表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
若井善人  作者: 峯岸
1/1

誰に転生するのやら

若井は善人だった。

落ちてる空き缶を拾っては交番に届けるし、

電車で痴漢してる人には、濡れ衣を被らさるし

とにかく良い事をしている。


しかし、善人さが裏目に出るくらいにプレイボーイでもあった。

女を選べないどっちつかずな態度が、女修羅場を作る


華子「よしくん! 私とこのメス豚、どっちとるのー!」


華子は二股相手を罵る。若井は、善人なので女を顔で選ばないの。むしろ豚みたいなのを、優先的に選んでいた。


エリカ「あんたこそ、ブタ鼻してる癖に! うきー!」


エリカも華子に突っかかる。


女の恨みは女に行くともいう。

エリカの三角飛び蹴りが炸裂した。


若井はそれを止めにはいり三角飛び蹴りを、くらった。また蹴られた衝撃で若井はふっとんだ。

その勢いでベランダから落ちる。そしてここはマンションの10階層だった…




魂が、抜けた。


抜けた魂は、あの世に行かなかった。

善人魂は死して尚、善行をおこなう為に、近くの困ってる人の中に入り込んだ。


若井は困ってるそいつの意識を乗っ取った。


若井が意識を乗っ取ったのは死刑囚マサシだった。


まさしは先ほど裁判にて死刑判決を受けて護送中だった。護送車が、たまたま若井のそばを通ったので、若井の魂は入り込んだ。


その代わりに、行き場を失ったマサシの魂は、そのままあの世に昇天した。


若井はこれから先、死刑囚として生きなければいけない。さあ、大変。


これから先どうなるの?



若井は弁護士に事情を説明して、別人であることをわかってもらう事が可能かもしれないが、それが裁判で活かせるかどうかは分からない。

厳格な司法がスピリチュアル現象を考慮して判決のやり直しをしてくれるか、判断が難しいところだ。


若井が確実に助かるには、世論に訴えるしかない。世論の同情されれば、新展開がありうるかもしれない。


若井は無実を訴えた。




ある日、若井に似たスピリチュアル現象にて、逮捕された人物が現れた。その者は悪魔に心を操られたという。


その者が、悪魔の存在を証明できさえすれば、若井の状況も覆るかもしれない。

若井の弁護士は、その関係者にコンタクトをとった。


結論からいうと関係者は、前世の記憶を探していた。


悪魔に心を操られたという犯人は前世数万年分の記憶があるそうで、その記憶の中には悪魔な存在を確認しているらしく、悪魔の存在証明には、前世の存在を証明する事がカギとなっているらしい。



あいにく若井は前世といわれても心をあたりはなく、ピンと来なかった。


若井はそのまま為すすべもなく、死刑にされたのだった.


若井が死んだ後、その魂はまたもやあの世に行かなかった。


若井魂は、善行を求めて、とある肉体に入り込んだ。



どこ? どこ?


今度はいったいどこなん!?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