1話 ココどこ⁉︎
異世界系の小説は初めて書きました。
「らんららんららーん♪」
軽快にスキップしながら秋葉原を巡っている。
これが楽しくて楽しくてならん!
と思いまくってます。
どうも!あだ名が『オタク』の
葛城 綾一
と申します。
なぜアキバにいるかって?
限定の人気声優アイドルのCDの初回生産版の特典が
彼女たちのサイン入り色紙なのだ!
これを手に入れるためだけに全力疾走した甲斐があり
今ゲットできたからスキップしているのです!
そんな俺に、運命というか、最悪というか、
そんな事態に遭遇した。
目の前にヤクザの集団に脅されているJKがいた。
するとヤクザの1人がJKに殴りかかろうとしてきた。
気づけばそのJKの前に立っていた。
その直後の記憶はない…………………
…あれ?
この匂い…このすがすがしさ…
もしかして………天国?
綾一はそっとまぶたを開けた。そこには……………
「……………………あれ⁇
俺って死んだんだよな?
なんで草原の上で寝っ転がってたんだ?
そもそもここどこ?」
1人でブツブツ持論を展開させていると、
1人のグレーのマントを着たハンサムな男が
話しかけてきた。
「あの〜、こんなところにいたらモンスターに
やられてしまいますよ?大丈夫ですか?」
この人、ハンサムだけど頭ケガしちゃったのかな?
しかもなんか太刀みたいな武器持ってるんですけど。
銃刀法違反で捕まりますよ。
そうブツブツ思ったが、ふと良案が思いついた。
「…すいません、確かにモンスターがいるのに
寝っ転がってしまいまして…でも、街への道を
うっかり間違えて、今迷子なんです…よろしかったら
街まで連れて行って頂けますか?」
そう、街までこの人に守ってもらうのだ。
こんな草原のど真ん中で人が助けを求めているのだ、
助けないという手段はないはずだ。
「…………………わかりました。ところで、貴方様は
旅の方なのですか?見ない顔でして…」
キターーーーーーー!!!!!
こんな草原のど真ん中で人生終わらせたくねぇよ!!
嬉しさをポーカーフェイスでどうにか堪えて、
「まぁ、そんなもんです。」
と冷静に答えられた。
正直、ポーカーフェイスはキツイ。
歩きながらいろいろと話を聞いてわかった事がある。
グレーのマントを着た男はティグという、
今向かっている『ワオイグ』という街に住んでいる、
やや有名なパーティーのリーダーをしているらしい。
いや知らんけど。
とりあえず、これだけは言える。
ここは俺の知ってるアキバでも日本でもない、
全くの異世界だと。
作者)死ぬか思った…………………