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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第3章 風の谷、ナウ危機!
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晩御飯時にスライムやら魔石やらの話をする



晩御飯は黒パンに、ニワトリの唐揚げがメインで、ジャガイモやタマネギ、ブロッコリ、アスパラガス、ニンジン、ニンニクの素揚げを、昨日の残りのマヨを使って味付けしたものだった。飲み物はレモン水、ちょっぴり糖入りでした。だんだんおいしくなってきています。ハンナちゃんの料理の腕が上がって来てる?なぜか我はハンナちゃんの膝に乗せられている・・・


「どうですか?美味しくできたと思いますが!」


結構なお手前で!


「スネークよぅ、晩飯にはアレは出ないのか?」


あれか?出していいんかな?


「出さんでいいぞ、スネーク殿!」


そう言えば、ヴァッへ君とヴェヒター君は成人してるんだからお酒は飲めるんだよね。


「こいつらにも出さんでええ。初討伐が済んだら飲んでいいと言ってある」


「がんばれよ、お前ら。初討伐で魔物に討伐されんようにな!」


「そんなことあるわけねーだろ!ギルドで新人記録を塗り替えてやる!」


「・・・と、意気込んでいたヴァッヘ君は、哀れにもスライムに溶かされてしまったのであった・・・無念!」


スライム!スライムがいんのか、やっぱり!なあなあ、ポルちゃんよ!スライムの話、聞かせてよぅ! 


「ポルティエさん、スネークちゃんがスライムの話を聞きたいって」 


「ん?なんだ、スネーク?スライムのことが聞きたい?そりゃ村長の方が詳しいて!なにしろスライムスレイヤーだからな!」


え?もしかして、こんなところに称号持ち?


「この村長様はな、駆け出しの冒険者の頃スライムばかり狩っていたんだ。おかげで狩場のスライムが見当たらなくなってな!ついた二つ名がスライムスレイヤーなのさ!」


ん?二つ名?称号と違うのけ?


”基本人族には称号持ちは少ないんだ。おそらくほかの誰かがつけた悪名だろうて”


そっか・・・でも、スライムの話は聞きたいぞ!


「スライムも馬鹿にはならんて。お前さんみたいにびょんびょん跳ねるやつもいれば、じとーっと広がって一見どこにいるかわからないやつもいる。スライムだからって難しくないと思ったら大間違いだったし・・・そうそう、肉かと思ってポルティエが食ってスライムだったことがあったな!あの時はびっくりしたわい!口からピンクの何かがでてくるんだからな!」


どうやって倒すんだ?やっぱり魔石とかがあるんか?


「魔石を取り出せたら倒したことになるな!あいつら強くなるにしたがって、巧妙に隠しやがるから、見つけんのに苦労するんだよな!」


ふむ!弱いうちは魔石が簡単にわかると!


「ああ、昼だとまだ光の反射具合で魔石を見つけられるが、夜だともうだめだな。粘性体部分と見分けがつかなくなるよ。うかつに切り込むと酸を吐き出すやつもいるし」


スライムは粘性体と魔石に分かれてると!そして酸を吐き出す個体がいる、と。スライム同士がくっついて大きくなったりするのか?

「そういう場合もあるが、そりゃもともと大きかった奴が小さく数が多くなった時のことじゃな!そういう風にしたときは相手にたくさんとりつくことができるから消化も早く進むじゃろうて」


スライム倒して魔石を得るのか!


「スライムの魔石なんかどうするんだ?」


うーん、いい質問ですねぇ、ヴァッへ君。我も同じこと考えたよ!


「魔物の魔石は魔道具に使われていくのさ。魔石に残る魔力を吸い取っていろんな魔道具を動かしていくんだ」


なるほど、魔石が電池みたいなものか。強い魔物には良質な魔石がある、ということかな?


「だいたい1日で何匹狩れるもんなのかよう?」


「そりゃおめぇ、運次第さ!たくさんいる狩場だと簡単に狩れるし、なかなかいないところに行っても一匹も狩れねぇ。そういう情報はギルドに行けば教えてくれるがな。村長の記録は何匹だったっけ?200匹だったっけ?」


「狩るよりも魔石取りの方が時間がかかったなぁ・・・」


「スライムの魔石っていくらくらいで引き取ってくれるんだ?」


「弱っちいスライムなら2個で大鉄貨1枚てところだな!」


”大鉄貨1枚で何が買えるの?誰かこそっと教えて!”


”そうだな、狩りに行くときに使う水袋パンパンに水を詰めると大鉄貨1枚だったかと“


“水袋ってどのくらい水がはいるの?”


“だいたい4Lぐらいか”


冒険に出るのに4㎏の水を持ち歩かなきゃならんのか!それは大変だな!


“まあ、水場の情報はある程度共有されてるから、パンパンに詰めることはあまりないんだがな。そもそも水魔法が使えるのならそういうのは必要ないしな”


確かに!


“魔法を使える基本人族はそんなにいないから、魔道具を使って水を確保する冒険者もいる。そこで魔石が必要になる”


なるほど。魔石を採取するのは魔力が使えない基本人族なのね。


“そうでもないぞ。レベルの高い魔物ほど良質な魔力を大量に魔石に抱えているんだ。そう言う魔石は基本人族に限らずエルフ族でも必要としている。魔道具を作ったりするのはエルフ族だけだからな”


ふーん・・・この遠距離連絡用額金にも魔石はついてるんだな・・・もしゃもしゃ唐揚げを食ってるエマさんの額金を見てそんなことを考えた。



「ハンナちゃんはまた料理の腕が上がりましたねぇ、この唐揚げ、おいしくってたくさん食べられますよぅ!」


そりゃ味付けが変わったからじゃねーの?前はマヨネーズやらニンニクなんか使ってなかったでしょう?と、ちらと考えたが、無念無想・・・考えはエルフ達にすぐ伝わってしまうのだ・・・もっと、香辛料が欲しいなぁ・・・具体的には胡椒とか唐辛子とか。あとは調味料・・・醤油はどげんかせんといかん!大豆は丸豆として存在してたから、小麦を手に入れて・・・一番肝心なのは主食のおコメですな!我、お結びを丸かじりしたい!もっと水の豊富な、温かいところに行けばあるのだろうか・・・市場にあればいいのだが・・・そもそも市場的なやつが存在するのだろうか・・・



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