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始まりの1ページ

このお話は私が当時中学生のころ考えていた作品です。

途中止めにしていたものを今になってリメイク?したものです。

こんなこと実際ありませんが、まぁ大目に見てやって下さい;;

個性的(正義感の強い)なキャラばかりなのでクサイ台詞も多々あります;;;

他にも至らない点が多くございますが、少しでも楽しんでいってくれたらと

思いますm(__)m



悲劇は突然訪れた…

私の名前はサティー・カーナー。

アメリカ。

小さなボロボロのアパート。

父はいなかった。 

それでも私は母と、いや母だったはずの

【アイリン・イスタール】

と二人で幸せに暮らしていた。 

そしてこれは、私が11歳の誕生日を迎える三カ月程前の時のことだった。

ある日母のお使いで私は一人で買物に出かけた。

そこから私の思ってなかった出来事が次々に、そしてあっという間に始まった。

そしてこれが最初の始まりの1ページ。



サティー:「ンー♪良い天気!ママに頼まれたものは買ったし、

ちょっと遠回りして帰ろうかな」

そしていつもとは違う道を通って家に帰ることにした。

細い暗い路地をいくつか抜け、丘の上を登る。

すると広くて、明るい場所にでる。大きな湖。

サティー:「うゎ~、キレイ♪こんな場所があるんだ!」

水の心地よい音。

鳥の鳴き声。

風や草花の自然の声。

それはほんとに神秘的だった。


芝生の音がする。

ガサガサ!!

サティー:「!?」

〇〇:「ンー!よく寝た~」

そこには同い年ぐらいの男の子の姿が。

そして男の子はサティーに気付く。

OO:「何してるの?」

サティー:「ぇ?…さんぽ」

〇〇:「そう」

男の子は笑顔で答える。

サティー:「君は何してるの?」

〇〇:「あんまり気持ちいからウトウトと昼寝…でももう夕方だけど」

男の子は笑ってそう言う。

〇〇:「ここ俺のお気に入りの場所♪」

サティー:「そう…ほんと綺麗な場所だね」

サティーは一点を見つめる。男の子もその場所を見つめている。

大きな太陽が水面の下へと沈もうとしている。

太陽の光が水面を弾いて更にキラキラと美しい風景を作り出す。

〇〇:「ここに来ると、嫌なこと皆忘れられる」

サティー:「嫌なこと?」

〇〇:「ぅん…君は何か忘れたいことがある?」

サティーは少し考える。

そして首を横に振る。

サティー:「私、今が一番幸せ!

私のお家小さくてボロボロだけど大好きなママがいるし、

こんなに綺麗な景色が見られたんだもん♪」

サティーは笑顔で答える。

〇〇:「そっか!ならよかった」(ニコ)

そう言うと男の子は人差し指を立て口元へ持っていく。

サティー:「?」

〇〇:「ナイショね?」

サティー:「ぇ?」

〇〇:「この場所は君と俺との二人だけの秘密!いいね?」

サティーはちょっと嬉しくなった。

サティー:「うん!ナイショね♪」

そこに強く心地よい風が吹く。

夕陽もだいぶ沈んでいる。

サティー:「…私、そろそろ帰らないと」

〇〇:「そっか!気をつけてね?」

サティー:「うん。ありがとう」

そう言い帰ろうとする。

〇〇:「?」

少し歩くとサティーは振り返り、男の子に何か言いたそうにしている。

〇〇:「なに?」

サティー:「…なまえ、君の名前教えて?」

男の子は少し微笑む。

OO:「ユーアイ・マグダネル」

サティー:「ユーアイ?」

ユーアイ:「君は?」

サティー:「サティー!サティー・イスタール」

ユーアイ:「サティー?」

サティーは頷く。

サティー:「また会えるといいね?」

ユーアイ:「ぅん…君とはまた会える!そんな気がする」

サティー:「…じゃぁ、またね」

そして駆け足で帰って行く。

なんだかとっても幸せな気分になった。



「キャアァァァァ―」


家に帰ってみると部屋の中はグチャグチャで、

そんな床の上で血だらけで倒れている母、アイリンの姿。

そして、アイリンのそばにいたのは、黒い服を着た、サティーと同じ年ぐらいの男の子だった。

サティー:「君は誰?」

その男の子は、冷たい目をしていた。そして、その男の子は言った。

OO:「シアワセカ?」

サティー:「ぇ…」

OO:「コンナ所ニ住ンデイテモ、血ガツナガッテナクテモ、幸カ?…」

サティー:「!?」

頭が一瞬真っ白になった。

サティー:「何言ってるの?意味分かんない…いい加減なこと言わないでよ!!」

そう言いその場を立ち去ろうとする男の子の腕を掴む。

ギロッ!

