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ハートの熱い俺は、ブタの親玉の話もちゃんと聞いてあげました。

「ふん、何事かと思って来てみれば、人間風情が暴れているだけか」




 ありのままを話そう。今、俺の目の前にはでっけぇ豚、10m以上、下手すりゃガンダ○くれーあんじゃねーかって豚が仁王立ちしている。




 豚(巨大)は偉そうにふんぞり返って俺を見下ろしてくる。




「おう、テメーがここの頭かよ?」




 俺の声に豚ヤロー2号はギョロリと振り返る。でっかいくせに素早い動きにちょっとびっくりする。けど、別にビビってんわけじゃねーから勘違いすんなよな?




「頭? とは何のことかは知らぬが、我はここ、レッドシグナル神殿の長、オーク・キングダムだ」




 ピコン!




【オーク・キングダム】


レベル:100


力:25000


体力:35000


素早さ:1500


知力:120


精神:222


運:15000


スキル:加速連撃・過食強化・石の家作り




「へっ、なら話が早ぇや! サタンデイ村のアホどもから飯パクんのやめろよ!」




 俺がビシッと言ってやるも、巨大な豚は頬をぽりぽりとかくとこんなことを言いやがる。




「はて? なんだその江戸っ子くさい悪魔の村は?」




「は? テメェ、自分がカツアゲカマしてん村の名前くれー覚え……」 




 言ってる途中でケーちゃんにポンポンと肩を叩かれる。




「……主人よ、サタデナイ村だ」




「……覚えてねぇことくらいはまぁあんだろーよ! けどテメー、サタデナイ村の奴らだって困ってんだぞ? サタデナイ村の奴らだってよぉ!」




「……ここぞとばかりに2回言いおって。それを言うのならば、我らだって困っているのだ」




「んだと? テメーどういう意味だ? まさかテメーいきなりバカに絡まれて困ったってんじゃねーべな? それは自業自得だからよ」




「実は我はら、神殿にある食料をサタデナイ村の連中に奪われていたのだ。今回のこれはそれを取り返しただけ……」





「嘘ついてんじゃねーよ! んなでっけぇ図体してよ」





「おぬし、……もしや、我のすがたが醜いせいで我の言うことを信じないと?」




 言いながら豚ヤローはその場に跪くと、頭を抱え出す。




「……、なんだよ」




「……いつもそうだ。我は姿が醜いからいつも悪者にされる」




「サタデナイ村の奴らだってそう。どうせ誰も我の言うことになどれ耳を貸さないだろうと高を括り、お主に食料を奪わせようとしたのだろう」




「て、適当なこと言ってんじゃ……」




 あれ? 俺、間違えてたのか?




「……いいんだ、いつもそうだったからな。我の見た目はただそこに存在するだけで人に嫌悪感を与える。誰もわかってなどくれはしないのだ」




 ……あれ? 俺、とてつもなく悪りぃことしてねーか?




「け、ケーちゃん、ど、どどどどうしよ?」




 慌てふためいてキョドる俺を見てケーちゃんは小さく頷いてくれる。




「ふむ、しかたない、なんとかしてやろう」




 そう言うと、ケーちゃんはその目(真ん中の頭の)をクワッと見開くとさけぶ。




「状況再現波!」




 叫ぶと同時に目からなんか明るいビームみたいのが出る。




 


 か、……かっこ悪りぃ。



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