霞
霞を口にしている
どの人も口を開けそれらを美味しそうに食している
この街では、霞が食料であり、それ以外は、口にすることも出来ない
ただ、それを口にする間、人は、忘れることが出来る
幸福に浸ることが出来る
だから、それら行為は、必然であり、必要なことなのだと人は考え、熱心に霞を口に運ぶ
それらは、幸福な彼等なりの宗教だ
そのことによって
なにか大事なものが溶けていっても
それすら、幸福への足がかりだと信じて
彼等は街にしがみつこうとしている
霞を口にしている
どの人も口を開けそれらを美味しそうに食している
この街では、霞が食料であり、それ以外は、口にすることも出来ない
ただ、それを口にする間、人は、忘れることが出来る
幸福に浸ることが出来る
だから、それら行為は、必然であり、必要なことなのだと人は考え、熱心に霞を口に運ぶ
それらは、幸福な彼等なりの宗教だ
そのことによって
なにか大事なものが溶けていっても
それすら、幸福への足がかりだと信じて
彼等は街にしがみつこうとしている