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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第2章 機動戦士ツチノコ
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スネークのお仕事



“そんじゃまずは、貯蔵庫とやら経由で、貯水池の方に向かいますか。ララァの様子も見に行かんといかん!”


「ららぁとはなんだ?」


「スネークちゃんが、隊長の狩ってきたガルスガルスの雌に名前を付けたのですよ。ララと歌ってたからララァだって。あ、昨日は黒麦を一人前食べさせていたから今朝もそうした方がいいと思います。卵産んでるといいですね」


「そうだな、それの確認に行くか。エッゲルトも一緒に来てくれ」


“エマさんは奥様達と一緒に村長さんのところで収穫しててください。あ、種取用にちょっとだけ残しといてね“

・・・

我とハンナちゃん、村長とエッゲルトさんでまずは食糧貯蔵庫へ向かい、鍵を開けた後で、貯水池へ向かう。向かっている途中、牧草地にて時々ジャンプして、秘技、スプリンクラーーーー!ただの水魔法と緑魔法ですが、我のジャンプしたところ一面に牧草が青々と茂りました。んーーーこの辺りにはヤギさんや牛さんはいませんな。どこにいっているのでしょうか?


「・・・どこにいっているのでしょうか?と言ってますが・・・」


ああん?我の思ってること、全部話しちゃダメー><。


「道の近くにはあまりいないな。今時期なら日の当たらない丘の影とかにいるんだが」


ヤギさんも牛さんも、やはり暑いところは駄目ですか。となると桃の林にいるかもしれんね・・・と思ったら案の定だった。桃の林の方から騒がしい鳴き声が聞こえる。


クッコッコココ・オェー!オッオッオッオッオェーーーー!!オェーーーーーーーーー!


ララァの鳴き声ではないけれど?元来のニワトリの鳴き声ですな!何があった?急げ我!


“ちょっと先に行ってる!”




そう言い残して、我、大蛇ンプで貯水池近くの簡易ハウスに着地。見れば周りはヤギと牛だらけだった・・・


“おっ、ララァ!おはようさん!”



ララァは、我を見ると嬉しそうに歌声をあげる・・・が、すぐに先ほど聞いた威嚇の声をあげだした。ウシやヤギが怖いのかな?そんじゃあ、赤魔法Lv.1入眠スリープじゃ・・・

ララァには用事があるからウシやヤギさんたちにかけます。あなたたちはどんどん眠くなる・・・眠くなる・・・立っていられなくなる・・・Zzz


はい、問題解決!


“ララァは元気にしとったか?お腹は空いてないか?友達できたか~♪あ、友達はもうすぐ来るで!”


らっら~♪うん?うれしいのかな?


“ララァの巣は今日移動させてもらうで!ほれ、あの建物の上に持っていくんや!お前は高いところが好きなんだろ?どの塔がいい?今なら選び放題やで!”


ララァは我が昨日建てた簡易建物から出て、我の見る方向を見た。よさそうな塔を選んでララァはバサバサッーと飛んで行った、ああ、あれがいいんだな?日当たり良好な物件や!





ほどなくしてハンナちゃんと村長、エッゲルトさんがやって来た。


「遠くからも見えてたけど、近くで見るとまたとんでもないな」


「スネークちゃんの話では50棟あるそうです。今はまだ1羽しかいません。これがガルスガルスの雌の巣ですよ。今朝は卵産んでました?」


“あ、まだ見てなかった!確認してよ、ハンナちゃん”


ハンナちゃんが巣の中をのぞいたら、卵が三個あった。


「卵が三つありますね。どうしますか?」


「ガルスガルスっていうのは普段どのくらい卵を産むのか知ってるか?」


「えーと、確か、野生のガルスガルスは日に一つ産むか産まないか、だったと記憶してるが?エルフさんは知ってるか?」


「いや、わかりません。私、ガルスガルスを見たの、初めてなんです。あ、私、ハンナ・ヴィンデルバンドといいます。よろしくお願いします」


「あ、自己紹介がまだだったね。俺はウドー・エッゲルトだ。村では家畜の世話をしている。ニワトリの世話は初めてだけどな。しかしガルスガルスの雌はこんなにでかかったんだな」


ガルスガルスの巣を見ながらエッゲルトさんが感心している。


「今日は卵はとらずに増やす方向で行こう。それでどうする、スネーク殿」


“えーと、まずはこの巣を、ガルスが今いる塔にもっていこう。ハンナちゃん、ポーチに入るでしょう?”





ハンナちゃんに巣をポーチにしまってもらい、ガルスの今いる塔に入ってもらう・・・塔の内部に螺旋階段があるから登って塔の屋上に行ってちょ!意外といい運動になりますな!屋上に行ったら、ララァが外に向かって歌っていた。


“ララァ、巣を持ってきたで。ハンナちゃん出したって!”


ララァ、嬉しそうに飛び回る。あ、そうだ、黒麦も置いときましょう。屋上の石を使って餌箱と水箱を土魔法Lv.17石細工で作成作成した。ここに黒麦入れたって。水は我が出しましょう。ザババババ!ララァは水をゴキュゴキュ飲んでいく。やはりおいしいのでしょうかね?ララァよ、この人が毎日ご飯をあげに来るから、そしたら卵をあげたってな!ララァはコクコク頷いた。卵を取られるのはあまりうれしくないのか・・・それはそうだろう。


やることやって、我らは塔を下りる。何もないので、ここには藁を敷いておくといいでしょう。トリの糞をここで発酵させて鶏糞肥料にするとよいですよ。匂いはきついかもしらんがな!


「なるほどな、そのために鶏舎を塔にしたのだな!ところで、ガルスガルスはこの塔から離れたりしないのか?」


「ガルスガルスは帰巣本能が強いので、巣のあるところに帰ってくると言われてます。離れてもそう遠くへ行くことはないでしょう」


「お嬢ちゃん物知りだね」


「えへへ、文献で読みましたから」





ガルスの塔から出てくる。さて、次は何するか・・・




本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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