男の子はあの冷たい目で言った。

〇〇:「…カ?」

サティー:「?」

〇〇:「コノ俺ガ憎イカ?」

サティー:「君は?」

OO:「…ィ」

バサッ!

サティー:「キャッ!」

男の子は腕を掴んでいたサティーの手を振り払う。

〇〇:「…ベイ・クロフォード」

ベイ・クロフォード。

そう言うと彼は部屋から姿を消した。


腰が抜ける。

一人だけ残されたサティーは、血だらけで倒れているアイリンの前で途方に暮れていた。

いったい何があったのか…驚きの余りに涙すら出なかった。

しばらくして、

あの男が言っていたアイリンとの血が繋がっていないという言葉を思い出し、

まさかと思い、いつもアイリンが大切にしていた日記帳を読んでみることにした。

11年前の古い日記帳。

あるページにこんなことが書いてあった。



12月28日     

              

年明け前。

今日は、雪がよく降る。

夜になると特に冷えた。そんな時だった。

急にランちゃんが私に会いに来た。

ランちゃんは、私が子供の頃、よく一緒に遊んでいた女の子。

本が好きで、いつも本を読む時に利用していた公園があった。

その近くには、大きくて綺麗なお屋敷がある。

ランちゃんはその屋敷に住むとても可愛いらしお嬢さまだった。

ご両親は仕事の関係で殆どその屋敷にはいないらしい。

だから屋敷には彼女とお手伝いさんぐらいしかいないらしく、

ランちゃんはいつもその公園にいた。

いつからだったか忘れたが、いつのまにか一緒に本を読んだり、

話をしたり、私たちはまるで姉妹のように毎日を過ごしていた。

しばらく時が流れ、私は家の都合で他所に行く事になる。

ランちゃんとはそれっきり会っていない。

…今から10年も前の事だ。10年ぶりの再会。

見違えるくらい綺麗になり、私の前に現れた。

でもその顔は今にも泣きそうな顔だった。

彼女は小さな赤ん坊を抱えていた。

「どうしたの?」

と私が聞くとランきゃんは、ポロポロと涙を流し、私に言った。

「この子を、私が大きくなるまで、預かって欲しいの…」

そう言って封筒と赤ちゃんを私に渡し

「この子は、サティー。…ゴメンナサイ」

そう言うとランちゃんは、帰って行った。

そのあと、私はランちゃんに渡された封筒を開けてみた。

封筒の中には手紙が入っていた。

私は、その手紙を見て決心した。

ランちゃんが迎えに来るまでこの子を、サティーちゃんを育てることを。



日記には、そう書いてあった。次のページをめくると、封筒と写真があった。

私は、さっそく開けてみた。それは日記に書いてあったランという人の手紙だった。

手紙には、こう書いてあった。



アイリン・イスタール様へ


突然来たりしてすいません。

そして、子供のことも…。

この子の名前は、サティー。

サティーというのは私がつけた名です。

信じられないかもしれないけどこの子は12月23日に、私が産んだ子です。

アイリンさんも知っての通り私の叔父は政治家で、父も母大手会社の社長です。

そして私は16で子どもを産みました。

そんな私を見て叔父は私にこう言いました。

「16で子どもなんぞ産みよって!おまえはワシらの顔に泥を塗るきか!!

その子ども、今すぐ捨てて来い!!!」

私はそんなの嫌だった。だって私の子どもなのに。私が産んだ子なのに…

私、どうすればいいかわからかった。

そんなとき小さい頃私に凄く親切にしてくれたアイリンさんのことを思い出し、

アイリンさんならあの時の私みたいにきっと私の子どもも大切にしてくれる。

そう思って…あなたの所に行きました。いきなりきて迷惑掛けて御免なさい。

でも私にはこんな方法しか思いつかなかった…

いつか必ず迎えに行きます。それまでサティーをよろしくお願いします。

できることなら、今すぐでも迎えに行ってこの手で抱きしめたい。

私がこの手でサティーを育ててあげたかった。こんな事したくなかった。

本当に無理ばかり言って御免なさい。

そして有難う御座います。

サティーをよろしくお願い致します。     


ラン・カーナー



言葉が出なかった。

涙が溢れて止まらない。

私の名前はサティー・カーナー。


サティーは写真をそっとみる。

サティー:『…あなたが私の本当のママなの?』

ラン・カーナーは、私を迎えに来てくれる…

サティーはそう信じることにした。

だけど、なぜアイリンは彼に殺されなければいけなかったのか?

ベイ・クロフォード。彼はいったい何者なのか?

答えは何も分からなかった。



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