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相変わらずロクデナシな俺は、頑張ってる所を女に見られて白い目で見られました。

「はいはーい! じゃあお前ら力9999でぶん殴られたくなかったらあっちで座って大人しくしとけ?」




 俺は拳を振り上げたながら金持ちそうな中年夫婦を部屋の隅っこに座らせる。




 ……ふむ、魔物を殺しに来た“客”を脅して一週間。


 


 俺のステータスを見せるという“脅し”はよほど効いているようで、ここ、初心者ダンジョンにはまだ一度もポリも運営会社の社員も乗り込んでは来ていない。




 ……よし、いい調子だ。




 俺がずっとここにいなきゃなんねーのは難点だけど、俺がこーしてる限り魔物は死なねーし、これを続けてりゃ客はだんだん来なくなり、ここを運営する会社は潰れるだろう。




 こないだ読んだヤクザ漫画で、ヤクザがみかじめ料払わなかったバーに今の俺と似たような事やりまくって店潰れてたから間違いない。




 ……ま、ヤクザみたいなやってる自覚はあるけど、こんなヤクザでもやらねーような残酷な商売してる奴ら相手ならまぁ別にいいだろ。




 ガチャリ。




 ……ふむ、また客かよ?




 俺はゴブリンの棍棒を金属バットよろしく肩に乗っけて入り口まで歩く。




「ちわーす! レベル1モンスターでぇーす!」




 入ってきた若い女に思いっきり凄んでやる。




 女相手に凄むのはなんともカッコ悪いけど、目的のためならしかたな……。




「……タケシくん?」




 ……あ、こいつ。




「シビコじゃねーか!」




 扉から“初心者ダンジョン”に入ってきたのは“元”クラスメイトの女。




 魔物に酷いことをする担任“エバハン”にムカついたとはいえ、ブチ切れてそのままバックれた学校のクラスメイトとかマジ気まずいだろ。




 もしもこいつが実は俺に惚れてて突如学校を去った俺の事を心配して眠れない夜を過ごしてい……。




「……ふーん、あくまでも私達に敵対するって言うんだね?」




 ……るワケねーな、なんだこの目は、ゴキブリ見る時だってもうちょい愛あんだろ。




 それよりも。





「敵対ってなんだよ?」




「だってぇ、……アレでしょ? どうせ『俺は魔物を助けるんだー!』とか意味わかんないこと言って、そんで『魔物をいじめる奴ぁぶっ飛ばしてやんぜ!』とか言って張り切ってる感じなんでしょ?」





 え? こいつもしかして……。




「エスパー?」




「いやいやわかるから! フツーわかるから! あんだけ派手にエバハン先生と喧嘩しちゃってからに」




 俺はタケシ・ムトー、ロクデナシの社会不適合者だ。




 人から白い目で見られるのは慣れている。




 けれど、……女にそその視線向けられんのって、なんでこんなにヤなんだろな?


 

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