表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/19

お題『恋文』

『書き直されたラブレター』


「読んでください」とクラスの女子にラブレターを渡した。

「誤字が多い。書き直し」と言われた。

 書き直して渡すと、

「字が汚い。書き直し」と言われた。

 書き直して渡すと、

「そもそも相手の名前がない。書き直し」と言われた。

 彼女の名前を書いて渡すと、

「えっ、私あてだったの」と顔を真っ赤にした。



『ラブレターの束を見つけて』


 私の恋人は昔から大変モテた。

 彼の家に行った時、偶然ラブレターの束を見つけた。

「捨てられなくて」と笑う顔を見ながら、すこし嫉妬してしまう。

「すごい量だね」ラブレターを書いたことのない私は、その想いの強さに圧倒されてしまう。

「私の家には一通しかないよ」と言うと、彼が耳を赤くしていた。



『渡された手紙は』


 僕の親友に、稀に見るイケメンがいる。

 友達だから、という理由で、僕のところに、「ラブレターを渡して」とお願いに来る女子は多い。

 きょうも真っ赤な顔の後輩の女子に呼び止められ、「あの、これ」と手紙を渡された。

 いつものように気軽に受け取って、何気なく裏面を見ると、僕の名前が書かれている。



『女子校とラブレター』


 俺は女子校の教師だ。

 ある日、職員室の俺の机に、ラブレターが入っていた。

 差出人の名前は書いてない。

 生徒相手だ。断らなければ。だけどやはり嬉しさはある。

 待ち合わせ場所の屋上に行くと、そこには校長先生がいた。

「来たか」外見上は女子高生よりも幼く見える校長先生が、ぽっとほおを赤く染めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