コミカライズ連載開始1ヶ月前! 告知SS「玲衣さんと小学校!」
お知らせです!
①新作ラブコメ×料理×義妹を投稿中です! こちらもぜひ!
タイトル:【連載版】幼馴染に振られた俺が、国民的アイドルの義妹に手料理を振る舞った結果
URL:https://ncode.syosetu.com/n3415ij/
②クールな女神様のコミカライズが9/18にガンガンONLINE様で連載開始です! 連載開始日にまたなろうにSSを投稿しますので、コミカライズともどもよければお読みくださいね!
とある土曜日の午後。爽やかな風が吹く中、俺と玲衣さんは古ぼけた学校の門の前に立っていた。
「わあっ! ここが晴人くんの通ってた小学校なんだ……!」
白いニットのセーターを着た玲衣さんが目をきらきらと輝かせる。
俺は苦笑した。
「べつに普通の小学校だよ」
二人で散歩……というかデートをしていた途中に立ち寄っただけだ。
「でも、晴人くんが通っていたなら、わたしにとっては特別だよ?」
ふふっと笑って、玲衣さんが青いサファイアのような瞳で俺を見上げる。
そういうふうに直球で言われると、照れてしまう。
俺と玲衣さんは同じ葉月市で育っているけれど、小学校の学区は違う。
遠見屋敷は川向うにある別地区なのだ。
「佐々木さんは晴人くんと一緒の学校に通ってたんだよね。羨ましい……」
夏帆は幼馴染で家も近くだったから、俺と同じ小学校に通っていた。そういう意味ではここは俺と夏帆の思い出の場所でもある。
だから、玲衣さんは嫉妬しているらしい。
「でも、俺と玲衣さんは今は同じ学校に通っている。そのことの方が大事だよ」
俺が言うと、玲衣さんは優しく微笑んだ。
「ありがと。この先も一緒の学校に通えると良いんだけれど」
うちの学校は進学校なので大学に行くことにはなるけれど、まだ高校一年生なのでどこの大学に行くなんて具体的なことは考えていない。
俺は玲衣さんほど成績が良いわけでもないし、互いの目指す進路が同じとも限らない。
それでも玲衣さんと一緒にいるためなら――。
「頑張るよ」
俺が言うと、玲衣さんは嬉しそうにうなずいた。
今日は小学校も休みだけれど、学童保育があるのだろう。
学校はにぎやかで、校庭にも小学生がちらほらといる。
そのとき、小学生ぐらいの男の子と女の子が駆け寄ってくる。小学校低学年ぐらいだろうか。
どちらも可愛い見た目をしている。
男の子の方が首をかしげる。
「お兄さんたち……何か用事?」
「ああ、いや、卒業生なんだよ。なんとなく立ち寄っただけ」
俺が説明すると、男の子は納得した様子でうなずいた。
女の子が俺と玲衣さんを見比べる。
「二人は夫婦なの?」
「「えっ!?」」
俺と玲衣さんは顔を見合わせて、頬を赤くする。
彼氏彼女と言われる可能性はあっても、夫婦と言われるとは思わなかった。
高校生だし。
とはいえ、俺たちは制服も着ていないし、小学生の子からしてみれば大人に見えるだろう。
俺が否定するより先に、玲衣さんが口を開く。;
そして、とんでもないことを言い出した。
「そう……わたしは晴人くん――この人の妻なの!」
ぎょっとして俺が目を見開くと、玲衣さんがぺろりと舌を出してみせた。
可愛らしい仕草だが、顔が真っ赤だ……。照れているんだろう。
女の子が微笑む。
「いいなあ。わたしもこの人と結婚したいの!」
そう言って、女の子が男の子の腕をつかむ。男の子が恥ずかしそうに、「やめろって」と言う。
玲衣さんは微笑んだ。
「仲良しなんだね」
「うん! お姉さんたちもでしょう?」
「そう。わたしは晴人くんのこと、大好きだから」
玲衣さんがそう言うと、男の子と女の子はうなずいて、そして「お幸せに!」と言って立ち去っていった。
最近の小学生はませているなあ……。
俺は玲衣さんを見る。
「なんであんな嘘を……?」
「ごめん。つい言いたくなっちゃって。それに嘘にするつもりはないし」
「え?」
「わたしは本当に晴人くんと結婚したいと思っているよ?」
玲衣さんは女神のような美しい笑みを浮かべ、そんな大胆なことを言った。
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また、再掲ですが、お知らせです!
①新作ラブコメ×料理×義妹を投稿中です! こちらもぜひ!
タイトル:【連載版】幼馴染に振られた俺が、国民的アイドルの義妹に手料理を振る舞った結果
URL:https://ncode.syosetu.com/n3415ij/ (↓にリンクがあります)
②クールな女神様のコミカライズが9/18にガンガンONLINE様で連載開始です! 連載開始日にまたなろうにSSを投稿しますので、コミカライズともどもよければお読みくださいね!