表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

席替えが原因なんだよなぁ

宇津井くんは宇津井くんじゃない

宇津井くんはいつも屋上にいた

授業中もお昼休みも放課後も

ずっと屋上にいた


彼は屋上にいる間絶えず空を見上げ

両手のひとさし指と中指をクロスさせた状態で

呪文のような何かを唱えていた。


私はそんな宇津井くんのことが

ここ一ヶ月異常なまでに気になって仕方がないのだ。


私がそうなってしまった原因は席替えにある。

席替えをしたときに私は窓側の一番後ろの席になった。その席は彼のことを観察するには絶好の場所となっていたのだ。

いつの間にか彼を観察するのが私の日課となっていた。


別に好きなわけではない、でもとてつもなく興味を引かれてしまうのだ。


まるまる一ヶ月彼を観察し続けた。


気づくと私は

宇津井くんが 30cm動いただけで

底知れぬ興奮と満足感を得てしまうほどに宇津井くん中毒になっていた。


もう遠くから彼を見ているだけじゃ我慢できなくなってしまっている。

脳みそが宇津井くんを欲しておかしくなりそうなのだ。



「私行ってきます!!」

四時限目の授業を抜け出し私は屋上へかけた。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