働くスネーク
本日も一話のみの投稿です・・・
お読みいただきありがとうございます。
我、村長たちと一緒に食糧貯蔵庫から村長宅へと帰って来た。女・子供がわんさといたよ。女性は畑から収穫物を籠に詰めて持ってきている。子供らは・・・柿の木に上って柿を食べてますな。甘柿大人気ですな!桃の方はもうないのか!イナゴのごとし!渋柿は、その味をソッコーで学習したのか、まったくと言っていいほど減っていません・・・お前ら、渋柿も収穫しなせい!
「今帰ったぞ!どんな感じかな?」
「あ、あなたお帰りなさい。先ほどエマさんたちが帰ってきて、畑の物を収穫してきてもらいました。果
実は・・・あの渋い方も収穫するんですか?」
「ああ、収穫したら、皮を剥いて干すとよいそうだ。それで、今度は何をするつもりだ?」
“えっと、大鍋で黒麦を油を使わずに炒めてちょー!焦げないように軽くでいいよ。それが済んだら、水を入れて煮出してちょー!みんなの飲み物にする分量だから結構多めにやった方がいいかな?後、お助けイモの皮剥いといてちょーだい!我、畑にまた収穫できるようにしてくる!”
我は、ハンナちゃんに通訳してもらってから、バインバインと飛び跳ねて畑へ移動。ほぼ収穫し終わっとるな!緑魔法で今回はお助けイモだけを増やしましょう・・・おっと、緑魔法を使う前に崖向うの森の土を吐き出して・・・おぇええええーーーーーーーー!!!!!一面に広がる黒いゲロ・・・ではなく肥沃な黒土。そこにちょっとだけ残ってたお助けイモに緑魔法Lv.4成長促進で花実を咲かせましょう!種が取れたら、畑一面にばらまいて、再び収穫ができるように、緑魔法Lv.1Lv.2Lv.3Lv.4連続コンボ!Lv.2をかませているのは、成長が均一に起きるように、それと収穫しやすいように苗が一定間隔で並ぶようにするためだ。今回は緑魔法Lv.4に魔力を込めたため、地下茎がよく太ったものになった・・・と思う。畑ついでだ、黒麦畑に移動して、まずは肥料代わりの黒土撒き。先ほど我の背負子に入れてきた黒麦の種を取り出し、緑魔法Lv.1、Lv.2、Lv.3、Lv.4の連続コンボ。実り多く麦穂が神戸を垂れたら、風魔法Lv.10大鎌鼬で根元から刈り取ります。ちょっぴり種を貰ってから、別の畑へ・・・これを10面全部やった。午後からまた収穫ですな!
一仕事終えてから村長宅へ戻ると、大きな鍋二つにお湯が、いやもう黒麦が入っているから、黒麦湯が沸いていた。あとは冷まして皆さんに飲ませてあげましょう!あ、でもその前に
「奥様、スネークちゃんがイモから甘い粉を作りたいと言ってますんでいただいても?」
「どーぞどーぞ!たくさん作ってくださいね!」
容赦なくてんこ盛りになった皮むきお助けイモから、金魔法でイモからでんぷんを抽出、半分はレオーノイモ粉としてとっていて、さらにでんぷんからショ糖を分離。小瓶一つ分のショ糖ができた。フム、この分量だと畑一面のお助けイモから50瓶ほどとれるか。本来なら自分たちで糖を作ってもらいたいのだが・・・
ここにいる間だけだぞ!桃あたりから果糖をとる方が簡単だろうから甘いのはそれから作ってね!おっと、話が逸れた。鍋に甘みを加えましょう・・・
どのくらい入れるか?ほんのり甘味が感じる程度でいいでしょう。ああそれと、ハンナちゃん、お湯を沸かす専用の道具、薬缶をスミスさんに作ってもらった方がいいね。形は、丸っこくて握りやすく取っ手を付けて、あとお湯が早くわくように蓋も作って・・・
大きさ?そりゃ用途にもよるけど、家庭用なら4Lが入るくらいでいいんじゃない?村長さんところみたいに人が大勢集まるところなら10Lぐらいの大きさもいいでしょう。形を書いてみて・・・
そうそうそんな感じで。あ、そろそろいいんじゃない?皆さんにお湯を配って飲ませてあげましょうね?暑い中ご苦労様です。
みんなが暑い中、熱い黒麦茶をフーフーしながら飲んでいたらうちの外が騒がしくなった。どうしたことかと思ってたら
「村長、村長はいるかい!ガルス狩ってきたから持って行けってエルフさんが!」
「ゲッツ、ギュンター、メイブ、シュタイン!お前らもう帰って来たの?うわ!もうそんなに狩って来たのか?しかも雄じゃねーか!雌はどうした?」
「エルフさんが先に雄だけ狩ってた。それで俺たちだけ先に帰って荷物置いて昼飯食ったらまた戻って来いってさ」
「そうか、ならうちで食っていけ!そのトリは食っていいのか?」
「ああ、皆で食ってくれってさ!」
「それじゃ解体頼む!ほかは手が空いてないさ!それとご苦労さん、お湯でも飲んで一休みしてからだな!アデーレ!昼飯の準備はできてるか?」
「ええ、オニクは昨日のディアと一昨日のボアがありますし、昨日習ったシチューも忘れないようにと思って作ってます。黒パンの方はポレットさんにお願いしたからそれ待ちね。スネークさん、唐揚げ用にこの白い粉貰ってもいいかしら?」
「あ、そちらは甘い方の粉ですって!こちらがレオーノイモ粉です・・・ガルスガルスあんなにあると足りない気がしますね」
“そんなときのエマさんや!さっき村長のところの畑にイモ収穫できるようにしたから、掘って来て!帰ってきたらから揚げがわんさと食えるで!”
エマさんはニクと聞いて喜び勇んで出ていった。エマさんと入れ替わるようにしてやって来たのはスミスさん。昨日フライパン頼んだらもうできたそうだ!
「おうよ!すげーだろ!大きさがわからなかったのでとりあえず大・中・小の3種類作ったぞ!こんな感じでいいか?ついでにそれぞれにある蓋も木で作ってみた。蓋はサービスだな!」
おー、フライパンができたか!大はホントに大だな!女性が取って持って鍋ふったりするのはちょっと厳しいような・・・中がちょうどよいようです。小は持ち運びが簡単そうだな。野外での一人調理にぴったりな感じ。フライパンが来たんなら・・・やりますか!あれを!挽肉に濃厚味のボアとさっぱり味のディアをハーフハーフで、ハンバーグや!
「でた!スネークちゃんの新作料理!ハンバーグ!」
あー、でもトマトがないなぁ・・・あれ?ボルちゃんがトマトを神樹様のところで捥いでなかったっけ?トマトならこの辺でも育つんじゃない?ハンバーグは夕食用だな!
「そうなんですかー、私がっかり。がっかりです私!」
なんだかハンナちゃんがエマさんのようになってる><。とりあえず、お昼はから揚げで我慢しときなさい!




