付け合わせにそれば大丈夫でしょう。ベア肉は・・・ゴボウを使うか!


「クレッテですかぁ・・・それをどうするんですかぁ?」


なんですと?何をくれって言ったんですか?


「これ、クレッテって言うんですよ~、花のところがイガイガしてるでしょう?野原で遊んでるとこれがくっついて、お洗濯するときそれがくっついているのがばれると怒られるんですよ~、のっぱらで遊んじゃダメって言ってるでしょ~、って!」


“のっぱらで遊んじゃダメなのか?”


「のっぱらは危険が危ないんですよ~!ホールマウスやブラウンラビットが地面に穴を開けてて、子供がよくそれに引っかかって骨折したりするんですよぅ。それだけじゃなくって、マウスやラビットを狙って、プレーンウルフが現れたりするんですよ~!」


そんな危険なところで遊んでいたのか!それは怒られるな!・・・そうじゃなくって、この根の部分を調理するんだけど?


「え~根っこですよ~!」


「えとですね?クレッテの種の部分は肺や胃の薬になるのですが・・・根を食べるとは聞いたことがありません。本当に食べられるのですか?」


はは~ん。どいつもこいつもゴボウのうまさを知らないと見える!勇者文献にも載ってなかったのかな?


“ゴボウ・・・クレッテの根はアクの強い肉とあわせるとちょうどよくなるのだよ!あとな、赤根をスライスしたのとクレッテの根をスライスしたのを合わせて、ニクの脂身で炒めるとめちゃうまくなるで!それに、クレッテの根を乾燥させたものを煮出して飲むと健康にいいのだ!お茶代わりになるんだぞ!”


「ちょっと待てちょっと待てスネークちゃん!今メモするから!」


慌ててポーチからメモ帳らしきものと書くものを取り出したと思ったらがりがりとメモりだした。しょうがない、エマさんや、クレッテの根を水洗いして、細かい部分まで泥を落としたら乱切りにして!


「乱切りってなんですか~?」


乱切りっつーのは、切るやつを横にして、ナイフを斜めにして切る!少し転がして切る!転がして切る!やってみ!


「転がして切る~、転がして切る~転がして切る~・・・なんだか楽しいですね~」


料理は楽しんでやったもん勝ちや!あとは大鍋にベアニクを一口大にカットして、今切ったクレッテを入れて、匂い消しにショウガも入れるか!


「あっ!イングヴェアも採取したのですか?たくさんあります?乾燥したものを分けてください!」


イングヴェアがショウガ・・・なるほど!すると、唐辛子は何ですか?


「パプリカですねぇ」


ええっ?パプリカはピーマンのボスじゃないの?ピーマンは別地方での読み方?あ、そうですか・・・唐辛子は別の名前もある?シュパーニシャー・プフェッファー?最後のぷへっふぁーがペッパーに聞こえなくもないような?でも胡椒はニグラムだしなぁ・・・わけがわからん!ま、名称では悩まないことにして・・・ショウガを入れて、水を入れて、味付けに塩と糖と酒を入れて・・・できあがったらラウホ・・・ネギを刻んでぱらぱら!味噌があればいいんだけど、無いものねだりをしてもしょうがない。ショウガがあったからいい!レモンのスライスを添えれば、ベア肉スープの完成です!それじゃ、これはそのままにして、我、ゴボウを乾燥、スライスさせて乾燥でいいか。ついでにショウガも乾燥乾燥。ごぼうとしょうがは風魔法Lv.10鎌鼬で切り刻む。そして金魔法Lv.1抽出で水分を抽出して乾燥、唐辛子も乾燥・・・茶葉も乾燥させとく?我、おえぇえぇえぇえっと茶葉を吐き出して乾燥。  




なぜかポルちゃんがやってきて


「スネーク様、お助けイモの皮を剥きましたので、なにとぞ!お酒をおつくり給え!」


何言ってんだ、こいつ?と思ったが、若い二人に酒の適量を教えてやった方がいいか!


