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      15 魔人の国を従える

 魔人の国はマリエールの支配下に入った。別に国を支配したいわけでもないので賢い魔人達に頼んで共和制をとって貰った。

        15  魔人の国を従える


 魔人の国の魔王を従魔にし魔人達も従魔になった事から魔人の国はマリエールが支配する事になった。人間の国の魔王や魔人達をこの国に住まわせ魔王をこの国の王とした。この国は、殆ど人の手が入っておらず、食料は無限に取れる魔獣。衣類も幼児の時に必要だけで、寿命の長い魔人には子供は少ない。殆どの事、殆どの物が魔法で出来るのでわざわざ産業を興す事は殆どない。ただ王族や貴族のために城を作ったり道具作ったりする。魔人にも職人はいる。通貨はない。宝石や貴金属が報酬になる。

 マリエール達は魔人の国について学んだ。魔人は芸術について造形が深い。音楽、絵、彫刻、陶磁器----------。芸術品が魔人の中だけで愛された。元々芸術品を展示する場所が城であり貴族の館である。魔人には家という物の感覚がなかった。魔人の人口は少なく力は強大であるため寝る時に木の上にでもいれば良かった。偶に芸術品をギャラリーに飾れば良かった。ところが魔王というものが出現した。魔人こそが全ての生き物で最強、その考えは始めは受け入れられなかったが、反対派が次々倒され、次々城を建て芸術を競うコンペを行い、魔王が国王になり魔王に従う物を貴族にして軍を作った。何時のまにか魔人の自由な生き方は無くなりありのままの自然が失われた。

「うむ、重い現実だ。いまさら魔人に裸でいよとも言えないし、外で暮らせもといいたくないし。魔王や貴族でなくともいいが、国をまとめる人は必要たな。幸いか不幸か殆どの魔人は私の従魔だ。その魔人を中心に、国政を任せよう。」

最も賢く、穏やかな考えの者3人を呼んで考えを伝えた。

「魔王も引き取ってもいい。魔人が暮らし安いあり方を選んでほしい。」

3人はいろいろ意見を言った。でも最終的に魔王も軍隊もない、各代表者で話し合う、共和制をとる事になった。当面マリエールが国の代表者となった。軍隊や貴族、魔王の組織を解散して蓄えた財産も没収して共和政権に渡した。

「魔人が自由に暮らせる国を作ります。」

一人の代表者は力強く言った。魔王達を人の姿にして、人間の国の王都に戻り、国王に報告した。国は安定し国民にも笑顔が戻った。領は無くなり貴族もなくなった。民主主義で良いのにとも思ったがいきなりでは国民も困るだろう。と思った。

「私が居なくても問題なさそうですね。」

国王は呆れるように

「偶々、きみのいないうちに問題が起こらなかっただけだ。壁の向こうは魔獣だらけだし、流通はきみの仲間だよりだし、国政は安定しているとは言えないし、きみの仲間が何とか抑えてくれるからどうにかまとまっているだけだよ。」

仲間達が抑えてくれるならそれでいいさ。魔人の国も何とかなったし今ロイドはエルフの国に行っているんだ。あの国で私が役に立てそうな事はないかと思ってね。

 魔王城に戻ると、エルフの森にクラーケンが迫っています。救援願います。という理由が分からない連絡があった。取り敢えず両魔王を亜空間に入れてロイドの所まで向かった。































 ロイドからエルフの森がクラーケンに襲われているから助けてくれと言う訳の分からない連絡が来た。兎に角行ってみるしかない。

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