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昔からバカにされまくりの俺は、子犬に称賛されて有頂天になりました。

「……ってなワケでよ? 俺の天才的な作戦でこの一週間死者は0人、だからオメーらも安心しろよ?」




 初心者ダンジョンの草原の奥の方、俺はさっき無理矢理連れてこられてきたガルム族の犬っコロ3匹を集めた。




 洞穴の中で怯えるガルム族の1番ちっこい犬の頭を撫でながら努めて優しく、俺がこの一週間いかにしてクソみてーな奴らを追っ払ったのかについて聞かせてやる。




 べ、別に自慢してるワケじゃねーからな?




「け、けどぉ……」




 しかし、得意げに話す俺を見ても、子犬達は不安そうなまんま。




 ま、テメェの命がかかってんだ。そう簡単にはいかないか。




 俺はすーっと息をすいこむと、先ほどより声を張って更に力強く言う。





「いいかテメー? 俺ぁ強ぇんだよ? イザとなったらこんなタチの悪い商売やってん小悪党だけじゃなく、ポリが来ようが軍が来ようが俺がブッチめてやる! ……だからよ?」




 言いながら子犬の頭をポンポンと撫でるもまだ全然怯えてる。




 ……っかしいな、こういう時ってのは自信満々な奴に堂々と「大丈夫だー」って言われんのが1番安心すんだけどな?




 うーん、俺ってそんなに頼りねぇかな?




 ……ならばあれか。




 「おい! ウィン子! いるんだろ? あれ出せよ?」





 ピコン!


 


【偉そーに(*`へ´*) ま、いいですけどね!】




 先程のボーイ達のレベル隠蔽を済ませ帰ってきたところであろうウィン子がパッと現れる。




 ピコン!





【タケシ・ムトー】


レベル:1


力:9999


体力:9999


素早さ:9999


知力:1


精神:9999


運:0


性欲:99999


AP:10000


スキル:速攻治癒・摩天楼・武具マスター・収納ボックス・魔法マスター・スケベ(・←が乳首に見えるらしい)・バカ(女の子にすぐ騙されそう)・ストーカー予備軍(ちょっと気を許しただけですぐ彼氏気取りになる)




 ナイスナイス、こう言う時はチューショー的なアレじゃなくて、目に見えた数字とかを見せた方が説得力あるって昔近所のオッチャンが言って……、いやいやこいつ、更に俺へのディスりを増やしてやがる!




 ……けど今は。




「な? お、……俺、ほんとに強ぇだろ?」




 ま、……まぁいい、んな事でイチイチ怒ってたら頼りない奴だと思われちまう。




 俺はムカつきを押し殺し、無理矢理引きつった笑顔を貼り付ける。




「うわぁ……」




 そんな俺に三匹の犬達は感嘆と尊敬(多分)の眼差しを向けてくる。




「ふふん、すごいだろう!」




「すっげぇや! ねぇねぇ、だったら、シャチョーも番人もやっつけられる?」




「おうおう任さんかい! 俺ぁ社会不適合者ってやつなんだ、中学ん時センセに言われたからよ? 社会不適合者ってなぁな? シャチョーだろうがなんだろーが、サラリーマンにゃあ負けやしねーんだ!」




 俺が力強く宣言すると、犬達は「わーっ!」と歓声をあげる。




 ……なんだろう? すっげぇ気持ちーんだけど。



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