教育的昔話
昔々、あるところにおじいさんとおばあさん、おじいさんの弟、おばあさんの姉夫婦、おじいさんとおばあさんの長男夫婦、おじいさんとおばあさんの次男夫婦、おじいさんとおばあさんの三男夫婦、おじいさんとおばあさんの長女夫婦、長男夫婦の長女夫婦、次男夫婦の長男、次男夫婦の次男、次男夫婦の三つ子の長女・次女・三女、三男夫婦の双子の長男・長女、三男夫婦の次女夫婦が住んでおりました。
問1.この家には全部で何人住んでいますか?
ある日、おじいさん、おじいさんとおばあさんの長男、おじいさんとおばあさんの次男の嫁は山へ竹を取りに、おばあさん、おじいさんとおばあさんの三男夫婦は川へ亀を探しに、おじいさんとおばあさんの次男の長男、おじいさんとおばあさんの三男の双子の長男・長女は野原に空いた穴へおむすびを届けに出かけました。
問2.このとき、家には何人残っていますか?
さらにしばらくして、女性だけを攫う恐ろしい人喰い鬼が彼らの家を襲いました。
問3.鬼が去ったあと、家には何人残っていますか?
【答え】
問1.0人
問2.0人
問3.0人
【解説】
家には十年以上前から誰一人として住んでいませんでした。そこにいたのはネズミの大家族。人喰い鬼は獲物が見つからず、しょんぼりして帰りましたとさ。めでたし、めでたし。
【教訓】
思い込みに気を付けましょう。