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音楽で乙女は救えない  作者: ナツ
ルート:紅
115/161

9.攻防戦開始

 いよいよ本格的に授業が始まった。

 寮での生活は、想像以上に快適で何も問題はない。

 

 そりゃ時々は家族のことを思い出しちゃって、寂しくなることもあるけど、花香お姉ちゃんと一日一回はメールしてるから、お互いの近況はばっちり把握してる。

 父さんは、「ちょっとやそっとのことで、逃げて帰ってきたら駄目だ」と私を送り出してくれた癖に、いなくなった途端すごく寂しがってるらしい。

 「お嫁に出したと思って」と母さんが慰めたら、ますますへこんでしまったのだとか。いつか父さんに誇りに思って貰えるよう、精一杯頑張るからね。

 

 そもそも、入寮してきてる生徒の殆どが、地方からの一般入試組ばかりだから当たり前なんだけど、紅絡みで私を敵視してくる子は皆無だった。

 どちらかというと、『同じ寮生』という仲間意識が強い。

 みんなフレンドリーだし、すごく親切だ。食堂やお風呂場で顔を合わせているうちに、挨拶や世間話をする顔見知りも増えてきた。

 

 だけど、上下関係が全くないのには、なかなか慣れない。縦割り社会の奴隷だったのね、私。


 「よっす、島尾に皆川。ちゃんと食ってっかー」

 「はい。おはようございます、阪田さかた先輩」

 「おはようございます」


 一緒に座っている上代くんが「なんで毎回俺は無視なん。これ、ツッコむとこ?」とぼやいてる。

 栞ちゃんと一緒に挨拶を返すと、熊さんみたいにがっしりした二年の阪田先輩はガハハと笑った。

 勝手に金管イメージ持っていたんだけど、なんと作曲科なんだって。しかも繊細な弦楽四重奏が得意、と聞いた時には思わず二度見してしまった私。ごめんなさい。


 「かたい、かたい! 最初に言ったでしょ。じろーでいいよ」

 

 栞ちゃんは曖昧な笑みを浮かべたまま華麗にスルー。

 あ、先輩の見えない尻尾がしゅんって垂れ下がった気がする。せめて私だけでも反応した方がいいかな。


 「えっと。じゃあ、じろー先輩?」


 可愛い、なに、この生き物! と悶え始めた先輩の頭を、後ろから背伸びして叩いたのは、弦楽器科三年のミチ先輩。


 「朝から盛ってんじゃないわよ、エフェボフィリアめ」

 「ひどっ! こうみえてピッチピチの16歳ですう。同世代への淡い萌えは断じてエフェボフィリアなんかじゃないからね?」

 「16? またまたあ。先輩、勘弁して下さいよ」

 「おいおい、待てよ。俺の方がミチより若いでしょ! 今流行りの年下男子だよ!」


 この2人のじゃれ合いは、寮名物みたい。

 みんなクスクス笑いながら、「夫婦喧嘩はそのへんにしとけー」とか「朝から元気だなあ」なんて言いながらトレイを片手に通り過ぎていく。


 「うちらもはよ食べて、いこ。今日、音楽史の小テストあるやん。ちょっと不安やねん」

 「スコアテストやったっけ。俺もあれ苦手やなあ。島尾にコツを教えてもらわんと」


 音楽科目も能力別にクラス分けされてるから、Aクラスの私達が取ってる音楽史は他のクラスに比べてカリキュラムがハードなんです。


 「リスニングの方が難しくない? スコアの音楽記号から推量する方が簡単だよ。ほら、例えばダイナミクスが使われなかった時代を思い出して……」


 専門的な話が当たり前に出来る生活って、素晴らしい。

 学校でも五教科以外はずっと音楽漬けだし、寮に帰ってきて真っ先に耳に飛び込んでくるのが、中庭から聴こえてくるヴァイオリンの音だったりするんだよ? 

 部屋の窓を少しだけ開けて、高らかに歌い上げられるパガニーニのカンタービレをBGMに制服から着替える。

 高い音へ飛んでヴィブラートをたっぷりかける所なんて堪らない。胸がきゅっと切なくなる。

 誰が弾いてるのか顔は見たことないので、私と栞ちゃんは勝手に「中庭の君」と名付けてるんです。

 いつか、紅のカンタービレも聴いてみたい。きっと色っぽさ満点の演奏だろうな。

 

 すぐ隣の分厚い扉をあければ、ハイネが艶々のお顔で私を出迎えてくれる。

 「ただいま」と声をかけ、鍵盤に手を乗せる。

 

