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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第2章 機動戦士ツチノコ
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成敗!



悪ガキ三人組には強制労働(という名の麦運び)をやらせることで決着をつけた。藁運びといっても手で抱えるものでなく、大人が使う背負子を使って大人と同じ分だけ背負わせる。大人の苦労を味あわせてあげましょう、ウフフフフ。


さて、茶番は終わり、昼から何をするか…と考えてたら


「スネークちゃん、ハンバーグという料理を教えてくれる約束です!」


ああ、ハンバーグね。そうやね。試しに作ってみるかい?ハンバーグというのはね、オニクを挽肉にする簡単なお仕事です・・・


ボア肉とディア肉があるでしょう?それを一塊ずつ持ってきてくれる?ああ、切るのはハンナちゃんな!それで、まずはスライスしてみて・・・


できたらもう一回オニク全体を直角にずらしてスライスをする要領で・・・


切れましたな!そしたらナイフを両手で持って・・・


え?何をするかって?ニクを叩くに決まってるでしょうが!リズミカルに両手でたたいてみてくんさい!


トントントントントントトン!


ちょっぴり塩振ってみましょうか!・・・


いい感じのひき肉の完成です!引いてないけどな!次は、丸根の皮剥いて!剥いたらこれをみじん切り!え?涙がでちゃう?女の子だもん?男の子でも涙は出ます!はいもう一つ!え?鬼?いえ、我はヘビです!はい、終わりましたね?それでは、できた二つを混ぜ合わせる入れ物はなんかない?鍋でいいか・・・


鍋の中に入れて混ぜ混ぜしてちょー!・・・

それと、黒パンまだある?あるなら、軽く火で炙って。そうね、千切って小さなフライパンにいれて水分を飛ばして・・・


ああ、そんな感じで。それじゃ冷めるまで、さっきのをコネコネしてて。え?もう捏ね終わった?レシピを書いててもいいかって?そりゃ構いませんが・・・


今後はどうするのかって?黒パンを粉状にして、それを種に混ぜるのです。種はさっきのコネコネしたやつですよ。コロッケといっしょ。混ぜ終わったら、あとは焼くだけですな!フライパンができたので、油を挽いて焼くだけです。赤ワインがまだあるかな?まあなくてもいいけど。あとは味付けですがな!バターを入れてもよし。焼けた後にチーズをのせてもよし!白根をおろしてハンバーグの上に乗せるのもよし。今日はシンプルにそのまま焼いたものをいただきましょう!あ、そう言えば、おろし金ってできた?・・・


まだですか。そりゃそうか、めんどくさそうだもんなアレ。もうメモしましたか。早いね、そんじゃ、焼いてみますか。焼けた後にニグラムの実をつぶしてかけると食欲が増すよ!あとは、赤根を添え物にしますか。蒸した方が栄養は逃げないんだが・・・今回は小鍋で茹でることにしましょう。はいそれじゃぁ、焼いてください!ああ、手のひらに収まるくらいの分量で、コロッケみたいな形で、真ん中をへこませて・・・何でへこませるかって?ニクは焼くと縮むのですが、ヒキニクの場合、外側から縮んで行くと内側が盛り上がってしまうのです。それを防ぐために真ん中を少しへこませておくのですよ。それじゃ、焼いていって・・・


「おいしそうな匂いがしますーーー!オニクを焼いている匂いですーーーーー!」


WAO!でた!相撲エルフ!お昼のから揚げ食べて寝てたんかい!そして今起きたんかい!よし!試食は君がやりましょう!


「やったー!オニク!オニク!」


くっ!わさびを種の中に仕込みたい!


試食は、エマさん、ハンナちゃん、それにアデーレさん、アデリナさん、アーダちゃん、ポレットさん・・・


あとご婦人方多数。お昼を食べたばっかりなので、エマさん以外はほんのひと切れです。我も食べてみたが・・・


いまいち!そりゃそーだ。ソースが何もないんだから・・・


「あら、おいしい!柔らかいわね。これならうちのお母さんにもオニクたくさん食べさせられるわ!」


ご婦人の一人がそんなことをおっしゃる。まあそうですな。噛む力が弱いご老人とか、お子様にはぴったりの料理ですよ、ハンバーグ!固い筋部分も柔らかくなるし、可食部分が増えて経済的!



「あのー・・・スネーク先生・・・」


ん?ご婦人3人が我の前に出てきたよ?


「「「うちの息子がご無礼をしてすみませんでしたー!!!」」」


いきなり土下座謝罪を受けた。あいつらのお母さんたちですかい!さてさて、どうしましょうかねぇ?奥様達は・・・特に悪くはない、しつけが悪かっただけか・・・


“お宅の息子さん達、魔物その他を舐めてませんか?このままだと数年後、村の外に出たらあっという間に死んでしまいますよ?それでいいんならそのままにしときますが?”

と脅かしてみる。


「「「ど、どうすればいいんでしょうか?」」」


“体を酷使する仕事をさせなさい。毎日肉体を鍛えれば、多少はましになるでしょう!三人一緒にいるとよくないのでばらして労働させるように!”


あ、あとあいつら成人するまでこの村の甘味は禁止な!果物もだめだ!食べたら麻痺する呪いをかけておくか!




本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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