表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/18

         4 開拓

 4つ目の拠点迄拡張するまで順調だったが、5つ目の拠点を作るのに強力な魔獣が出現した。

            4  開拓


 マリエールが拠点に戻ると広く壁に覆われた場所と中央に大きな建物と回りには魔獣の解体する者、土地の開拓をする者がいた。現場責任者を呼んで現状報告させその上で指示を出す事にする。

「取り敢えず、壁を作って、中にいた魔獣を討伐しました。この建物を作って仲間の休憩所、解体所としました。近くの川から水を引けるよう工事中です。」

なるほど開拓の様に見えたのは水道工事か。

「判った。100人づつに分けて、開拓事業、冒険者活動、次の拠点整備、上下水道事業や建築工事、産業活動を開始してくれ。」

細かい指示を出さなくとも、マリエールと仲間達は念話が通じてそのように動く。産業は取り敢えず、武具、防具、火薬類を物質変換魔法で作り出す事、魔獣の毛皮から衣類を作る事から始めるべきだろう。

 マリエールはニコライと共に自分の居住区と専用の農園に果物を植えた。

 作物は順調に生育し、冒険者活動も順調だ。拠点整備も上手くいっている。5つ目の拠点に着手する頃には綿花も取れ衣類も充実してきた。上下水道、建築工事も順調だ。ただし、上下水道や建築が充実しているのは始めの拠点だけで後は前線基地だ。5つ目の拠点からは山間部に入り、上下水道工事も困難だ。魔導ポンプで汲み上げるが4つの拠点のようには行かないだろう。産業も繊維産業、食品産業、武具防具装具、魔導具、鉄、非鉄製品、木工製品、紙、印刷機-----------。拠点の生活も充実してドエールの生活も落ち着いた。ドエールに十分な食料が届いたからだ。拠点とドエールの間で流通が始まった。拠点から農産物、肉、食料加工品、布、素材が送られ

ドエールの街の様々な物が買われた。拠点増設で幾つかの鉱山が見つかり、物質変換しなくて鉄や非鉄金属、その他の材料が手に入った。

 俺はロイドという冒険者だ。ある日突然魔法の力と剣技が身に着いた。頭の中に響く呼び掛けに従い、拠点という所に来て、剣を与えられ、魔獣を狩り続けた。技術は経験と共に身に着いた。こうした生活は嫌だとは思わなかった。時々響く頭の中での指令。自然と動く行動。十分な食事や生活。割と余裕でこなしてきた討伐も5つ目の拠点作りの時には相手が随分と手強くなった。こなし切れないほどはないが、一撃では葬れる相手ではない。魔獣らしからぬれ連携も取る。危ない場面もあるが仲間が助けてくれる。自分も仲間が危険な時は助ける。仲間意識が芽生えた。特に主と仰ぐのはマリエールお嬢様。王様の命令により魔王討伐を仰せつかまつった。100年以上討伐出来ない相手だ。尋常な手では勝利はない。拠点を作って徐々に相手の力を削いで最後に勝負を掛ける。まさに今難敵を迎え戦っている。一瞬も気の抜けない相手だ。今日からはマリエール様も前線に出ている。マリエール様の近くだけ空間が出来る。圧倒的力で敵を殲滅するため近くに敵がいないのだ。順次場所を変え魔獣を葬る。小柄の幼い少女だ。多分一番強い敵に迫る。魔力を全開にして切りつける。敵はあっさり倒される。目の前の相手も気迫が抜けていく。チャンスと思って前に出る。左前の奴が左腕に噛みつく。俺の相手も迫って来る。魔獣の首が飛ぶ。フィールと言う声が聞こえ左腕が癒えていく。敵を殲滅した後、俺は気を失った。    


























 冒険者ロイドは死闘中傷ついた。マリエールのフィールで癒された。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