悪童は許さない!それがスネーク
夜明け前の投稿・・・
戻ってみたら、皆唐揚げ食ってる真っ最中だった・・・あんまり食い過ぎるなよ!飯食ってからもキリキリ働け!
「あ、スネークちゃんが帰ってきましたよ、村長!」
“え?なんか我に用事あった?”
「いや、とくにどうということはないのだが、スネーク殿がどこに出かけたのかと思って」
村長、から揚げを食べながら話してる。我、村長宅から出てやったことを全部話した。もう村長は驚いてもくれないで、当たり前のように聴いていた、トホホ。我、気になってきたことを問う。
(間にハンナちゃんの通訳が入っています)
“この村は、木を扱う人っているん?大工さんとか?”
「大工はいないが、木工職人はいるな。そいつに窓を作らせよう!あとは、貯蔵庫の横に木を置いたんだな!枝打ちはしたのか?」
“いや、横倒しにしたままの状態”
「わかった。昼からは枝打ちをするか。あとは黒麦の収穫だな?」
”たぶん黒麦を収穫したら貯蔵庫の中は満杯になると思う。あと一回お助けイモを黒麦の畑で植えて、糖をつくるよ。ホントは君らだけで作れればいいんだけど。頑張って作り方を考えてくれ”
「了解した。昼飯食ったらその作業だな」
昼飯食った後は、だらけるかと思ったがそんなことはなく、皆散っていった・・・さて、我は、柿の木の実が全部もがれていたのを見て、まずは黒色土を地面にぶちまけ、その後緑魔法Lv.4成長促進で実だけ付けさせる。子供らもキリキリ働くように。
「おー、すげー!これがヘビの魔法かー!」
「こんなに実が毎日なるんだな!このヘビ、捕まえておくか!」
「あ―、いいねー!そうしたら毎日桃や柿、食べ放題だな!」
ムム!不適切発言!我はお前らの道具じゃないぞ!キリッ!シューーーーーー!と言って威嚇する!この子らの母親はどこにいる!
「あ、スネークちゃん!この子らはまだまだ子供ですので、手加減してあげてください!」
「何言ってる!お前の方がよっぽど子供じゃないか!」
一人のガキが、ハンナちゃんに手をあげようとした。ほほう!いい度胸ですな!
”赤魔法Lv.1麻痺!若干強めで!”
手をあげたまま、痺れる悪ガキ!
「あわわあわ・・・・」
ついでに取り巻きの二人にも麻痺ってもらいましょう!
”赤魔法Lv.1麻痺!“
麻痺った子供が3人、アワアワしている。我、木の枝を拾って来て足をつんつん。おらー!誰が何を捕まえるってーーー?子供にも手加減しない、それがスネーク!我、丸くなって、ジャンプジャンプ!体を硬化させて悪ガキの頭にどーーーん!全員にどーーーーん!
「スネーク殿!?何をしている?」
村長が騒ぎを聞きつけ、慌ててやってきた。
「ああ、あの、子供たちが私を殴ろうとして・・・子供たちがスネークちゃんに悪さしようとしたので、スネークちゃんに手加減してと言ったのですが、そうしたら私を殴ろうとしたのです!スネークちゃんは子供らに麻痺の魔法をかけたと言ってます。反省したら魔法は解くと言ってます!」
「・・・そうか、すまなかったね。スネーク殿、魔法を解いてもらってもいいか?あとはこっちで何とかするから」
“大事にする気はないが、我を捕まえておくなどと言われて、ハイそうですかとはいかないな!村の中なら安心と思っているんじゃないか?ついでに言っとくぞ!我がこの村に協力しているのは、そうしておけばエルフに親切にしてくれるだろうと思っているからだ!子供とはいえ、エルフに乱暴する奴は我は許さないよ!村長だってアーダちゃんに乱暴する奴がいたら許さないだろう?どーだ?”
「・・・どーだ?と言ってますが、スネークちゃん、許してあげてください。まだ子供ですよ?」
”子供だからと言って何でも許されるわけじゃないぞ!”
「スネークちゃんは厳しいですね・・・」
「どうすれば許してもらえるか、聞いてくれるか?」
“こいつら土下座謝罪!ま、やらなくっても魔法かけっぱなしでもいいよ!”
「ど、土下座謝罪・・・または魔法かけっぱなしでもいいよ!とか言ってます・・・」
「ど、土下座謝罪とは何かね?」
「伝説の英雄が伝説の聖女に対して行った最上位の謝罪方法と文献で読みました」
な、何をしたんだ?伝説の英雄は?
「ぐ、具体的には?」
「足の甲と脛を地面につけて座った状態から、両手をあげて顔面を腿につける動作で、ごめんなさい!許してちょんまげ!という謝罪発言を口上するそうです。これで聖女は笑って許したそうですよ」
最後の許してちょんまげ!を言ったら我は絶対許さないけどな!




