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この世界は異能者で溢れている。
異能って言うのはサイコキネシスだったりとか、、まぁ説明はめんどくさいから端折るねw
とりあえず、この世界『オシャンティ』の人々は1人1つの異能を持っているそれだけ覚えてて欲しいな。
僕も持ってるんだけど、それは後で話そうかw
授業で寝たフリの最中なんでねw
「おい、田中ぁ!いつまで寝てるつもりだぁ!!」
「あ、あ、あ、、、Zzz」
「寝直すな!!起きろバカもん!!」
「影浦先生!そこのバカはほっといて授業を続けませんか!」
「あー…そうだな。んじゃ、都築さんパンフレットのソリシャン学園の所から続きを読んでくれ。」
「はい!んん…このソリシャン学園は異能を用いた悪事を働く組織に対抗するための国軍戦闘員を育成するための学園である。最近活動が活発になってきた『妖精の王』『水龍』『骸』『傭兵』『音姫』など凶悪な組織に対する抑止力にもなっている。」
「はい、ありがとう。そう、今読んでもらったようにこの学園は悪に対抗するために必要な場所だ。そこに通う皆も各自心に留めておくように!んじゃ、この授業はおわりでいっか。次は戦闘訓練だから着替えたりしておけよー?号令はなしでいいぞー」
『はーい』
…て、なわけで授業も終わったし寝たフリもやめて保健室でも行きますか…あ、僕の名前は田中哪吒。上から読んでも下から読んでも「たなかなた」。この学園では能力の強さによって序列があったりする。僕の序列は69位まあまあ上の方なんだよねw序列が上の方だと何かいいことあるのか?だって??もちろんそれはあるよ。序列が上位だとこの学園を卒業した時にそのまま入れる国軍でエリートコースで入れるのさ。
そんなことよりも、保健室のベッドが僕を呼んでいる…そろそろ行かなくては…またな!!
「ぐへっ」
「あんたどこ行こうとしてんのよ!さっさと訓練行くわよ!」
そう言いながら首根っこ掴んでくるこいつは序列34位の都築乙葉。僕の天敵だ。こいつは生まれた時からの仲で僕の実家のお隣さんだ。しかもくそ真面目な性格だから僕がサボる度に強制的にちゃんとさせようとしてくる。ってなことを考えていると訓練室についてしまった。訓練って言っても組手みたいなものだ。ただし、能力の使用も許可された組手だ。めんどくせぇ。
「ほら、あんたも構えなさいよっ」
「めんどくせぇよ…」
そんな会話をしつつ僕らは戦闘態勢をとった。
乙葉の能力は『透過』任意で物や身体を透過することが出来る能力だ。攻撃は当たらないって考えるとなかなかに強い能力だ。
「僕に勝ち目なくね?」
「そんなことは無いわよ」
そんな会話をしつつも組手を始める僕ら。
やはり、乙葉の能力は強い。僕のパンチを透過ですり抜かせつつ確実に自らのパンチやキックで急所を狙ってくる。僕は乙葉のパンチやキックを避けつつも
「もうそろ辞めてもらえませんかねぇ」
「あんたが負けを認めたらいいわよ」
「わかった認めるよ。僕の負けだ」
「あら、仕方ないわね」
そこで僕らの組手は終わる。
「疲れたから一休み…Zzz」
「はぁ、もう仕方ないんだから」
僕は乙葉の肩に寄りかかりながら眠りに入った。
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乙葉side
はぁ、哪吒のばか。なんで寝ちゃうのよ。
哪吒ははっきりいって私よりも強いと思う。
哪吒は能力を教えたがらない。ミステリアスでカッコイイだろ?とか変な事言って誤魔化してくる。
でも、国の役所に申請する能力申請書をチラ見しちゃったことがあって、そこには
能力名『付与羽』
詳細・なんかしらの能力を付与した羽を腕や背中や足とかに生やしたり飛ばしたりできる。
って書いてあった。でも、ほんとにそれだけなのかな?って思ったりしてる。
あと、哪吒は夜になると必ずどこかへ行っちゃう。どこに行ってるんだろ?
だから授業中とかに眠くなっちゃうんだよ…夜は寝るべきなのよ!もう、ばかなんだから!!