燻製肉を作りましょう!その1
まずは肉の大きさを、昨晩食べた干し肉より少し大きめにカットしてちょー!その間に、我、お助けイモからデンプンを金魔法Lv.1抽出で取り出します。昨日土魔法で作った二斗壺にデンプンを半分入れて水魔法で水を満たして
”金魔法”Lv.2分解“
“ン デデデデーン”
“何を分解しますか?”
“でんぷんをアルコールに分解して”
“テ・テ・テ・テーン“
残りの半分は
”金魔法”Lv.2分解“
“ン デデデデーン”
“何を分解しますか?”
“でんぷんを糖に分解して”
“テ・テ・テ・テーン“
これで、塩・糖・お酒がそろいました。醤油が欲しいところです。
あとは味付けに塩とニンニクと、シソもどきを香料に使うか・・・
「あれ?クノープラウホとサルバイじゃないですかぁ?谷で見つけてきたんですかぁ?」
おや?エマさんご存じか。ニンニクがクノープラウホで、シソもどきがサルバイですか。そんじゃネギは?これはラウホっていうのね。そんじゃ、ワサビは?知らないか・・・じゃミントは?これはミンツェっていうのね・・・スネーク、覚えた・・・
ニクを長期保存する前に味付けをしとかなきゃならんらしいが・・・どうだったっけ?なんとか液というのに1時間ぐらい浸しておく必要があったと思うのだが・・・
「ああ、これ、アイスバインを作るときの液体ですねぇ!」
ナニ?知っているのか、バウアー関!
「年に一度の収穫祭の時に出す料理ですよぅ・・・あたし、大好きだったんですがちょっとしか食べられなくって・・・」
何やら悲しい思い出があるらしい・・・そっとしておこう。
「でも、お塩が全然足りませんねぇ?ある分だけ作りますか?」
うーん・・・やはり塩がネックか・・・塩ゆうてもなぁ・・・海水があれば抽出できるのだが。日本だったら藻塩とかがあるけど、海外はどうやって塩を手に入れてたんだろう?岩塩?塩湖?確か塩は大地からも取れるはずなんだ!ここは金魔法にかけよう!
我、崖に向かって
金魔法Lv.1抽出!
“ン デデデデーン”
“なにをどうされますか?”
大地から塩化ナトリウムを取り出して!
“テ・テ・テ・テーン テテテンテテテンテテテンテテテン テ・テ・テ・テーン テ・テ・テ・テーン・・・“
なげ~な、おい!時間かかってるんかい!我、運命を聞きながら待つことしばし。我の目の前に白い粒ができたと思ったら、見る間に大きくなっていった・・・ペロと舐めるとしょっぴー><。これはお塩ですな。塩の結晶です。10㎏ぐらいあるかしらん?我、咥えてエマさんに渡してみる。
「なんですかぁ?石を渡されても困りますぅ」
これ、岩塩だよ。これを一斗壺に入れて!我、水をいれるから。そしたら塩水ができるから、それ使ってなんとか液を作ってはいよ。味付けは酒と糖、くのーぷらうほとさるばい、だっけ?あとレモンの皮も香付けにつかったらいいよ。クノープラウホはすりつぶした方がいいかもね。なんとか液ができたら、その中にオニク入れて味付け。明日の夜辺りに燻製にします。
「燻製って何ですかぁ?」
“燻製は煙で炙って水分を飛ばすことだ。ニクが長持ちして美味しくなるぞ~”
「ホントですかぁ~楽しみですねぇ」
こうなったときのエマさんの集中力はすごい。あとはお任せしてもいいですね。
我、もう一度金魔法で岩塩を崖の大地から抽出。先ほどより倍の時間が掛かってしまったが、見事な岩塩結晶ができた。これはハンナちゃんにあげましょう。我、咥えて持っていきまする。
“ほい、ハンナちゃん。塩が取れたので料理につかってちょ!”
「うぉっ!なんですかこの半透明の結晶は・・・岩塩?ちょっと舐めても?しょっぱーい!ううう、これで料理の味付けが少しはましになります!ありがとう愛しのダーリン!」
何を言っているのかわからないが・・・これくらいの塩でどのくらいの期間持ちますか?
「そりゃこれだけあったら3人分で一年は余裕で持ちますよ。スネークちゃんはどのくらいのお塩が必要なのか知りませんが、エルフ族は一年に2㎏もあれば十分です。」
重さの単位は㎏なのね^^。日本人は塩分とり過ぎで、我慢して10g/1日だったハズ。すると3.7㎏ぐらい塩が必要なのか。エルフさん達の倍は摂取してるんだね。あ、そうそう、唐揚げにするんなら、クノープラウホを使って味付けにしたらよござんすよ。
「まあ、旦那さまったら・・・LOVE」
いや、本気で何を言っているのかわからないんだが・・・そうか、塩はもう少しあった方がいいかな?我、崖を跳び降りて谷底に降りた。ここならもっと塩分あるじゃろ!
金魔法Lv.1抽出!
“ン デデデデーン”
“なにをどうされますか?”
大地から塩化ナトリウムを取り出して!
“テ・テ・テ・テーン テテテンテテテンテテテンテテテン テ・テ・テ・テーン テ・テ・テ・テーン・・・“
先ほどと同じくらいの時間で100倍の大きさの岩塩が取れた。1tぐらい?岩だから土魔法が使えますな、いや、風魔法でもいいか。まずは飲みこんで、ベースキャンプに戻ってきた。
村長たちはまだ剣での稽古をつけている。そろそろ晩御飯じゃね?
「あっ!スネークが戻って来た!」
「スネークさんよぅ、俺らに光をくれよぅ!」
光を求めよ、さすれば光が与えられん!えい、光魔法Lv.1癒し!
「はぁ~癒される~」
「スネークさん、ありがとうよぅ!」
いいってことよ!(^Д^)b
「そら、疲れが取れたんならまだやるぞ!」
「よーし、今度こそくそじじい達に一太刀浴びせちゃる!」
「その意気その意気!だけど口だけじゃだめだぞ!それっ!」
あっ!もう剣が弾かれた!ヴァッヘ君は握力が弱いんじゃないのか?
「ヴァッへは腕力が足らんな!素振りを起きたら1000回寝る前に1000回毎日やるように!ヴェヒターはバランスはとれとるから、このままバランス良く鍛えていけ!相撲の稽古とやらを重点的にやると3年後には一人前になれるぞ!ガハハハハ!!」
調子いいこと言ってるように聞こえるが、相撲の稽古は三年先を見据えているのです、なかなかの慧眼!
「みなさーん!ご飯の準備ができましたよーーー!」
ソミュール液;燻製作成時に必要な溶液。水1000㏄に塩150g、砂糖75g(塩の半分)、お好みのハーブ、ここではサルバイ(セージ)とクノープラウホ(ニンニク)、レモンを使うようですね。
本日はこれにて。
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