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友を信じる俺は、友達の非道な追い込みを傍観しました。

「……くっ、なんと非道な」




 孫娘を盾に脅されたジジイが、全力で顔を引き攣らせながらケーちゃんを睨みつける。




 うん、俺も非道だと思う。




 いくら憎き“初心者ダンジョン”を閉鎖させる為とはいえ、じーさんのお孫さんを盾にとって脅すってのはなぁ。




 お孫さんがどんな子かは知らねーけど、絶対にこの件に関係も責任もないし。




 ないとは思うけど、もしもケーちゃんがホントに小さい子になんかしようとしたらボコボコにしてやる!


 


「ふん、これはもはや戦いなのだ。魔物を食い物にして事業を営むお主と、その食い物の対象である魔物の我らとのな」




 言い終わりと同時にくっくっと笑うケーちゃんは、味方だという贔屓目をフルに使って見ても極悪な悪役にしか見えない。


 


 こいつマジで俺と知り合う前どんな暮らししてたんだろ? 暇が出来たら聞いてみるか。




 それにしても……。




「……ならば勝利するために使えるものは全て使うのが筋というもの」




「……なぁ、さすがにワルモノ過ぎねーか?」




【しっ、ワンちゃんに聴こえたらわたし達も消されちゃいますよ:(;゛゜'ω゜'):】




 小声でウィン子に囁くと、ウィン子は音も立てず、俺だけに見えるサイズの文字で返事してくる。




「ふむ、恐ろしいだろう。……まずはこれを見るがいい、状・況・再・現・波!」




 ケーちゃんが叫ぶと先程の位置に小さくて可愛らしい女の子が現れる。




『よぉ〜っし、がんばるぞぉ、れべるあっぷしてパパにほめてもらうー!』




 女の子(推定8歳)はナイフくらいの短刀を両手で精一杯握りしめて走り出す。




『グボわぁあ!』




『きゃっ!』




 しかし、荒々しい咆哮とともに少女は弾き飛ばされ、尻餅をついてしまう。




『グボわぁあ!!」




『いやーーーー!』





「これは昨日のここでの出来事だ。いくら管理された場所とはいえ、こんな年端もいかない少女が戦うとなればそれなりの危険も伴うだろう」




 ケーちゃんの言葉にジジイは不機嫌そうに返す。




「だからなんだというのじゃ、大体その幼な子だってちゃんとスタッフが助けているはずじゃ!」




 唾を飛ばすジジイにケーちゃんはニヤリと口元を歪ませる。




「ふっ、早とちりな男だ。続いてこれを見るがいい、状・況・再・現・波・パート2!」





 ケーちゃんが言い終わるや否やクワッと目を見開くと、ジジイの眼前にまたも映像が映し出される。




『フォッフォッフォッ、若造よ……』




 そこには象になったチン○丸出しで仁王立ちするジジイの姿。


 


 そして何故かジジイのチン○も王者の如く踏ん反り返っている。




「あれ? じーさんのアレってあんなだったっけ?」





「……ふっ、状況再現波パート2はな、再現したVTRに軽いエフェクトをかけることが出来るのだ」




 ……うーん、ケーちゃんなんか段々パソコンみてーになってきたな。冥界の番犬なのに。




「フォッフォッフォッ、どうしたというのじゃ? ワシのイチモツを立派にしてなんだというのじゃ?」




「ふん、会社を経営している割には鈍感なのだな。ならばこれでどうだ?」




 そしてケーちゃんはまた目をクワっ見開いて、




「状・況・再現波っ波っ!」




 眼球から映写機のように出た光にまたも少女が映る。




『いやーーーー!』




 少女が悲鳴を上げた瞬間、画面は切り替わり仁王立ちのジジイ。




『フォッフォッフォッ、若造よ……』




 そしてカメラがズームする様にジジイの仁王立ちしたアレがデカく映る。




 ……こ、これは。




 ピコン!




【タケシくんタケシくん、流石にキモいんですけど(*`へ´*)】




「まぁまぁ、もうちょっと見てよーぜ?」




 確かに、女の子がじじのそそり立つポコ○ンを何度も見せられるのは辛いだろう。




「…………幼女、……勃起、……孫、………………っ! ……あ、あああ」




 連続仕様に編集された映像を見てしばらく、ふと弾けるように何かに気付いたジジイは口をあんぐりと開けて固まる。




「ふん、やっと気づいたか、このどう考えても“襲われているようじょをみて元気になっている”ようにしか見えない映像をお主の孫娘に見せられたくな……」





「ダンジョン閉鎖するから許してくださいお願いします!!」




 ジジイは土下座した。

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