17 ドワーフの国を訪れる
自分で自分を作る。ためらったが、ロイドから海の魔王の話しを聞いて踏ん切りがついた。
17 ドワーフの国を訪れる
魔王城を起点して、王城にも訪れる生活をしている。2体の魔王を討伐した英雄。魔人の国の支配者、人間の国の混乱を救った救世主、マリエールが今やっているのは自分のコピーつまりアンドロイドが出来ないか試しているのだ。マリエールは何百人もの仲間がいて念話も出来る。何人かとは正確な念話が可能である。魔力配分も出来魔法も付与出来る。しかし自分が複数いる事望ましいと言う思いもあるのだ。自分と同じ思考をするアンドロイド。もし可能なら作りたい。思考錯誤の結果、いろいろやって来た。仲間、魔法付与---------。最終的目的地には至らない。不足するもの。素材。魂を複写
する物。自分を作り出す魔法。創成魔法は幾つも作った。出来ぬ事はないと思っている。やる方法も知っている。素材もある。唯一の危惧は禁忌に抵触しないかである。踏ん切りがついたらやる。
ロイドからの報告だ。ドワーフの国ては漁業が盛んで海の魔獣にも屈せず漁に出る者が多いが最近魔獣の多さも狂暴さも増し。海の魔王がいるのではないかと噂されています。2体の魔王を討伐されたマリエール様なら討伐可能ではないかと言われてます。どうしますか。
無理だろうと思ってしまう。どこにいるのかも判らない。海中の戦いになる。どんな相手かも分からない。強さはどうか。話しだけ聞いて止めておくか。そんな長い間人間の国開ける事はできない。
自分が2人いればどうか。長期間ドワーフの国にいても問題ない。これは踏ん切りをつける時ではないか。
マリエールはロイドに付いて、港街冒険者ギルドまで来ていた。ギルド長と漁業長も一緒だ。当代一の冒険者マリエールを向かえば誰もが真剣だ。始まりはクラーケンでした。この港の漁師にとってはクラーケンぐらいは朝飯前です。魔石を砕けば死にますから。でもそいつは普通のクラーケンの倍はあり動きも早く、貪欲に人をくらい船を沈めました。助かったのは一人です。ダイオウイカ、ギガントシャーク、海ワニ、ジャンボタイガフィッシュ、見た事も聞いたこともない狂暴な海の魔獣が次々現れれ、漁が出来ない状態です。海の魔王がいるというのは、証拠があります。この地図のこの島のこの入江です。ここにいる巨大海蛇に強い魔力があります。いろいろな魔法を使います。体長は100mほどあります。
「その海蛇を討伐すれば良いのですね。討伐出来るかは相対してみないと判りません。所在がはっきりしてますので見つけるのは早いと思いますよ。手始めに港の海の魔獣狩りからやりましょう。」
ギルド長と漁業長は感謝を述べた。ロイドと2人で港に行った。魔力を港に流して海の魔獣が浮かんだところで攻撃して収納する。30体狩ったところで魔獣の買取をお願いして島に向かった。
島の入江に向かった。大きな三日月状の島で入江と言ってもかなり高くからみないと分からない。魔力感知で大きな魔力を持った存在は判るがかなり深い所だ。
「一度攻撃しないと始まらないな。貫通魔法を撃ってみよう。」
ロイドに場所を指示しながら貫通魔法を撃った。怒った海蛇は、海面まで出て毒を吐き掛けた。ロイドと転移した。暫く攻防しながら海蛇の力量を測った。マリエールでは敵わない強さだ。暫く海の魔獣討伐で力を貯めて敵う様に成ったら再戦しよう。
ギルド長に報告した。今段階では敵わないので海の魔獣を倒して力をつける事、時々海蛇と対戦して新た魔獣を作るのを妨害する事、ロイドには先獣人の国に行って貰う事を報告した。ギルド長より討伐費用や買取費用を貰い、魔獣討伐の依頼を受けた。ギルド長にはかなり長期間の仕事に成ると伝えた。ロイドには獣人の国の事を頼んだ。
「ロイド、ドワーフの国の仕事は簡単ではない。逆に長期間に成るから間に違う仕事が入っても問題ない。一つの仕事に根を詰めるより他仕事が混じったほうがありがたいと思うよ。今度の仕事は一回目の魔王討伐並みに大変な仕事さ。でも私はやり抜く。たとえどんな困難があってもやり抜くよ。」
ロイドは少し涙目になりながらもマリエール様ならどんな困難でも乗り越えられます。私が力に成ります。と応えて旅だった
海の魔王は本当に強い。マリエールの及ばない力だ。長期戦を覚悟してやり抜く事にする。