35話 ボス戦のその後
遅れてます!すいません汗
前回のあらすじ
悪い龍は瞬殺しちゃうぞ♪
「『グワアアアアアア!!!!!…貴様ァ…オボエテイロヨォォォ…!』」
メルーア洞穴に白い焔が吹き荒れ、悪しき黒龍を葬った時。
その地の盟主と勇者は盟主の城で談笑していた。
「なかなかやるでしょ?彼女達♪」
楽しそうに勇者──アンネは言う。
「せやな。なかなかええ筋しとるな!!!」
それに呼応したのは領主 グラントだ。
政を司りし魔王と生命を守護せし勇者。
2人だけの会談だ。
「うちらが見ててた中で一番じゃないか?」
「そうね!下手をすれば私たち…というか既に私より強いわよ?」
「うえええっ、マジかよ、それ…うちももたもたしてたら追い抜かされちまいかねねぇな!そいつら」
落胆の声をあげる割には2人の顔には笑みが浮かんでいる。
(さあ、私たちの味方についてうざったいあいつらをぶちのめしてくれるのですかね?ふふふふふ…)
(…うちらに劣らないどころか、強いと来たか!これからが楽しみでたまらんわ~)
「フフッ」
「アハッ」
2人の口から声が漏れ、次の瞬間、決壊した。
「「アハハハハハハハハハハハ!!!」」
笑い声は止まらず半日の間2人の英雄は笑っていたそうな…。
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一方、迷宮内
「…レーヴァよね?奴を倒したの。」
ミラがぽつりとつぶやく。
疑うのも仕方が無い。
私とて戦技を発動しなければ死んでいたかもしれないのだ。
「そう…だよ?」
「………」
「…ミラ?」
「…こわかった、怖かった怖かった怖かった!!
レーヴァが死んじゃうんじゃないかと思って怖かったんだよ!?」
突然のミラの怒り。
そこまで心配をさせていたとは思っていなかった。
「…すいません、ミラ。でも私は生きてますよ?ほらね?」
私はミラを優しく抱擁した。
「………ぅぅ、うわああああああああ!!!!!!」
「…ごめんね?ごめんね…」
レティは近くでほっとした様子でそれを見ていた。
「…本当に良かったわ。レーヴァ」
「…すいません」
「…いえ、いいのよ。私たちだけなら到底傷をつけることすら出来なかったから…それより、なんか羨ましいわね、ミラ」
「!?何が?」
傾げるその首にレティの白くて細い腕が絡みつく。
「こういうこと。だめかしら?」
絡めた腕に力を入れ抱き締めてくるレティ。
私の中で何かが目覚めそうになった。
「…いえ、大丈夫ですよ?」
「…ふふっ、そう?よかったわ」
そう話す間にミラは泣き疲れて眠っていた。
「…テント立てますか…」
「いいえ、私が立てるから待ってなさい。」
レティが腕を解いてテントの準備をし始める。
(…なんか首元が寂しいな…)
先程までくっついていた腕の感覚が忘れられない。
その感覚はテントを立て終わったレティたちと抱き合いながら眠るまで続いたのだった─────────
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