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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第2章 機動戦士ツチノコ
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やれることはやる!スネークです!



全部の畑にお助けイモを植え、収穫できる状態にしてから、我は食糧貯蔵庫に帰って来た。エマさんには一区画分のイモを収穫して、例のポーチにイモをゴロゴロ詰め込んでから帰ってもらう。そのあとで、もう一度、緑魔法を使い収穫できるようにする。もうね・・・なんというか、我がいれば食糧問題は解決するね!


我、食糧貯蔵庫に戻る。あーどんどん黒麦藁が集まってきますねー。黒麦が終わったら次はお助けイモを収穫してきてちょ!もう疲れた?休み休みでいいよ!貯蔵庫の隣の新・貯蔵庫に行ったら、皆さん桃の実をつぶし終わっていた。


「スネーク殿。この後どうするんだ?」


不純物が混じっていますが、まあ十分ですな。


“本来ならこのまま自然に発酵を待つのだが”


”金魔法”Lv.2分解“

“ン デデデデーン”

“何を分解しますか?”

“果糖をアルコールに分解して”

“テ・テ・テ・テーン“


なんだかポコポコと泡が出てきた・・・どうにかすくうもの、柄杓ひしゃくを土魔法で作りましょう。土魔法Lv.18石細工ストーンワークス!柄杓も10セット作りました。これを使って味見してちょ!


「・・・これがスネーク殿のつくった酒か・・・きついが、うまい!」


“あちゃー、アルコール濃度が濃かったか!そしたら適当な割合で水で薄めてちょ!今ある分だけは魔法かけておくから、あとは自然発酵させてくだはい!奥に大きな壺を作ったからそれを使ってくれ!こういうところは雑菌に弱いから手洗いをしてから作業することですよ!ああ、埃とかが入らないように窓ガラスをつける方が先か!木工職人がいるという話だったけど、木枠は自分らで作ってくれ。ガラスはそこにたくさん用意した・・・割れたらそれまでだから、注意しろよ?悪ガキはこういうの、割りたい盛りだからな!ウフフ。酒はこれくらいでいいか?”


「壺はいくつ作られたか?できればスネーク殿がいる間にたくさん作ってもらいたいが」


”はて、いくつ作ったっけ?奥にたくさんあるからいいんじゃないか?大きなものから小さなものまでたくさんあるぞ!”


「う―む・・・自分らで作ってこの品質ができるだろうか?」


”ならこれはサンプルにして、自分らで試行錯誤してみるんだな!そこは精進してくれ!”


「ふむ。それもそうだな。悪ガキたちの気持ちもわかるわい!スネーク殿がいてくれたらこの村も安泰なのだが!」


”我がこの村に来たのはラッキーだったと思っておくことだ。来なかったら、今年は不作で飢えているかもしれないんだからな!今年は大丈夫だろうが来年はどうなるかわからないぞ!それとな、この国一帯が飢饉になるかもしれん!そしたら豊作の場所から重税を課せられるかもしれん!いろいろ考えることはあるんじゃないか?”


「そんなことまで考えていたのか!」


”いや、むしろそこを考えてなかったのかよ?飢饉ってそんなもんだろ?”


「もういいや。旅の人に手伝って収穫したって正直に言おうっと!」


あ、投げやりになった!いいけどね、どうしようと。それじゃ、黒麦の方に行きますか?





隣の貯蔵庫の前には運ばれてきた麦わらが山と積まれていた。我は金魔法で麦わらから水分を分離、その後、黒麦の実を藁から分離。この麦藁、どーすんの?


「ああ、藁は畜舎の方に運ばせる。ご老人たちは黒麦を貯蔵庫に運んでくれ。これだけあれば1年分は優に超えるな!ありがとうスネーク殿!」



老人たちも次々に礼を言ってくる・・・みんなお疲れさまやな!作業し始めた老人たちにこっそり光魔法Lv.1癒し(ヒ―ル)をかけておく・・・お?何だか元気になったな?不思議そうな顔をしているが、動作がなめらかになってよかった。


「なんだかスネーク殿が光ったような気がしたが、気のせいか?」


”気のせいです。それより、麦藁を運び終わったら、畑に行ってイモを収穫してきてちょ!イモがないと糖ができないよ?”


ほらほら、キリキリ働きなさい!あ、そう言えば、神樹さまのところで、ボルちゃんが我の吐いた水のことを体力・魔力回復するポーションと言ってたような・・・基本人族の人が飲んだら体力回復しないかな?


我、器を土魔法でその辺の土から作り、そこに水魔法で水を出す。


“村長、ちょっとこれ飲んでみ?”

村長はいやそうな顔をしたが、一口飲む。


「これは・・・何というか、疲れが取れるな・・・ポーションの類か?」


あ、やっぱり疲れはとれるんだ。作業してる人たちに飲んでもらいなさい!我はでっかい瓶を作りその中に水魔法で水を満たす。黒麦茶よりこちらの方が疲れが取れますな!我が吐いた水だと知らなければ!




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