 ポーンとハンマーが弦を叩けば、そこからは私とナハトのスイートタイムの始まりだ。

 上手く弾けない部分を弾けるようになるまで反復練習することさえ、私には喜び以外の何物でもない。磨けば磨くほど揃っていく音の粒を、ひたすら耳を澄まして追いかける。

 もっと。

 もっと上手くなりたい、とそれだけを願いながら。



 

 楽しい朝食を終え、忘れ物がないかの最終チェックをしたら学校に出発。

 連れ立って音楽の小道(学院と寮を結ぶ遊歩道には、なんと名前がついてました)を抜け、本館に入る。

 朝が早いからだろう、人気ひとけのない下駄箱前で、サブバッグの中から上履きを取り出した私を見て、栞ちゃんは顔を顰めた。


 「……またあいつらに嫌がらせされたん?」

 「上履きが無くなったのは一回だけだよ。それからは、こうして持ち歩いてるから」

 「成田くんは、このこと知ってるんか」


 上代くんも気遣わしげな表情を浮かべる。

 こうやって無条件に味方してくれる友達がいる限り、私は大丈夫なんだけどな。


 「いちいち言わないけど、気付いてるんじゃないかな。でも紅は、何かあるとすぐ自分を責めちゃうの。出来れば内緒にしてて」

 「ましろはお人よし過ぎるんやって。ほんっまに、陰険やわ! 成田くんとおる時は、絶対に尻尾みせよらへんし。そもそも人に嫌がらせしてる暇あったら、勉強せいよ」

 

 プンスカ憤る栞ちゃんを宥めつつ、まだ誰も来ていない教室に入る。

 ロッカーにバッグをしまってから、席の近くの窓を開け、新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込んだ。

 真っ白なカーテンがひらひらと風に煽られ視界を踊る。

 青鸞の敷地には、すごく花や木が多いんだよね。常に美しいものに触れていましょう、という学院の方針らしい。

 よしこい、マイナスイオン。

 学校という名の戦場に立つ私に癒しを!

 

 ―― お人よしなんてとんでもない。

 私の心のブラックリストには消えない血文字で、やられたことの全てが書き込まれておりますとも。

 ただ、あの子達と同じレベルで争いたくないだけ。

 私が実技でも学科でも、常にトップを走り続けることが、彼女らにとっては最大の屈辱だろうからね。

 ……ふふふ。この私を敵に回したと云うことがどういうことなのか、この3年間、教え続けてやんよ。

 執念深さには定評がありますよ? 粘着質な練習方法がバレちゃって、あの氷見ひみ先生にまで軽くひかれてるんだからね? あなたの妹弟子あゆみせんせいに教わった方法なんですけどおお!


 選択授業でクラスを離れてる隙に、机にでっかく『雌犬』と、しかも油性マジックで書かれ、数学の教科書を破られて更に『貧乏人は出てけ』『身の程知らず、別れろ』と書き込まれたのは、ほんの数日前のこと。

 あの時は、教室に戻ってきた蒼と美登里ちゃんが、私より先に机の落書きを見つけ激高し、揃って警察を呼ぼうとしたのを慌てて止めたんだっけ。そっちの方が疲れたよ。


 「……くだらない奴らはみんな……」


 蒼くんよ。その後に続く言葉は何なんでしょう。寒気がします。

 お願いだから、闇落ちだけは勘弁して下さい!


 「器物破損でしょ、こんなの。泣き寝入りするの? マシロ。警察呼んで筆跡鑑定させればいいのよ! fucking#$%&」


 美登里ちゃんなんて、後半は聞くに堪えないスラングの嵐になっちゃってる。


 「大丈夫、落ち着いて。すぐ消せるから」


 まず先に携帯のカメラで落書きをパシャリと撮影し。

 教室の後ろにある鍵付きロッカーからベビーオイルと脱脂綿を取り出して、机の上を拭いた。迷いのない一連の動きを、美登里ちゃん達は唖然とした顔で見守っている。

 こんなこともあろうかと、各種グッズを取り揃えておりましたの。

 

 うん、綺麗になった。

 教科書は諦めよう。ロッカーに入れ忘れた私が悪いんだし、数Ⅰの内容くらい頭に全部入ってる。


 「ほらね、元通り。泣き寝入りなんてするつもりはないよ? 落書きは、後藤先生に報告しておくわ。ほまれあるこの青鸞学院に、低俗で下劣な生徒が紛れ込んでるなんて胸が痛いけどね」


