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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第3章 風の谷、ナウ危機!
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暁の料理人



「そう言えば、お助けイモで新しい料理を作るって言ってませんでしたっけ?ポテチとか言ってましたが?」


ああ、言ってたね。燻製出来上がるまで暇なんだし、そんじゃそれ作りますか!


「おおーー!何作るんか知らんが、がんばれー!」


ニヤニヤしながら酒飲んでるじじいがいる・・・鬱陶しい!



“そんじゃあ、”さっき皮剥いたお助けイモをですね、できるだけ薄く切ってください!“


「薄くですか?どこまで薄く?」


”できるだけ薄くです!“


ハンナちゃん、がんばって薄く切ってみたが・・・ポテトチップというには厚過ぎやで・・・仕方がない、アレを作るか・・・スミスさんに頼んだが間に合わなかったやつ・・・


土魔法Lv.13土石変換アーストゥストーン

土魔法Lv.18石細工ストーンワークス


黒曜石でできた薄切り器の完成ですーーー!鰹節を削るやつですな!刃の出し入れはできませんけども!

落っことしても割れないように


“青魔法Lv.4祝福セレブレーション

“プップ~”

“どのような祝福を施しますか?”

“頑強さを鉄製並みに、刃の部分の切れ味はその十倍増しにできる?”

“パヤヤヤ~ン”



できたスライサーをハンナちゃんに渡して使い方を説明する。


“お助けイモを横に二つに切って、その断面をこのスライサーに当てて動かして!リズミカルに動かすのがポイントです!”


「わかりましたスネーク先生!」


たくさんの薄切り生ポテチができていく・・・それくらいでいいか!


“あとはこれを油で揚げるだけです!”


我、オリーブの実から金魔法で鍋に油分だけ抽出。夕食時に使っていたかまど後に鍋を置きエマさんが作った薪を使って火を熾す・・・高温になったところで


“あとは、薄切りにしたやつを一枚一枚丁寧に油へ入れていきます”


あ、取り出すのに何を使おうか?お玉の穴空きを作っとかないと!土魔法Lv.13土石変換アーストゥストーンと土魔法Lv.18石細工ストーンワークスでできました。普通のお玉より大きめにしときましょ!穴はたくさんあけときましょ!あとは塩と胡椒を振って出来上がりです!なに?胡椒はもったいない?なら塩だけでええか?レモンを添えるとさっぱりするよ!



「ゆうてもしょせんお助けイモだろ?そんなにうまいわけ・・・うまーーーーーい!」


赤ら顔のポルちゃんがあげたてポテチを食らいます。ハンナちゃんもご相伴です。我も一つ食べさせてもらいます・・・ウム!なかなかの出来ですな!おやつにぴったり!味がいろいろ変えられたらいいんだが・・・


「そしたら調味液に漬けておいたらいいのではないですか?」


ああ、いいねぇ!あ、我、ワサビをとって来てたの思い出した!ハンナちゃん、ワサビって知っとるけ?


「・・・どこかで聞いた気がしますね・・・スネークちゃんがらみの食べ物の話なら、勇者文献・・・料理・・・スシ!スシのところで見ました!緑の衝撃とか罰ゲームの帝王とか呼ばれる香辛料のことですね!」


おお!優秀優秀!そうです!これがワサビです!罰ゲームに使うのは感心せんなあ、伝説の勇者さんよ!


「なんだか変な根っこが置いてあると思ってましたが、これがワサビですか!これはどうやって使うのですか?」


あ、そうだ・・・すりおろすやつがないや・・・サメ皮のすりおろしではないにせよ、おろし金が要りますな・・・これも土魔法Lv.13土石変換アーストゥストーンと土魔法Lv.18石細工ストーンワークスでできました。壊れないように青魔法で金属並みの強度にしておきましょう。全部調理道具はハンナちゃんにあげます!それと、どうでもいいけど、ワサビのそこは茎部分です!あとは葉っぱと茎を分けて・・・あ、葉っぱもフツーに食べられるから取っといて!分けた茎部分をおろし金に当ててま~るくこすってみなしゃんせ!アウト!セーフ!よよいのよい!


「なんだかお鼻にツ~ンと来るのですが・・・」


ちょっぴり舐めてみる?


「ふぉーーーーーーーーーー!」


やはり子供には無理か・・・ニクやサカナにはあうんだがなぁ・・・ポルちゃん、だまされたと思ってコレ半生燻製肉にちょっぴりつけて食ってみ?


「・・・うん、鼻に抜ける感じがちぃときついが、食は進むな!新手の香辛料だな!」


これ、ここの谷底の川に群生してたから、ニク料理を出すときにちょっぴりつけるといいんだよ!


「だから、そういうのは村長に言えって!俺は飲み食いの専門家であって記録の専門家じゃないぞ~!ガハハハハ!」


こいつどんだけ飲んどるん?我、壺の中を確認・・・一人で一斗壺の半分は飲んでるのか・・・?こいつ!しゅらーーーーん!効果音じゃないぞ!まさに酒乱状態!駄目だこいつ!早くなんとかしないと!よし!今持ってるジョッキに呪いをかけちゃる!


“赤魔法Lv.4付呪スペル!”

“プップ~”

“どのような付呪を施しますか?”

“今飲んでるやつのジョッキにどれだけ飲んでも酔えなくなる呪いをオナシャス!”

“パヤヤヤ~ン”


気づかないで飲んでるな・・・この付呪、味には関係ないのかしら?もう我は寝るわ!わるねはれわうも!何を言ってるかわからないと思うが・・・我にもさっぱり?


「スネークちゃーーん!寝るならここよ、ここで寝るのよ~!」


自分のひざ元をポムポム叩いている幼女エルフ・・・まあ仕方ない、ここはおとなしくハンナちゃんの言う通りにしますか・・・のそのそと這いよって丸まって我眠る・・・Zzz




頑張ってもう一話・・・いけるか?

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