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The HIKIKOMORI→面白い奴

 僕は恭介、高校生をやって2年がもう経つ。

生きているが、刺激がない…


いや、自分では分かってる。なにもしない自分がいけないのだと


 そして、今日…決めた。僕は面白い奴になるのだと。

学校のみんなから三年になってデビューしたと言われたっていい。


こんな、家でYouTubeを見て、笑っているようじゃ駄目なんだ。

かと言って、何をすればいいのかもわからない。


よし、まずはコメディでもみるかぁ…

……僕、まずは外にでよう。


その後、僕は友達の春樹の家に行った。

春樹というのは、小学校時代の友達で僕とはまったく逆の性格

友達は多く、外交的で俺は結構尊敬している。


「おぉ、恭介きたか」

「お邪魔します。」


「珍しいなぁ、お前が外にでるなんて」

なんか僕がThe HIKIKOMORIみたいな言い方だな…

まぁそうかもしれないけど


「まぁな、なぁ春樹」

「ん?なんだよ」


「僕、面白い奴になりたいんだ」

「え?面白い奴?その発言が面白いけどな」


「笑うなよ、こっちはマジだぞ」

「あぁ、ゴメンゴメン、じゃあ俺とお笑いでもやるか?」


お笑い…僕にはその言葉がピンと来なかった。

「お笑いって?」

「三年の1学期に学園祭があるだろ、それで公演でもやるか?って」


正直そんな恥ずかしいことは、やりたくない。

でも、そうでもしないと僕は変われない。やるしか選択は残っていなかった。


「それやる!春樹」

「そうかぁ、やるか~ってお前マジか?」

「あぁ、本気と書いてマジだ」


もう、成り行きにまかせるしかない。


「分かった。でもいきなりなんで?もしかして、お前桜井さんのこと好きだから。」


桜井さんというのは、俺の好きな人、クラスでは人気のほうだ。

その人が、自己紹介のとき質問されて、こう言ったのを覚えている。

「桜井さんは、どういうタイプが好みですか?」

「私…カッコイイとかじゃなくて、面白いひとがいいなぁ」


「それも…なくはない」

僕は思った。桜井さんに振り向いて欲しいと。


「そうか、なら協力するぜ」

「春樹、ありがとう」

不安はあるが、やるしかなかった。


そして、僕たちの高校生最期の思い出作りが始まった。


「じゃあ恭介、練習だ面白いことをいってくれ」

「いきなり!!、『人の心』掛けまして、『そうめん』と説きますその心はどちらも流されやすいのです」

決まったぜ。


「っておい、それはお笑いではできないぞ」

「冗談冗談」

何!?そうかコメディじゃないとうけないのか…


正直、お笑いとかみないからあんま、わからないんだよな~

ってこのままで僕たち大丈夫なのか?


「春樹、どういう風にやるの?」

「たとえば、関西風にツッコンでみます?」

「おう、やってみてくれ」

「なん・でや・ねん」


僕はオモイッキリ胸をたたかれた。

「いてぇよ」

「ごめん恭介、愛のムチや」


 こいつ、ストレスぶつけてきやがったぁ。しかも関西弁込みだし…

「まぁ今日はこの辺にしといたる、明日またきぃや」

「なんで関西弁なんだよ」


僕は、一発胸にツッコンでやった。

「やりかえしたな」

やばい、ストレス発散だぁ、やるならツッコミがいいなぁ。

「一発は一発です」

すこし、この台詞パクリだけどいっか…


 そんなこんなで、お笑いの幕開けだが、桜井さんへの道は、遠そうだ…

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