“ヴァッへ君”とヴェヒター君に酒の飲み方を教えるんならいいぞ!“


「・・・とまあおっしゃってますが、村長さん、それでいいですか?」


「ま、スネーク殿がいるから、いいことにするか。二日酔いになっても治してくれるようだし。そうすると、今日の夜番は・・・嬢ちゃん二人で最初にやってもらって、次にワシとポルティエ、最後はボルドウィン殿とヴァッへ、ヴェヒターでいく」


あ、村長に言い忘れてたけど、やっぱり二日目で泊まったところに岩塩層があるみたい。ここではほとんど塩取れなかったから、まちがいない。頑張って探してちょ!あ、そうそう呪いと祝福のついたジョッキ、基本人族には普通のジョッキと区別がつかないだろうから、石で箱を作っとくか!


土魔法Lv.13土石変換アーストゥストーン土から大理石に変換

土魔法Lv.18石細工ストーンワークス大理石を箱上に細工して、フタをカパッと乗せるようにする。

蓋には両サイドに穴を開け、指で開けられるようにした。それが四つな!


次は・・・酒か?たくさん皮剥いてあるんなら・・・一石壺を使いますか。


土魔法Lv.13土石変換アーストゥストーン土から大理石に変換

土魔法Lv.18石細工ストーンワークス大理石を壺上に細工


一斗(だいたい180L)の大理石壺が出来上がった。なに?これもっと欲しい?欲張り村長だな!そんじゃここに作っとくから、帰りに持って帰り給え。置き場所が足りないから、崖に大きな穴を開けて、そこにいろいろ置いとくぞ!まずは


土魔法Lv.13土石変換アーストゥストーン土から大理石に変換

土魔法Lv.18石細工ストーンワークス大理石を壺上に細工


100個くらい作ったった。いうても石だからな、壊れないように


“青魔法Lv.4祝福セレブレーション

“プップ~”

“どのような祝福を施しますか?”

“頑強さを10倍増しでお願いします”

“パヤヤヤ~ン”


ま、これでそんなに壊れることもないだろう・・・次は何かな?ハンナちゃんがいそいそと袋に乾燥させたショウガを詰めてますな・・・その袋まだある?


「色々と小分けするのに使ってますよ?」


ちょっと実験させてーな!小袋に青魔法をかけてみる・・・


“青魔法Lv.4祝福セレブレーション

“プップ~”

“どのような祝福を施しますか?”

“容量を10倍増しでお願いします”

“パヤヤヤ~ン”


あ、できたね!20倍増しだとどうかな?


“青魔法Lv.4祝福セレブレーション

“プップ~”

“どのような祝福を施しますか?”

“容量を20倍増しでお願いします”

“パヤヤヤ~ン”


ほほう・・・では一気に100倍増しではどうでしょう?


“青魔法Lv.4祝福セレブレーション

“プップ~”

“どのような祝福を施しますか?”

“容量を100倍増しでお願いします”

“ブブーーーーーー!無理です!”


そですか・・・いろいろ試した結果、50倍までならいけるようですな!祝福のついた小袋をポーチに出入りできるかな?できますな!そんじゃ、これをハンナちゃんに戻しましょう!


「うおぉ!なんですかこの小袋は!見た目以上に物が入りますよ?」


神樹さまに貰った我専用背負子にも、念のため祝福をかけておきましょう!“溜める”技能があるからいらないと言えばいらないのだけど。


あ、ボア肉もう焼けたの?それじゃご飯にして!我はお酒を造ってから行きましょう。


”金魔法”Lv.2分解“

“ン デデデデーン”

“何を分解しますか?”

“でんぷんをアルコールに分解して”

“テ・テ・テ・テーン“ 


でけたな!それじゃ、我もご相伴にあずかりましょう。



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