 低俗で、下劣。


 その部分をわざと強めに発音して、固唾を呑んで成り行きを見つめている一部の集団に視線を投げてやる。


 「わ、私たちは関係ないわよ」

 「そうよ! 証拠あるの!?」

 

 多分、宮路さん達のグループの子なんだろうな。

 一緒にランチしてるのを見かけたことあるし。


 顔を強張らせた蒼が一歩足を踏み出そうとするのを片手で制し、私は殊更ゆっくりと微笑んでみせた。

 ほら、目を逸らさないで。とびきりの笑顔をあげるから。


 「あなた達とは、誰も言ってないでしょ。どうしたの? そんなに慌てて。まるで()()()()()みたい」

 

 しーん、と教室が静まり返る。

 小さな震え声で「うちは絶対に怒らさんとこ」と呟いた栞ちゃんに、上代くんもコクコクと無言で頷き同意してました。

 ええ~。これでも随分手加減してるんだけどな。


 

 ――なんてことがありつつも。

 

 お嬢軍団の幹部連中とまだ直接対決してないからか、細かな嫌がらせや聞えよがしな悪口は続いている。掃除の時間に、バケツの水がどこからか浴びせられたりね。

 今の所ひらりと華麗に躱してるけど、着替えのジャージは念のためロッカーに置いてある。

 更にそのロッカーの鍵を盗まれることも想定して、最初のお休みの日に合鍵作っておいたんだ。ふふ。抜かりはないぜ。


 「これ、私のロッカーの合鍵なんだけど預かっといてくれる?」

 「……分かった。ごめんね、元々は私が原因だったのに」


 しょんぼりと眉を下げる紺ちゃんの肩を叩いて、励ます。

 

 「それは違うって。それにね。急に手の平返されたのはお前のせいだ! ってご立腹な彼女達の気持ちも、分からないでもないし。向こうの気が済むまでやらせとくしかないよ」

 「でも……中等部の3年に上がったぐらいからかな。一緒に出掛けたりするのはもう止めにしたい、って紅はちゃんと一人一人に謝罪したんだよ? 好きな子が出来たからごめんね、って。最後まで納得しようとしない子相手に、根気強く説明してたのも知ってるわ。なのに、どうして――」


 うわ、それは初めて聞いた!

 言われてみれば、よく土曜日に紺ちゃんの家で顔を合わせるようになったのもその頃からだっけ。

 流されるまま彼女達の相手をしていた方が、今の状態より楽だったかもしれない。だけど、紅は変わってくれた。

 私も頑張るもん。ピアノも恋も負けるもんか。


 

 その日は、雨が降っていた。

 窓を叩く微かな雨音をどうしても耳が拾ってしまう。だからってわけじゃないけど、隙が出来ちゃったんだろう。

 気づいた時には、冷たい雫で頭と肩がびしょ濡れだった。

 実習授業の帰り、一人になったところを狙われてしまいましたよ。

 くっ。なかなかやりやがる。


 クスクス、という笑い声。そして「いい気味!」という高らかな勝利宣言と共に、足音が遠ざかっていく。

 階段の上の方からお茶をかけられちゃったみたい。

 ふう、と一つ溜息をつき、とりあえずジャケットのポケットからハンカチを取り出し、両手に抱えていた楽譜を丁寧に拭いた。

 良かった、そんなによれていない。このまま乾かせば大丈夫だろう。


 「ましろ!」


 切迫した声に驚いて振り返れば、紅が目を見開いて私を凝視していた。悔しげに拳を握りしめ、大股で近づいてくる。

 このタイミングの良さときたら、ね。ボクメロ恐るべし!


 「誰にやられた」

 「見てない、上からいきなりだったし。それよりお疲れさま。紅も今、実習終わったとこ?」

 「そんな呑気なこと言ってる場合か! 早く着替えないと」


 おいで、と手を繋がれる。

 熱い大きな手に、ホッと心が緩んだ。ああ、かなり気を張ってたんだな、と遅れて気がつく。


 「ジャージを持ってきてるし大丈夫だよ。お茶だと思うんだけど、制服が染みになっちゃわないか、それが心配」

 「昼休みに水沢を呼んでクリーニングに出させるよ。寮に替えはある?」

 「ありがとう。うん、もう一着ある」


 話しながら教室に戻ると、すでにそれぞれの選択授業から戻ってきていたクラスメイトに驚かれてしまった。例の落書きの時の彼女たちも、いつものお上品面じゃなくポカンと口を開けてます。

