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熄滅の魔女列伝《ルージエ・フレーマ・ドラコ》  作者: 咎鵺
─3章 金銀蒼の麗光─
37/53

33話 紅蓮の竜娘とボス戦⑵

題名つけ忘れていました…すいません(汗)


前回のあらすじ

「ふふふ、我が真の姿を見るがいい…!」


『フハハハハ…我が真名はムヘリム。《邪龍王》の名を冠するものなり。我に痛撃を与えるとはなかなかではないか、貴様ら?我の爪牙を持ってその身を消し飛ばしてやろうではないか!!!』

黒き鱗の龍はそう吼える。


ムヘリム…それは《邪龍王》と呼ばれる最強の龍の1体である。

その咆哮は勇猛たる者であれ震え上がり、その爪は猛毒とともに身体を溶かし吹き飛ばす。

そう語られるほど、強い。

それも圧倒的に。

神格には及ばずともそれに近い所にあるのだと言われている。


「…絶対、無理よ…こんなの…嫌だ…嫌ぁぁぁぁ!!!!!」

フィーネが泣き叫び、尻餅をついて地面に染みを作る。

「フィーネ!気をしっかり持ちなさい!!あんたの主人がどうにかしてくれるわよ!!」

「ふふっ、勇者に勧誘されるぐらいだからね!レーヴァならやれるよ!」

レティとミラが励ましている。


しかし、私は何も言えない。


自分の勝手でこんなところに呼び出し、死の危機と遭遇させたのは紛れもなく私だ。

そんなことをしておいて「死にに行ってこい」とは言えるはずがないだろう…!!


強敵を前にして絶望で前が真っ暗だ。


思考もネガティブになる。


余程暗い顔をしていたのだろう。フィーネが私の顔を見て心配したような顔をしている。ミラもレティもだ。


何故かみんな私に期待しているのだ。


理由は1階層のボスを難なく倒してしまったからだろう。

勇者ですら倒せなかったのだから。


しかし、いま勝機はない。

気まぐれで黒き龍は待っている。

ただ、思考はできても結論は一つにしかならないのだ。


では、普通の魔法が通じるか?


通じるわけがない。それであったら鎧の時点ですぐに倒せるだろう。


では、武器が効くか?


勿論こちらも無理だろう。鎧は鱗になり強固なのには変わりはない。


では何を使うというのか!

毒薬だって麻痺矢だって持ってきていない。

持ち物で使えるのもない。

本当に死にに行くようなもんだ!

それこそでもないと無理じゃないか?

……

…………………………ん???


私は何かを忘れている。


その正体がある気がして荷物を漁ってみる。


薬、布、非常食…探す私の指になにか触れる。

技刻書スキルシートだ。

それを見た途端、私の頭に光明が差した。

「ああああああああああっ!!!!」

その答えはそこにあった。


そして私はそれを発動させた。


「【焔神フレーマ・デウス顕現エクスシステンス】!!!!」

輝く朱の魔力の光が私を包んだ。

『なんだっ、貴様!!!』

黒龍が吠える。


光が収まると、私の体を羽衣のようなものが包んでいた───────────────────────



至らぬ点や誤字などがあったら是非ゆるーく教えてください。感想などを送って頂ければ僥倖です!

宜しくお願いします。

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