コミック2巻8/9発売告知SS 橋本さんとお蕎麦屋さん その2
コミック2巻が8/9発売です! 続きが出るようにぜひ買ってください! 他にも告知あるのであとがきを見てね!
年越しそばのために蕎麦屋に入ったら、クラスメイトの女子が働いていた――。
しかも、クラス委員長の橋本さんが……。
俺、水琴さん、夏帆は固まってしまった。三人とも、橋本さんのことをよく知っているからだ。一方、橋本さんを知らない琴音はきょろきょろとしていて、雨音さんは面白そうな表情を浮かべている。
特に夏帆は橋本さんのことを苦手としているようだった。橋本さんは悪い人ではないし、俺は普段は仲も良いのだけれど、ずけずけと物を言い過ぎる。
クラスのみんなの前で俺と水琴さんの同棲関係を暴き、ついでに夏帆のことも煽った。
……やっぱり悪い子なのでは?
前回も橋本さんに切れた夏帆は、今は困ったような顔をしている。
思わぬところで面倒な相手と出会ってしまったという感じだ。
けれど、橋本さんは気にしていないようだった。夏帆の内心に気づいていないのか、それとも気づいていても鋼のメンタルで無視しているのか……。
えへんと橋本さんは胸を張る。
「ここ、うちの親の店なんだよ~。まさか秋原たちが来るとはね~。それで、どういう集まりなの? やっぱりハーレム?」
俺は目をそらした。実際、そのとおりなのだから、困ってしまう。四人の美少女、美女全員が俺のことを好きで、俺と同じ屋敷に住んでいるのだから。
とはいえ、そのまま事情を話すわけにもいかない。
「親戚の集まりなんだよ」
「親戚?」
不思議そうに橋本さんが俺達を見比べる。どう見てもそうは見えないからだろうけれど、遠見家を中心とした親戚関係といっても、嘘ではない。
橋本さんはなお尋ねたそうだったが、厨房から「何さぼってんだ、佐奈!」と怒号が飛んでくる。
橋本さん、そういえば佐奈っていう名前だったっけ。
橋本さんは「やべっ」とつぶやく。
「お父さんったら、華の女子高生をこき使うんだから、困るんだよねー」
ゆっくりしていってね、と橋本さんが笑顔で言い、立ち去る。
雨音さんが俺の肩をぽんぽんと叩く。
「クラスの女の子? 水琴さんや夏帆以外とも仲が良いなんて、晴人君もやるじゃない」
「いや、別に橋本さんはそんなのじゃなくて……」
俺は言いかけてから、そういえば橋本さんとその友達の久留島さんが言っていたことを思い出す。俺に告白されたら嬉しいし、付き合ってもよいかも、なんて言ってくれていたっけ……。
玲衣さんと夏帆が不機嫌そうに俺を睨む。
「やっぱり晴人くんって油断ならない……。晴人くんはわたしのものなのに」
「晴人はあたしのものだってわからせてあげないとね」
二人は口々に言って、そしてお互いを睨んでバチバチと火花を散らしていた。
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