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魔王の夢  作者: ZERO
25/28

第25話「異世界の勇者達」

第25話「異世界の勇者達」


今日は魔法がどのように成っているのかを考える授業だ。

「じゃあみんなこっち向けー」

先生が声をかける。

「今日は違う先生が来るからなー。まぁ今日限りだけどな」

誰だろう?かっこいい人かな?可愛い人かな?と、ドキドキとワクワクしたような声が聞こえてくる。

そしてドアが開き、入って来たのは

「今日、お前らに教えるのはこの俺だ、感謝しろよ」

ゼロ様だった。

「ぜ、ゼロ様?!な、なんで?!」

「まぁ、サクラになにかあったらこの国滅ぼしかねないからな」

なんかサラッと怖いことが聞こえた気がする。

「それじゃあ授業を…」

「おい!待てよ!」

後ろから怒声が聞こえた。

「いくらなんでもこんなひ弱そうな奴に教えて貰っても意味ねーだろ!」

この人は(じん)。いつもは落ち着いているのだが、今日は違った。

「はぁ…残念だよ。このクラスは強い奴らが集められていると聞いていたのだがね」

「何いばってんだよ!この事は国王に秘密にしろと言われていたが…俺はなぁ!異世界から来た勇者なんだよ!」

「へー」

私と他のクラスの人達は驚いていたが、ゼロ様は動じない。

「へっ!これを聞いたら驚くぞ!俺のステータスは全部合わせて100万を超えているんだぞ!」

これを聞いてもゼロ様は動じなかった。

「ふん、その程度なのか。異世界の勇者とやらは」

「なにっ?」

これは勇者も予想外の反応だったようだ。

「俺は本気出せば魔力だけで110億は超えるぞ」

ゼロ様のその言葉に勇者は退く。

「エクストラスキル《威圧》」

ゼロ様の放ったものは通常の威圧とは比較にならないほどの圧だった。ここにいる全ての者が恐怖を覚えただろう。

「くっ…き、今日の所は食い下がってやるよ!」

そう言い放って自称勇者は去っていった。

だが、また1人ゼロ様に逆らうものがいた。

「やぁ!君、結構強いね!良かったら僕と戦わない?いい運動になると思うんだけど…」

この人は先程の勇者とは比べものにならないくらいの覇気を纏っていた。

「…お前…まぁ、いいだろう。スキルも試してみたいしな」




私達は訓練場に移動した。

「じゃあ行くよ!《光魔法-神の鉄槌-》」

ゼロ様に挑んだ者の上に光が集合し、巨大なハンマーができあがった。それをゼロ様に向けたのだが…

「《光魔法-神の領域-》」

ゼロ様は光の不透明な壁でそれを防いだ。

「やるねぇ、君。結構魔力込めたつもりなんだけどな」

「その程度しかできないのか。レベル10000だろ?もっと本気出せよ」

ゼロ様の口からレベル10000という単語が出てきた。

「…バレてたか」

その人はニヤリと笑って、こう言った。

「僕は所謂創造神と言うやつだよ!」

自称創造神はどうだ驚いただろう?という顔でゼロ様を見ているが…

「いや嘘だろ」

ゼロ様は信じなかった。

「酷い…(´;ω;`)」

「まぁでも、ステータスオール1000億だし、信じるしかないな」

またもや不思議な言葉が出てきた。でも触れないでおこう。

「それもバレてたかぁー」

「でも新しく作った俺のスキルがあればお前のステータスなど軽々超えれるけどな」

「へぇー」

自称創造神は信じていないようだった。

「じゃあやってみてよ」

「へいへい、分かったよ。ゴッドスキル《下剋上》」


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ゼロ

Lv1000

職業 魔王

体力 1000000 →9000000000

筋力 800000 →7200000000

敏速 500000 →4500000000

知力 900000 →8100000000

魔力 1100000 →9900000000

幸運 250000 →2250000000


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「なっ…」

ゼロ様は何もしていない。ただ立っているだけなのに圧倒されてしまいそうだった。

「き、君は一体何者なんだ?!どこでそんな力を…」

「そもそも何も努力せずに手に入れた力だと決めつけるな。それにこのままではお前より下だからな。もう1つスキルを使えばお前を超せるが、動けなくなるから辞めておこう。じゃあな。今日はこれで終いだ」

そういってゼロ様は去っていった。



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