第10話「30秒クッキング」
第10話「30秒クッキング」
「30秒クッキングの時間がやって参りました。ご主人、今日はどんなものを作るんですか?」
「今日は国を作ろうと思います」
「え?30秒で国を?!」
「そうです。まず創造魔法を使える者を用意します。今回は俺が使います」
俺は何も無い所に手を伸ばし、
「創造魔法-壁-」
その瞬間大きな壁が俺らを囲んだ。
「す、凄いですね。でもご主人、門はどこですか?」
「門は今から作ります。まず適当な壁に穴を空けます」
ドゴォォォォォン
「………」
「その後は創造魔法で門を作るだけです」
俺は門を作った。
「これでどうだ?」
「ゼロ様…こんな力があったんですね…」
「僕もここまでとは思わなかったよ…」
おい、引くなよ。
「とりあえず結界も張っておくからな。侵入者は身体が燃えて2秒で灰になる」
「て、敵じゃなくて良かったですね…」
「う、うん…」
「じゃあ家を作るけどなんかリクエストあるか?」
俺は正直なんでもいいけどな。
「僕は広ければいいかなぁ」
「わ、私は実家のような…なんというか、安心出来る家がいいです…」
じゃあ木造か?広くか…2階建てにしとくか。
「創造魔法-家-」
俺はそこに農家の家を少しアップグレードしたような家を作った。
「わぁ!流石ゼロ様です!私の想像通りです!」
「ご主人…広いけどさ…僕が炎吐いたら燃えるんじゃ…」
「大丈夫だ。結界を1部屋1部屋張ってあるから」
黒丸は安心したように息を吐く。
「あと、訓練場もあるからそこで後で訓練するぞ」
「おっ!いいね、僕、ご主人と1度本気で戦って見たかったんだよ!」
「サクラもだぞ」
「えっ?私もですか?」
「サクラにも強くなってもらう。それだけの才能を持っている」
「は、はい!頑張ります!」
そうして俺達は訓練場に向かった。