 ……ということは、別口か。上級生の紅ファンってことも考えられるよね。


 「トイレで着替えてくるね」

 「待って」


 繋いだままだった手をやんわりほどき、ロッカーに向かおうとした私を、紅は引き留めた。


 「一人にならない方がいい。美坂さんか皆川さんに付き添ってもらって。それから、俺もジャージなら持ってきてるから、そっちを着て」

 「え? なんで?」

 「いいから」


 貸してもらっても、たぶんサイズ合わないよ。

 首を傾げながら楽譜をロッカーにしまってる間に、紅はジャージを取って来てしまった。

 一緒にタオルも持ってきてくれたみたい。いい香りのするふかふかのタオルで頭をすっぽりと覆われる。


 「髪、ほどいてもいい? ちゃんと拭きたい」

 「う、うん。お願いします」


 紅は器用な手つきで私のお団子を解き、丁寧にタオルで水気を取ってくれた。くすぐったいような、照れくさいような。


 「ふふ、濡れた髪も新鮮でいいね」


 そんなこっ恥ずかしいことを囁きながら、紅は私の髪を掬い取り、仕上げとばかりにそこに口づけた。


 「ちょっと、紅!」


 一体、どうしちゃったんだろう。

 まるでわざと周りに見せつけるみたいな仕草。


 「さあ、もういいかな。行っておいで。美坂さん、お願いできる?」

 「ええ、行きましょ、マシロ」


 いつのまにか近くに来ていた美登里ちゃんに促される。

 にやり、と笑みを浮かべた彼女は、急に声のボリュームを上げた。


 「嫌がらせをされればされる程、コウは燃え上がっちゃうのにね。マシロったらラッキーじゃない。恋の障害役を買ってでてくれてる皆さんに、感謝してあげたら?」


 紅は美登里ちゃんの芝居がかった台詞に、それはそれは悪い顔で微笑み返しました。

 なるほど。そういうことか。


 幸い、スカートは濡れていなかった。

 ジャケットとブラウスを脱いでタオルで拭き、タンクトップの上に紅のジャージを羽織ってジッパーを上げる。

 ぶかぶかなそれは、袖をいくつも折らなきゃいけなかったし、裾も長かった。


 私の姿を見た美登里ちゃんは、グッと親指を突き出してきた。

 

 「マシロ、それ最高! 髪の毛も今日は下ろしときなさいよ」


 浮き浮きしながら、美登里ちゃんはポッケからブラシを取り出し、私の髪を丁寧に梳いた。サイドの髪は授業の邪魔にならないように、と編み込んでゴムでとめてくれる。


 「うん、こんなものかな」


 満足げに頷く美登里ちゃんと一緒に教室に戻ることにした。

 私がいない間に紺ちゃんが戻ってきて、すぐに後藤先生に報告に行ってくれたみたい。

 実は先生方にもかなり心配をかけちゃってる。氷見先生は「新歓までの辛抱だよ」と謎のアドバイスをくれた。


 「――想像以上にいいね。可愛い」


 帰ってきた私を廊下で待ち構えていた紅は、にっこり笑って私の頭を撫でた。

 流石にやり過ぎじゃないでしょうか。

 彼氏の大きなジャージを貸してもらっちゃった、えへ。なイベントをこなすには、圧倒的に経験値が足りません!

 人並みに備わってる羞恥心がHP削られたってさっきから大騒ぎしてるんです、勘弁して。


 「や、やっぱり自分のに着替えてくる」

 「だーめ」


 教室に飛び込もうとした私の腕をつかみ、紅は自分の方を向かせた。

 

 近い、近いよ! しかもここは廊下ですよ!

 涙目になりかけながら「お願い。みんな見てるから」って小声で訴えると、紅は「もちろん、分かってやってるけど?」と微笑む。

 彼の瞳の奥には、静かな怒りの炎が見えた。


 ああ、もうしょうがないなあ。


 諦めて、全身の力を抜く。

 紅は衆人環視の中、女子の悲鳴もどこ吹く風、そっと私を抱きしめた。

 トク、トクと早いテンポで打つ彼の心臓の音だけに、耳を澄ます。

 あ、紅も平常心じゃないんだ。

 急に大丈夫だよ、と慰めてあげたくなって、私も彼の背中に手を回した。しがみつくようにジャケットを掴んだ途端、紅は私を抱く手に力を込めてきた。


 「ごめん。こんな目に合わせて、本当にごめん」


 耳元で囁かれた低い声は酷く辛そうで、鳩尾辺りが引き絞られるように痛くなった。

 謝らないでよ、紅。

 私が自分で選んだんだよ。



※エフェボフィリア――成人男性による、思春期の男女に向かう性的嗜好のこと

阪田先輩、どんまい。

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