真夜中の夜番
燻製作りをしてたらあっという間に時間がたった・・・交代要員が起きだしてきたヨ。味見は明日ですね。おやすみなさ~い。寝に入った後で
赤魔法Lv.1入眠6時間後に起こしてちょ!
「スネークよ、精が出るな・・・これは何をやっているのだ?」
“長期保存用に燻製肉を作ろうとしているのだ!”
「そうか、楽しみにしてるぞ!」
まあ、ほぼエマさんが食べるんでしょうけどね・・・
さて、あまり火を強くしてもカラカラになるだろうし、もう煙だけでいいかな?こっちの訓練の方は、と。
「この短剣は今日スネークが君たちに作ってくれたものだ。受け取ってくれ」
“石製だから使い勝手がよくわからないし、使えるかもよくわからん。試しに使ってみてちょ!”
「・・・木剣だけだとあまりにかわいそうだから、剥ぎ取りナイフと一緒に使ってみてくれといってたな」
ヴァッヘ君とヴェヒター君、ボルちゃんから黒曜石製の短剣を受け取った。二人とも剣を抜く・・・しゅらーーーーん!我が効果音をいちいちつけているのだ!
「お・お・お・・・!かっこいいな!できれば長剣がよかったんだが、これでもいい!」
「いやいや十分すぎるでしょうがよぅ!ありがとうございます、スネークさん!」
長剣だと剣戟に耐えられるかどうか・・・今ここでつくってみる?それは護身用で持っとくか?
「え?作ってくれるんか?ありがとな、スネーク!」
あ、木剣もあるので、稽古はそっちでやっててちょ!
と、言うわけで、剣の素振りをやってもらってる最中に、長剣を黒曜石で作ってみる。これは3本だけにするか。
土魔法Lv.13土石変換
土魔法Lv.18石細工
剣の形は・・・ボルちゃんの剣を参考にするか。できた!黒曜石の長剣や!あとは握り部分を調整するか・・・ちょっと君たち、こっちに来なさい!
「あー、もうできたのか?握りを調整する?できるのか?」
“持ってみた感じはどう?ボルちゃんの剣を参考にしたけど?”
「ああ、道理で握りやすいと思った。君らはどうか?」
「もう少し握りが大きい方がしっくりくるかな?」
「オレもそうだよぅ。それと握り部分を長めにとってもらえるかよぅ」
わかった。それ返して。もう一度土に戻して、もう一回土魔法Lv.13Lv.18。要望通りの黒曜石の長剣です。石製品だから強度に疑問が残ります。あと刃こぼれしないように
“青魔法Lv.4祝福“
“プップ~”
“どのような祝福を施しますか?”
“頑強さを鉄製並みに、切れ味はその十倍増しにできる?”
“パヤヤヤ~ン”
でけた!村長たちには内緒やで!
「やった!ありがとな!」
「ホントに頂いていいんですかよぅ!もう返しませんよぅ!」
いいって!新しい冒険者への餞別ジャ!
「それじゃあその剣の鞘も作ってやる。受け渡すのは明日な!今日のところは木剣で我慢しなさい!」
まあその木剣で殴り合いをしても、たぶん折れたりしないと思うで!
こうして後の賢蛇の聖剣と呼ばれる剣が三振り、できあがったという・・・
このあとだが、若者二人は木剣でぼこぼこにされた・・・我の出る間はなかった。ホントは短剣の強度が知りたかったんだけどな。ぼこぼこにされるたびに光魔法を使うのはいいのだろうか?安心して訓練ができるからいいのか?普通はこんなに長く訓練できない?ああ、それもそうですねーく。
“スネークの光魔法は超回復もできるのではないか?奴ら光魔法を使うたびに強くなっていってる気がするぞ”
“超回復ってなんですのん?”
“超回復というのは、トレーニングをした後休むとその分筋力が増すことだ”
“へぇ、そんなことができるんだぁ”
“たぶん、この3日で1ヶ月の短期集中トレーニングをしたくらいにはなってるな!“
そう言われてみれば、動きが前に比べて少し良くなってるような気もする・・・
本日はこれにて。
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