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2040階層社会

作者: さきら天悟

2040年、日本に階層社会が根付き、すでに5年が経っていた。



1層は・・・


5層は生活保護者


20層は派遣社員


40層は単身者が多い


50層は地方公務員その上があたりが国家公務員


70層は上場企業の役付き


80層は医者


100層は大企業の社長



という感じで大まかに分かれ、階層は約100層からなり、

数が多いほど上位の層だ。

東京オリンピックの頃には、信じられなかったが、

人工知能の予想通り階層社会はやって来たのだ。


だが、階層といっても、階級といった身分ではない。

とはいうものの収入には大きく関係するのだが。

だから、事業を起こし成り上がれば、上位層に移ることができるのだ。

その真ん中にいるのは公務員だ。

それには訳がある。

もっと上位に位置する収入はあるが、あまり上位では具合が悪い。

財政が赤字なのに給料が多いという住民の不平を抑えるため、

ほぼ真ん中の階層に甘んじている。



この階層はまったく安定していた。

それは、完全なピラミッド形をしている。

揺るがない意志が感じられた。



ところで1層は?



当然最下層に位置するのは、はんざいしゃ・・・

いやいやそうではない。


1層は、スーパー・・・


マーケットとか、学校、役所、病院、郵便局など。

そう、これはピラミッド形をした巨大構造物。

約一万人が居住している。


それで、あまりにも巨大なため、1、2階というより、

1層、2層と呼ぶようになったのだった。



この巨大構造物の建築は必然の流れだった。

財政難に陥った行政主導だった。

公共投資を集中することで無駄な道路など整備をする必要なかった。

また、医療介護費を大幅に削減できるのだ。

その理由は往診が容易なため、入院の必要がないからだった。



家賃は?


当然、上位層ほど高い。

数百万円にもなるという。

下層に行くほど安くなる。

最下層の5層では、なんと家賃0円だ。

構内の店で受給した生活保護費を使ってもらえば、

それで十分利益かでるのだ。



もっと凄いところはないの?


当然ある。

それは宅配システムだ。

宅配ボックスなど当たり前。

構内では自動運転システムが導入され、

無人車が宅配物を運び、

さらに運搬用ドローンも活用している。

地上では進んでない自動運転やドローンが、

なぜこの巨大構造物で導入できているかというと、

それ法律の制限を受けないからだ。

自動運転は道交法の壁を今まだ超えられていないのだ。



このように階層社会の実現によって、日本の未来に少し明るい兆しが輝いたのだった。

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