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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第3章 風の谷、ナウ危機!
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真夜中の夜番



燻製作りをしてたらあっという間に時間がたった・・・交代要員が起きだしてきたヨ。味見は明日ですね。おやすみなさ~い。寝に入った後で


赤魔法Lv.1入眠スリープ6時間後に起こしてちょ!



「スネークよ、精が出るな・・・これは何をやっているのだ?」


“長期保存用に燻製肉を作ろうとしているのだ!”


「そうか、楽しみにしてるぞ!」


まあ、ほぼエマさんが食べるんでしょうけどね・・・

さて、あまり火を強くしてもカラカラになるだろうし、もう煙だけでいいかな?こっちの訓練の方は、と。



「この短剣は今日スネークが君たちに作ってくれたものだ。受け取ってくれ」


“石製だから使い勝手がよくわからないし、使えるかもよくわからん。試しに使ってみてちょ!”


「・・・木剣だけだとあまりにかわいそうだから、剥ぎ取りナイフと一緒に使ってみてくれといってたな」


ヴァッヘ君とヴェヒター君、ボルちゃんから黒曜石製の短剣を受け取った。二人とも剣を抜く・・・しゅらーーーーん!我が効果音をいちいちつけているのだ!


「お・お・お・・・!かっこいいな!できれば長剣がよかったんだが、これでもいい!」


「いやいや十分すぎるでしょうがよぅ!ありがとうございます、スネークさん!」


長剣だと剣戟に耐えられるかどうか・・・今ここでつくってみる?それは護身用で持っとくか?


「え?作ってくれるんか?ありがとな、スネーク!」


あ、木剣もあるので、稽古はそっちでやっててちょ!



と、言うわけで、剣の素振りをやってもらってる最中に、長剣を黒曜石で作ってみる。これは3本だけにするか。


土魔法Lv.13土石変換アーストゥストーン

土魔法Lv.18石細工ストーンワークス


剣の形は・・・ボルちゃんの剣を参考にするか。できた!黒曜石の長剣や!あとは握り部分を調整するか・・・ちょっと君たち、こっちに来なさい!


「あー、もうできたのか?握りを調整する?できるのか?」


“持ってみた感じはどう?ボルちゃんの剣を参考にしたけど?”


「ああ、道理で握りやすいと思った。君らはどうか?」


「もう少し握りが大きい方がしっくりくるかな?」


「オレもそうだよぅ。それと握り部分を長めにとってもらえるかよぅ」


わかった。それ返して。もう一度土に戻して、もう一回土魔法Lv.13Lv.18。要望通りの黒曜石の長剣です。石製品だから強度に疑問が残ります。あと刃こぼれしないように


“青魔法Lv.4祝福セレブレーション

“プップ~”

“どのような祝福を施しますか?”

“頑強さを鉄製並みに、切れ味はその十倍増しにできる?”

“パヤヤヤ~ン”


でけた!村長たちには内緒やで!


「やった!ありがとな!」


「ホントに頂いていいんですかよぅ!もう返しませんよぅ!」


いいって!新しい冒険者への餞別せんべつジャ!


「それじゃあその剣の鞘も作ってやる。受け渡すのは明日な!今日のところは木剣で我慢しなさい!」


まあその木剣で殴り合いをしても、たぶん折れたりしないと思うで!


こうして後の賢蛇けんじゃ聖剣せいけんと呼ばれるつるぎが三振り、できあがったという・・・


このあとだが、若者二人は木剣でぼこぼこにされた・・・我の出る間はなかった。ホントは短剣の強度が知りたかったんだけどな。ぼこぼこにされるたびに光魔法を使うのはいいのだろうか?安心して訓練ができるからいいのか?普通はこんなに長く訓練できない?ああ、それもそうですねーく。


“スネークの光魔法は超回復もできるのではないか?奴ら光魔法を使うたびに強くなっていってる気がするぞ”


“超回復ってなんですのん?”


“超回復というのは、トレーニングをした後休むとその分筋力が増すことだ”


“へぇ、そんなことができるんだぁ”


“たぶん、この3日で1ヶ月の短期集中トレーニングをしたくらいにはなってるな!“




そう言われてみれば、動きが前に比べて少し良くなってるような気もする・・・



本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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