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戦うしか脳のない俺は、ついに老人に対し暴力に訴えかけました。

「ふん、このヨレヨレボデーなこのワシに、チン○が普通だったところで、抱かれようなんて女がこの世にいるとでも思うのか?」




「た、……確かに」




「確かには失礼じゃろうが! 喝!」




「熱っ!」




 自分で言っといて急にキレたジジイが杖から出した火の玉が頬を掠める。





 しかし、そんなんとも物悲しいことを腰に手を当てチン○丸出しのまま言うジジイ。


 


 それを少しカッコいいと思ってしまった自分が少し悔しい。




「……フン、若造の考えおることなぞ常に同じよ。目に見えているものしか判断材料にせず、見えている景色が心地よくなることのみに注力する」




「……だったらなんなんだよ?」




「……お主は今、何のために戦っておる?」




「何のためってそりゃあダチのためだよ、俺のダチがよ? 俺のダチが大事にしてる仲間が殺されねぇように、またそいつらが家に帰って笑えるように、俺ぁ戦ってんだよ」




 そう、ジジイのチン○を象にしたりしてちびっと忘れかけちゃいたけど、俺ぁ今、とても大事なことをやっている。




 俺がミスれば罪のない犬っコロどもが血を流すことになる。




 いや、もはや犬っコロだけじゃねぇんだ。




 ゴブリンの奴らはヤンチャだけど可愛げがあっていい奴らだし、スライムの連中はオタク入っててマニアな話ばっかするけど面白ぇ奴らだ。




 好きんなったこいつらを、俺ぁ誰一人として殺させた……。




「ならば今すぐ、そんなことは辞めるのじゃな」




「何だと?」




「お主、我が社と魔物の間の、“初心者ダンジョン”に関する契約は知っておるか?」




「……おう」




 初心者ダンジョンの魔物に課した条件。そう、“初心者ダンジョン”に魔物を差し出さなければ魔物は皆殺し。




「ならばわかるな? お主のやってることは逆に仲間を苦しめる行為。お主が勝てば勝つほど仲間が沢山の血を流すのじゃ」




 ジジイはニヤリと口元を釣り上げながら言う。


 確かに、俺が今やってんことは独りよがりのオナニー活動なのかもしれねぇ。


 どうすりゃいいのか、俺のやったことの結果が最終的にどうなんなおかなんて、未だにわかりゃしねぇ。


 けど・・・…。


 


 それを俺は思い切り睨み返してやる。




「……そうだな」




 そうだった、俺ぁ温いこと言ってられる立場なんかじゃあなかったんだ。




 チン○を象にするくれーのことで敵を許してやってなんとかなるような状況じゃねーんだ。




 傷つけるのがヤだから、傷ついてるとこ見るのがヤだから、なんて甘ぇこと言って立ち往生してちゃあ、またあん時みてぇに……。




「……フォッフォッ、お主は本当にバカじゃのう」




 俺が掌に集めた魔力を見て、ジジイは一際小馬鹿にしたように笑う。




「……悪く思うなよ?」




 俺が今、創造しているのはチン○なんかとは関係のない、シンプルな暴力の魔法。




 発射された小球が体内に突き刺さると、それは破裂し、大量の打撃と斬撃が内から外へ、ただ広がっていく。




 そんな、“壊れる”をひたすら強く念じながら右の掌の上の球にひたすら魔力を込めていく。




「……なんじゃと? ま、まだ魔力が……」




 ……はぁ、やだなぁ。




 これくらったらこのジジイ死ぬんだろな? それも酷い死に方するんだろな。




 んで俺ぁ残りの人生無期懲役でムショ暮らし……か。




 俺がバカだから、こんな方法しか思いつかないのかな。




「ちょ、ちょっと待て! ワ、ワシが悪かった! 金を出そう! 魔物も殺さない! だ、だか


ちぃとばかり落ち着いて……」




 簡単に謝る奴ほど信じちゃいけねぇ。




 命乞いをするジジイの姿に心が揺れるが、辞めるワケにゃいかない。




 俺がお人好しコイたせいであいつらを死なせちまうワケにゃいかねー。




「……うぉおお!」




「うわっ!」




 サヨナラ、普通の人生……。




「メタル・クラッカー!」




 俺が右手を前に突き出すと、光の球は真っ直ぐに力強く、ジジイに向かう。




「う、うわぁああぁ!!」

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