お題『創作』
『小説幻想』
「漫画家になりたいんです」と友人が言うと、「でも漫画ばかり読んでちゃだめだぞ」と先生が言った。
「ユーチューバーになりたいんです」と別の友人が言うと、「でも動画ばかり観ちゃだめだぞ」と先生が言った。
「小説家になりたいんです」と僕が言うと、「もっと読め。最低でも千冊」と先生が言った。
『表現の違い』
「テンプレなんて駄目だ」
「そうか?」
「独創性に欠ける」
「ふむ」
「トラックに轢かれて異世界行ったり、スキルもらったり」
「うーん……」
「嘆かわしい」
「でもお前の作品、病院で偶然出会ったクラスメートが余命半年とか、大富豪に招かれた孤島の館で連続殺人とか、じゃないか」
「あれは様式美だ!」
『小説道場』
『小説道場』なるアプリを見つけた。
筆を折る覚悟はあるか、が宣伝文句だ。
小説のデータを送ると、あらゆる面から辛辣な意見が届くらしい。試しに作品を送ると、長文の酷評が届き、思わず泣きそうになる。
なんでこんな酷いこと。
自分の作品だったら、筆を折るところだった。
私はその酷評を友人に送る。
『最終話予想』
「一話を読むだけで、最終話がどうなるか分かる」と豪語するひとがいた。
実際にその的中率は高いらしく、創作界隈ではちょっと話題になっている。
僕もいま小説投稿サイトで連載している小説がどうなるか、読んでもらうことにした。
彼の最終話予想を聞いて、よし、と僕は思った。
そのアイディア貰った。




