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拳でしか語れない俺は、また別の犬とタイマン張って友情を深めました。

「グルルルア! 人間! 殺す!」




 ガル太郎が喋り出してから小一時間。




 俺の目の前には赤くてでっかい(10mくらいありそう)犬っコロが怒涛の勢いで俺にブチキレている。




「……ガル太郎よぉ?」




 俺はガル太郎に向かって思いっきりジト目を向けてやる。




 そもそも全てはこいつのせいだ。




『行くとこないならウチの村来るといいっすよ!』




 なんて言うんだ。




 そりゃ行くだろ? 入学したばっかの学校の先生に喧嘩売っちまって、そのままカッコつけてバックれてる俺に行くアテなんてないのだ。




 そんな時に新しく出来たダチがよ? 『ウチ来いよ?』なんて言ってくれりゃあ着いてっちまうに決まってる。




 そんでついてみりゃあなんのこたぁねぇ。




『大丈夫っすよー、皆いい奴っすから!』




 なんて言うから信じてたのによ?




 着くなり赤い犬の群れに囲まれて? 




 グルルルうっせぇから?




 喋れるようにしてやったら?




『……人間がぁ、こんな所まで来て覚悟はできているのだろうな?』とか言われて?




 なんかムカついてきたから?




 ちょいとぶん殴ってやったら? 




 親玉出てきて?




 なんかブチ切れてる?




 みたいな?




 ……失礼、あまりにムカついてちょいと取り乱しちまったようだ。




 とにかく今、自分で言ってても意味わかんねーが、俺は犬の村の親玉に喧嘩を売られている。




 さて、俺のくだらねぇ話をずっと聞いてくれてる優しいアンタにいつまでも愚痴ってたってしょーがねぇ。




 俺は親玉に向き直るとなるべくでっかい声で言ってやる。




「コラァ! さっきからなんべんも言ってんだろーが! 俺ぁダチのガル太郎に着いてきただけだっつってんだろ!」




「……あ、アニキぃ」




 不安そうに縮こまるガル太郎を親分は一瞥すると、興味なさそうにこちらに向き直る。




 そして親玉は鼻をふんと鳴らす(イキってる感じがしてムカつく)動作の後、偉そうに語り出す。




「ふん、そんな人間に尻尾を振るような輩はもう仲間でもなんでもないわ! 貴様もろともこのまま闇に葬りさっグボァ!」




 ……しまった、あまりの鬱陶しさにとりあえずぶん殴っちまった。




「テメェ! それでも親玉かよ!」




「……な、んだと?」




「テメェはぁ! テメェの子分がちっとヘタ打ったくれーで殺しちまうのかよ? 都合のいい時だけ偉そうにしてんだけなんか?」  




「お、お前に何がわかグボっ!!」




「テメェみてーな奴がぁ! アタマぁ張ってんからぁ! アホな奴がくだらねぇ価値観に振り回されて、傷つけられてよぉウボァっ!」




 いってー、親玉の野郎、鼻先使ってアッパーかましやがった!




「うるさいうるさい! お前のような小童に! ワシの苦労がわかるものか! 都合のいい時だけ頼られて! ワシが疲れても見て見ぬフリでぇグボァヴァっ!」




 そして俺たちは、お互いがぶっ倒れるまで殴り合った。




……ピコン!




【ガルム・ゴッドファーザー】


レベル:100


力:1000


体力:1000


素早さ:1000


知力:20


精神:20


運:1


スキル:スクリューアッパー・ファングダイナミック・フリスビーキャッチ・テールストークインマイセルフ





 ピコン!




【忘れてた(´∀`*)】

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