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バカで嫌われ者の俺は、異世界でロケット花火を喰らいました。

「いらっしゃいませ〜」




「おう、悪りぃんだけどよ?」




 街に着いた俺は、早速キャバクラっぽい店を見つけて店員らしきネーチャンに声をかける。




「ダチと一緒なんだけどよ?」




「あぁはい、何名さまですか?」




「いやぁ、2人なんだけどよ?」




「2名さまなら今から大丈夫ですよー」




「そっか、悪りぃな? あと、俺のダチ、4mくれーあんだけどよ? あと、犬なんだよな」




「……は?」




 ネーチャンが首を傾げると同時に、店の外がざわつき始める。




「ケ、ケルベロスだー!」




 ケーちゃんをフルネームで呼ぶ声が聞こえたので外に出てみると、沢山の人間がケーちゃんを見て走って逃げ出している。




 ……ったく失礼なヤローどもだな。




 確かにケーちゃん見た目はちっと怖ぇけどよ? すっげぇいい奴なんだぜ?




「おいおいテメェらよぉ、ケーちゃんはこう見えてもだな……」




 わーわーと喚き散らす連中に声をかけるも、奴らは怯えるばかり。




「ケーちゃん、悪りぃな?」




「主人よ、気にするでない。人の子風情が我を見たならこれが正常な反応なのだ」




 そう強がるケーちゃんの背中はどこか寂しそうに見える。




「……ま、ケーちゃんよぉ」




 ここで謝り過ぎんなぁダチとして失格だ。いくら犬とはいえケーちゃんにも野郎のプライドってもんがある。そうだろ?




「ここじゃ何だし、酒買って浜辺でも行って飲もうぜ?」




 そう言うとケーちゃんはため息をついてから言う。




「……それも、いいかも知れ……」




 ぴゅ〜、……ドン!




 その時、哀愁を漂わせてカッコつけるケーちゃんの横顔になんかロケット花火みたいなものが直撃する。




「誰だ! 何しやがる!」

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