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何でも屋5  作者: 風雷
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何でも屋5 外伝1 ルネリッサ・へルート

 ルネリッサが私の部隊に来たのは、私が部隊の一つを任されるようになってから少し経ってからでした。そして、私の部隊の増員は、彼女の加入が最後でした。

 私の部隊は、少年や少女といった子供の兵士が他の部隊より多く彼女も例にもれず子供でした。

 あの時の私は、この子達をどうやって生かして帰るか、その事ばかり考えていましたが、彼女の得意な事が狙撃で、まだ前線に出る味方よりも守りやすいので、少し安心したのを覚えています。それでも、気を張らないといけないのには変わりはありませんがね。

 部隊に入りたての彼女は、緊張をしていて規律を守るお堅い軍人という印象でした。

 ですが、皆と時を過ごしていく内に緊張がほぐれていき本来の彼女の姿を見せてくれるようになっていきました。

 打ち解けた後は、よく笑顔を見るようになりましたね。特にイルダとは仲良くしていたと思います。数少ない女の子同士でしたし、イルダの事を姉の様に慕っているように見えました。

 戦場では、狙撃手として良く働いてくれました。最初の頃は、機械のように敵だから殺すと言った感じで引き金を引いていたようです。皆と打ち解けてからは、仲間を助けるために敵は殺すと、変わっていったと思います。彼女に助けられた仲間は沢山いたはずです。勿論、私もその一人です。

 ……本当は、私の愚かな行為に付き合わせたくは無かったのですが、私に付いて行くと言ってくれました。それは、私と見てきた世界しか知らないから、新しい世界を見るのを恐れていたのかもしれません。

 ですけど、付いて来てくれると聞いた時は素直に嬉しかったです。

 ありがとう。こんなにも弱い、私の傍にいてくれて……。

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