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#7_ヴァイス様〜冒険者になってみない?

ひっさしぶりの投稿だ〜!

あ、本編どうぞー

 俺が書斎でテーブルの椅子に座りながら本を読んでいると、書斎内に足音が響く。その足音は俺に近づいて来ていて、俺の隣で止まると、知っている声が聞こえて来た。


「ヴァイス様〜冒険者になってみない?」


 聞こえて来たのは、シルナの声だった。

 俺は本からシルナに視線を移し、言葉を発する。


「冒険者……?」

「うん、冒険者」

「それってどう言うの?」

「簡単に言うと、戦闘したり、採集したり、探索したりとかしてお金稼いで生活してる人」

「なるほど……で、冒険者になってみないかと勧めた理由とかってある?」

「あるよ〜。ヴァイス様、宴から帰って来た後ずっと書斎に篭りっぱなしで動いてないから、体が鈍らないようにと思って」


 確かに、ずっと本読んでたなぁ。


「理由は分かったけど……冒険者って、吸血鬼がなれるものなの?」

「なれるよ。吸血鬼の見た目はほとんど人間と一緒だから、普通の人間には見分けはつかないと思う。実際、吸血鬼である事は隠して冒険者をしてる吸血鬼もいるよ」

「なら……なってみようかな」


 楽しそうだし。

 俺がそう言うと、


「ホント!?やったぁっ!」


 嬉しそうにピョンピョンと飛び跳ねながら、シルナがそう言った。

 ……これ、シルナが冒険者やってみたいだけじゃ……?

 俺の言葉に凄く嬉しそうにしているシルナを見てそんな考えが浮かんだが、それでも良いかなと思った。だって、俺もなってみたいし。


「……で、冒険者になるにはどうすればいいの?」


 俺がそう聞くと、シルナは飛び跳ねるのをやめて、少し申し訳なさそうな顔と声色で言った。


「人間の町にある冒険者ギルドで、冒険者登録をするって事以外は詳しく知らない〜」

「そっか。じゃあとりあえず人間の町に行けばいいんだね」


 俺はそう優しく言って、シルナの頭を撫でる。

 ……シルナの暗い顔なんて、俺は見たくないから。


「うん!」


 頭を撫でた影響なのか、シルナはパッと顔を明るくして元気よくそう言った。


「それで……どこの人間の町に行くの?」

「僕が知ってるとこだと、この屋敷がある森から西に人間の町があったはずだよ〜」

「じゃあ、そこに行こっか。町の名前とかって分かる?」

「うーん、確かトレヴィアって言ったかなぁ」

「分かった」

「決まりだね〜。じゃあ、町近くの森の中に転移するから」


 俺がシルナの言葉に頷くと、俺とシルナの足元に半径三十センチぐらいの円形の幾何学的模様が描かれた魔法陣が出現した。……転移の魔法陣だ。

 出現した魔法陣が発光し始め、俺の視界が光に包まれた――


★☆★


 俺はルド。始祖様ことヴァイス=ヴァンピーア様の右腕的存在の吸血鬼です。

 俺は今、机に置かれている沢山の書類と睨めっこをしています。絶賛仕事中ですね。

 シルナは俺の双子の妹なのですが、あの子が書類仕事をすると何故かミスしかしないので、書類仕事は基本俺の仕事です。

 そんな感じで、書類と睨めっこをしていたのですが……


「……ん?屋敷の森周辺に張ってる結界を越えた生命体がいますね」


 ヴァイス様や俺らが住んでいる屋敷は、〈吸血鬼の森〉と呼ばれている木々が紅い森の中にあります。ヴァイス様はあまり人を好まない方なので、屋敷周辺の森に結界を張って、人避けをしています。そして、結界を超えた生命体がいたら俺やシルナなど、ヴァイス様が信頼している吸血鬼全員にその事が知らされます。それで、結界を超えた生命体がいると分かったわけです。

 さて……また人間が迷い込んだんでしょうか?だとしたら面倒ですね。

 そう思いながら生命体の正体を探ると、意外な人物が結界を超えていました。

 シルナとヴァイス様です。

 シルナはまだ分かるのですが、ヴァイス様が結界の外に出たのは物凄く意外です。たまーに日光浴で屋敷の外に出る事はありましたが、結界の外には、お眠りになる前も含めて数百年……いえ、もしかしたら千年以上出ていないかもしれないですね。

 恐らく、ヴァイス様はシルナに何か言われて結界の外に出たのでしょうが……結界を超えた方法は転移魔法ですか。転移魔法での移動先は……〈森林都市トレヴィア〉近くの森……。森林都市トレヴィアと言えば、冒険者の活動拠点として、確かここ百年ぐらいで有名になった都市ですね。

 そう言えば、ここ最近シルナが“冒険者”にものすごく興味を示していました。ちょくちょく俺に冒険者というのがどういう存在か、ウキウキしながら話していましたし。

 まあここ数百年くらいは、お眠りになっているヴァイス様の護衛で中々自由に外に出れていなかったですし、良しとしましょうか。

 冒険者ならば、書類仕事とは無縁でしょうし。俺とシルナはいつでも話せるので、何かあれば連絡をして来るでしょう。

 ……シルナの天然で、面倒ごとを引き寄せないかどうかだけが、不安な点ですが……。そこに関しては心配しても仕方がないですし、そろそろ書類仕事に戻りましょうかね。


 そうして思考に区切りをつけた俺は、また書類と睨めっこを始めました――

地理ちゃんとかけてたかな……?

分からなかったら書き足すので、よければ感想ください。

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