12 国王に謁見
マリエールは国王に謁見した。討伐の様子聞かれ、従魔にしたと応えると反発が出る。マリエールに従わないなら死ぬ魔法を唱えると殆どの貴族は居なくなった。
12 国王に謁見
国王陛下や各所に手紙を出して、討伐後1ヶ月して王都に凱旋した。従うのはニコライ、マキ、10の魔人、ロビーだ。ドエール伯爵王都邸宅で馬車を用意して貰い凱旋パレードだ。あらかじめ周知されているのだろう。王城に近づくと喝采の嵐だ。マリエールの顔見ようと身を乗り出す。警備員に注意される。要約王城に着くと謁見室に案内された。部屋には国王だけでなく数多くの貴族の顔があった。マリエールは国王に礼とると報告に入った。
「国王陛下、魔王討伐を終えて帰還しました。魔王は討伐しましたが残った魔獣が多くその討伐に手間取り帰還が遅れましたことをお詫びします。国王への献上品として魔王城にありましたドラゴン素材や宝石、貴金属をお受け取り下さい。」
マリエールは国王の側近に目録を渡した。
「見事であったマリエール、一ヶ月前討伐成功の知らせ受けて信じられない思いであったが、魔王の影響は消え冒険者ギルドも数は多いが通常の魔獣になった。と聞いている。本当に魔王を討伐したのだなマリエール。討伐のことを聞かせてくれ。」
マリエールは資料を側近に渡した。
「100年も討伐出来なかった魔王を討伐することは並みたいていでないと予想しました。私は拠点を作りそこで農作物を作り、魔獣を狩りながら自分と仲間を成長させながら魔王の孤立化を図りました。魔王城を攻撃して魔王を地下に追いやりました。1年半掛けて勝てる状況を作りました。準備を整え地下に突入しました。待っていたのは土下座した魔王でした。魔王と従魔契約を結びました。ここに居るのが魔王です。」
部屋の中は騒然とした。叫び出すもの逃げ出すもの。マリエールは魔王と魔人達を亜空間に収納した。
場が少し落ち着いた。国王は尋ねる。
「すると、マリエール、きみは魔王を討伐したわけでは無いのだな。」
マリエールはちょっと悩んで
「戦っていないと言う意味では、討伐ではないでしょう。しかし私魔王の力も使えます。多分世界一力があると思います。正直に話して理解されないなら、私を理解してくれる人だけの世界にします。」
国王は止めもしなかった。マリエールは
「王都の皆様、私は魔王を倒したマリエールです。皆様に私に従う事を求めます。従わない人は死にます。どうしますか。」
部屋の者は殆ど消えた。不思議な事に国王は生きていた。黙って国王を見ていると。
「私は魔王を倒すものに国権を譲りたかった。だから私はきみを支持するよ。」
マリエールは国王に言った。
「それなら命令します。あなたが私に代わってこの国を治めなさい。」
マリエールは魔人を呼び出して王都で余剰になっているものを収納するように命じた。各領都でも同じように、私に従うかどうかの問いかけをした。冒険者と拠点作りの者を余剰の回収に向かわせた。最後に国中にその問い掛けをした。国民の半数程度がアイテムボックスに収納された。
王都でも領都でも大手の商会が機能しなくなる状態だ。マリエールと仲間達は国中の流通を担った。国も領も大変だが国民に食料が届かない事は避けなればならない。マリエールに従うと誓った人達だ。マリエールは救うと決めた。
国民全体に魔法を掛けて、特に流通に支障がでた。マリエールと仲間達は、人々が困らないように取り組んだ。