第24話「学園内最強」
第24話「学園内最強」
「私の授業は少し特殊でね。何人でもいいから私にかかって来な。それを見てこれからやる授業を決める」
先生がそんな話をしていると、1人の生徒が立ち上がった。
「あのなぁ、せんせーよぉ!俺達は全ステータス50万超えてるんだぜ?そんな奴らにせんせーが勝てるんですかねぇー?」
周りの生徒達はみんなクスクス笑っている。どうやらこの先生は舐められているようだ。ここは私がどうにかするか?と思っていると、
「では訓練場へ行こうか。そこで私の強さを証明してあげよう」
そうして私達は訓練場へ向かった。
「…では、先程私を侮辱した生徒達よ、かかって来なさい」
「よし行くぞ!ボコボコにしてやろうぜ!」
「「「おおーーーー!!!」」」
そして生徒の中の1人が先生に向かって殴りかかった…が、それは簡単にいなされ気絶させられていた。
「なっ……!」
「どうした?ボコボコにするんじゃないのか?」
先生が挑発する。
「くっ…遠距離だ!遠距離から攻めろ!」
「《炎魔法-火炎弾-》」
生徒の1人が魔法を放つが、それは避けられ生徒のほとんどが気絶し、残りは始めに仕切っていた男のみとなった。
すると先生が私に話しかけてきた。
「…君は私とやらないのか?」
「えっと…その、私なんかが…」
「お、お前!頼むからその女を止めてくれ!」
男が私にお願いをしてくる。…仕方が無い。
「分かりました。やります」
「よし、先に来ていいぞ、勿論本気でな」
本気で来いと言われたので私は本気をだす。
「《無魔法-身体強化【全体】-》
《闇魔法-闇纏い-》 《光魔法-神々の祝福-》
…行きます。《無魔法-魔力弾-》!!」
私は魔力の30%を魔法に注ぎ込んだ。この魔法は込めた魔力に比例して威力が上がる魔法だ。
「こ、この魔法は…!」
ドカァァァァン!!
巨大な爆発音と共に後ろから声がした。
「惜しかったね。あれに当たれば私は一溜りもなかったかもね」
私はすぐに後ろに振り向く。私が残念そうな顔をしていると先生が声をかけてくれた。
「威力はすごいよ!でもスピードがもう少し欲しいかな。あとは魔法が来ると分かっているからもう少し工夫をして欲しいな。それ以外は大体上出来だよ」
良かった。私はホッと胸を撫で下ろす。
「…それじゃあこれから授業を組んでくるから今日はこれで終了だ」
生徒達はズーンといった効果音が似合いそうな顔をしていた。でも私はとても満足していた。そして私が帰ろうとすると、1人の生徒が私に話しかけてきた。
「…それにしても君の魔法は凄かったねぇ」
「あの…どちら様で…?」
知らない人だったので、私は尋ねる。
「…クラスメイトなんだけどなぁ。まぁいいや、僕はゲイルだよ。よろしく」
「あっはい。よろしくお願いします」
「あのね、僕はこの学校の情報を結構持ってるんだけど、君は学園内最強かも知れないよ」
「そうなんですか?」
「うん、まぁ僕は今日用事があるし、また明日話そうね」
そう言われたので、私は寮に帰る事にした。
私は帰ってすぐゼロ様に連絡をとる事にした。
『…どうだ?その生活は楽しいか?』
「はい!とっても!」
この魔道具はゼロ様に貰ったもので、いつでもゼロ様と会話ができる道具だ。
『僕もいるよ?』
ゼロ様と会話ができる道具だ。
「ゼロ様のおかげで楽しい生活が送れています!本当にありがとうございます!」
『まぁ、寂しいけど頑張るよ。じゃあな』
『僕は?』
「じゃあまた明日」




