第20話「魔神出撃」
第20話「魔神出撃」
「…はぁぁぁぁ、やっぱサクラの飯うめぇ」
俺はサクラの作った飯を食べながらそう呟いた。
ドガァァァァァアン!!
「…なんだ?」
「ご主人、どうやら魔神軍が、攻めてきたようだよ」
黒丸が部屋に突撃して来た。
「どんぐらい?」
「まぁ…僕の眼で見たところ、ざっと1200000はいたね」
だからなんでそんなに少ないんだよ。俺の魔法で一撃だろ。
「…はぁ、じゃあ黒丸、ポチ連れて来い。サクラはここで待ってろ。アイスはエルフ達を避難させろ」
「「「はい!!」」」
そして俺は立ち上がり、門の前に向かった。
「…遅いぞ、ポチ、黒丸」
「ごめんよ、ポチを探してて」
「我は眠いんだが…」
「うるせぇ」
「はい」
さて、これで1200000か…どんな魔法を使おうかな。
「貴様がこの城の主か!貴様を殺しに来た!我の部下を殺された恨み、ここで晴らす!」
どうやらこいつはエルフの里を襲った魔神の主のようだ。こいつも魔神らしい。さて、今からは戦闘だな。
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発動
称号
無敗の王:戦闘中全ステータス10倍
絶対的支配者:戦闘中相手の全ステータス100分の1
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「じゃあこっちから行くぞ。《炎魔法-獄炎》」
「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」
俺の魔法は魔人の半分を包み込んだ。
「ば、馬鹿な…人間にこのような力がある筈が…」
「ご主人、僕も殺るね。《時空魔法-次元斬》」
黒丸の放った魔法は魔人を次々と斬り裂いていった。
「仕方が無い…我もやるか。《雷風融合魔法-竜巻》
ポチの魔法は魔人を取り込み巨大な竜巻を生み出した。
「「「ぐぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」」
「そ、そんな…」
俺達の魔法は総大将の魔神以外の魔人を全て殺し尽くした。
「じゃあな、自称魔神さん」
グサッ
「ぐふっ……!」
俺は手刀で魔神に留めを刺した。抵抗しなかったのは俺達の圧倒的な力に対抗するだけの力を持っていなかったのだろう。
「はぁ…今の魔族はこの程度か」
「ご主人、こいつら弱いよ、あんまり楽しくない」
「我も力の半分も使わなかったぞ」
あっ、多分俺の称号の効果だな。すまん。




