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第51話 最近自分の無力さに気付き始めた俺は、またもや仲間の暴走を傍観しました。

「ふん、まぁいい。マルソウ王国国王フルメッキよ、お主のことは既に調べてある」


 ケーちゃんはニヤリと笑ってそう言い放つ。


 ……やっぱどー見ても悪役だよな。


「……なんなのだお前は!」


「フルメッキ国王、ここ2年間での不倫28回、詳細は既に調べてある」


 ……ケーちゃん探偵かよ。いや、それ使って脅そうってんだからどっちかってーとヤクザか。


「だからなんだというのだ?」


 しかし、国王も負けじと胸を張り堂々と答える。さすがその辺りは腐っても王様なのか、本当に何も後ろめたいことはないように思える。……木村のかーちゃんより怖い嫁に浮気バレるのが怖くないのかよ。


「ふん、ならば見せてやろう、状・況・再現波ポータブル!」


 ケーちゃんの眼球から出たピーっとした光にはどこかの宿が映る。


 なるほど、その場所じゃない所の状況を映せるからポータブルと、……どうでもいいな別に。


「ねぇ〜、お姉ぇたま〜」


「こ、国王、……いけません」


 ベッドの上には半裸の女性(金髪巨乳)と猫撫で声のオッサン(国王)の2人。


「……うわぁ」


 ピコン!


【うわぁ(´Д` )】


 ーーそしてしばらく地獄のような映像は続き。


「……もっとよく見て欲しいのだ、……そしてもっともっと、ぼくちんのヘビーランスを弄んで欲しいのだ!」


「……全く、国王は欲しがりさんですね♡ そんな腐りかけの干し芋をヘビーランスなんて言えますね? ……このこのっ!」


「……はぅっ!」


 ーーブツッ。


「…………うわぁ」


【……ワンちゃん流石に最低です(*`へ´*) 乙女になんつーモンを見せるんですか\\\٩(๑`^´๑)۶////】



 ……それにしても、これは今までで1番エグいな。


 不倫がバレるだけでなく、こんな恥ずかしい性癖まで暴露されちゃあさぞ……なんだと?


「だからどうしたというのだ?」


 これは可哀想なことになってるなと、遠慮がちに王様の方を見るとなんのことはない。


 腰に手を当ててそれはそれほ堂々と言い放っている。


「……な、ん、だと?」


 これには流石のケーちゃんもあっけに取られ、口を3つとも半開きにしながら掠れた声で呟く。


「い、いや待て、……お主わかっているのか? 我秘技『状況再現波ポータブル』を使えばこの映像を何処でも映写することが出来るのだぞ? なんならこれを王妃の前で使っても……」


「ふん、そんなもの妻にはもうとっくにバレているのだ! そのせいで3ヶ月ベッドで寝て過ごしたのだ!」


 フォーン。


 心底馬鹿馬鹿しそうに吐き捨てるオッサンを見て思う。


 ……こいつ、イカれてやがる。


 少なくとも人間にとってメチャメチャ大事な“恥”と“恐怖”って感情が欠落してやがる。


「くっ、我が秘技が通じぬとは、一体どうすれば……」


 くそっ、せっかく血を流さずに初心者ダンジョンから犬っコロどもを守れたってのによぉ。


 フォーーン。


 やっぱそんな甘いことで大事な奴らを守るなんて無理なのかよ……。


 ブォンブォン、キュキュー。


 ……んだよさっきからうるさいなぁ。


「コラー! 何やってんのよクソ親父ぃーー!!」


 声の方を見ると俺のCBX(昨日から勝手に使われてる)に乗って猛スピードでこちらに向かってくるマーシャルが見えた。


「ま、マーたん!?」

 


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