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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

夢の話

作者: 青紫花

作者が以前視た夢と今朝視た夢を足して尾ヒレ背ビレ付けた話です。主人公カワイソウ。






目を開けると、そこには殺人鬼がいた。



「ぐぁあああ!??」


「#%@=&^$¥」


「%@$、$#!#^@!!」



がっしりとした体躯に、無造作な黒髪。

大きなベージュのコートを羽織った姿の男が白人で初老の男性の左太腿を踏みつけ、否、踏み躙っていた。


その二人の側には男性と同じく、初老の白人女性が体を真紅に染めて倒れており、ピクリとも動いていない。


素人ながら、生きてはいないだろうと思ってしまう悲惨な姿だ。



「@^%¥&#=#!!」


「#=%@」


「ぐ…っ、…」



男性が何やら叫び、男が短く言ったあと、男性は男に"指で"喉に穴を開けられて息絶えてしまった。



「っ…!!」



茫然とその様子を見ていた私は、

男が男性の体を煩わしそうに床へ放り投げてからゆっくりと此方に振り向き…、愛おしそうに、

そう、まるで最愛の人物に向けるような、どこまでも甘い微笑みを浮かべたのを見て、咄嗟にログハウスのような家から走って逃げていた。


頭の中が混乱する。

怖い、恐い、、

…怖い?本当に?

私はあの笑みを見て、"なに"を思った?感じた?

此処は一体どこなのだろうか?日本ではない、外国なのは確かだが。

殺された男性は何語を話していた?英語?ロシア語?それともフランス語?わからない。少しも聞いた事のないような言葉だった。

元より、日本語しか話せないけど。"ナニか違う"気がした。



何も履いていない、裸足で砂利道を走っているハズなのに、足の裏はちっとも痛くないし、感覚が無い。


耳の側で自分の荒い息が聞こえる。

視界は狭く感じて、まるで脳みそに心臓があるかの様に、頭の中がガンガンと脈打つような感覚がする。



どれだけ走っただろうか、

もしかすると、全くあの場所から離れられていないかもしれない。

そんな折に二人のまたもや初老の白人女性が道の端で話しているのを見つけた。



「た、たす、たすけてっ、助けてください!!」


「%¥"@@&=%#?」


「なに、わかんな…!Help me!」


「&&@#%"?」


「え、ぇ?、あいむ、I'm Japanese. I can't …っ!!ひぁ…」



何を話しているかわからないが、心配そうに何かを聞いてきてくれる二人に出来ないながらも一生懸命助けを求めようと英語を話していたら、突然飛び散る赤。

二人の頭が体の向こう、遠くに飛んで行った。

衝撃的な光景に、体が小刻みに震え、思わず後退る。



「&@$"%^¥」


「っひ!やだ、なに、も、やぁ…」



後退った先に背中をぶつけると同時に腕をまわされ、何者かに後ろから抱きしめられた。

右耳元で囁かれる低音の声。

何を言っているかは全くわからないが、どこか甘い声に、先程の殺人鬼だと理解する。



余りの出来事に腰が抜け、抵抗する気も失せ、大人しく男に横抱きをされてどこかへと連れて行かれた。












―ッハ、と目が覚める。

少し高鳴る胸以外は寝室に差し込む朝日が眩しい、いつもの朝の光景が広がっていた。



「ゆ…、め、?」



連れて行かれたあの後、いろんな事があった。

夢、だったようで、思い出せるのは断片的なものだが、

男が作る美味しいごはんを食べ(させられ)たり、

どこかへ向かっている途中の宿に男の部下?が来て、私に触れようとした瞬間、男が激怒して戦闘になったり、

ゲームとかで出てきそうな獣が襲ってきて戦闘になったり、

とある街外れの街道で兵士がいっぱい来て戦闘になったり、


…戦闘ばっかりじゃない!

夢の中だけど大変だったんだから!


まあ、全部男があっという間に片付けてしまったんだけど。


男…そう、彼とは名前の教え合いもした。




「…、ねえ、あなた名前は?私は、まりな」


「?」


「ま・り・な!」



自分を指差し、一文字ずつ強調しながら言う。

と、何を言いたいのか伝わったようで男も私を指差しながら「マリナ?」と発音した。

満足感ににっこり頷いて、首を傾げながら次は男を指差した。

言葉はわからなくとも、名前なら判別出来ると思ったのだ。



「@¥$%&#^」


「…へ?」


「@¥$%&#^」


「何て発音してるのか全くわからないのだけど…。

えーと、ゆくすでぃでと?」


「@¥、$、%&、#^」


「ユクディ、ユグ…、ィユ…?」



聴き取りやすくゆっくりと発音してくれたがそれでもいまいち何て発音しているのかがわからない。

それが男にもわかっているようで、困った顔をして微笑んでいた。

この男、殺人鬼の癖に無駄に顔が整いすぎていて、微笑む度に、拉致されているのにも関わらず私は思わずドキッとしてしまうのだから困ったものだ。



「あーもー、わっかんないからディディーって呼ぶわね、良いでしょう?」


「$¥@#%、ディディー?」


「そう、ディディー!」



男、ディディーに指差しながら呼ぶと、その愛称が気に入ったのか、時々されるとろりとした甘い笑みを浮かべられた。



ディディーとはその後、ハロウィンのモチーフで出てきそうな古城(どうやら彼が城主らしい。なにやってんのよ城主なのに)に連れて行かれて、彼の寝室?のベッドで空気に流されて私が軽いキスをして…目が覚めたのだ。


私は色々と欲求不満なのか。

随分と危なすぎる夢だった。



「さて、今日も頑張りますか」











月日経ち、ディディーの夢を忘れた頃、

また夢を見る。

今度は短い夢。


黒い人影が左側から私の頭を囲うように覆い被さり、右耳に低い男性の声で何語かよくわからない言葉を話し続けるのだ。


一際リアルに聞こえた時、私は夢から醒める。


いつも通り支度をして、家を出る。

いつも通り仕事をして、

いつも通り家路につく。


ただこの日、いつも通りではなかったのは、今朝からチラつく男の声と、眩い光を放つ暴走車…。




「@¥&、…たかった、マリナ…!!」










夢オチだと思うたじゃろ…?

多分続きます。

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